ザ・チェリーズ

翔べ翔べ  阿久悠/三木たかし/三木たかし
C/W メランコリー カクテル  阿久悠/三木たかし/三木たかし
ポリドール DR6295

うまいっ!さすがNHKが絡むとゲテモノは出せないもんねぇ。それにしてもうまい。3声コーラスもあったりして(本人達かどうかは分かりませんが)他のグループとの格の違いを見せつけています。ラジオでは割とかかっていましたがテレビではあまり見なかったなぁ…三人とも可愛かったんだけど。B面も歌唱力重視の曲ですがまあB面用の曲というか三木たかしお得意のメロウな世界ですね。川上麻衣子とかがアルバムでリメイクしそうな感じで、個人的には大好きです。

男性諸君  阿久悠/三木たかし/三木たかし
C/W ママ・ノーコメント  阿久悠/三木たかし/三木たかし
ポリドール DR6338

せっかくの高度なデビュー曲ですが売上はイマイチ、ということで少しアイドルっぽさも加味したセカンドでしたが、中途半端さが裏目に出てしまったような気がします。コーラスはやっぱり綺麗なんだけど華が足りないというか跳ねる感じが欲しいですね。「避暑地の銀座」なんて俗っぽさも似合わないし。ジャケットの衣裳センスの悪さもなんだか…B面もA面と同じようなハンパさで、う〜ん…困ってしまいます。

いじわる春  伊藤アキラ/萩田光雄/萩田光雄
C/W 今日にさよなら  落合恵子/萩田光雄/三木たかし
ポリドール DR6389

前曲の失敗の為か?作家を総入れ替え、わーい!私の好きな伊藤アキラ×萩田光雄コンビだ!ちょっと歳には合わないけど堂々としたキャピキャピお子様アイドルポップスになってます。彼女達も名コーラスグループとしてのプライドを捨てアイドルに徹していて、あっぱれです。途中の一瞬ずつのソロもそれぞれのキャラを反映してて素敵(ユミのドスの効いた声はいつ聴いても良いですね)。B面は何故か落合恵子作詞、デビュー曲の路線で心が洗われます。

?Question  篠塚満由美/宇崎竜童/大村雅朗
C/W モラルは夜 破られる  篠塚満由美/宇崎竜童/大村雅朗
RVC RHS-5

突然の移籍、そして突然の路線変更でした。まあ他のキャンディーズ・フォロワー達も脱落していく中で生き残る為にはこういう路線の方がいいのかも。カコをメインにしていく事を考えても夜っぽい感じは不可欠でしょうし。篠塚満由美の起用は大正解。彼女達から♪テクニック〜なんて言葉が出てくるとは思いませんでした。B面は少し可愛さを残しながらも同路線、こちらも良いですね。でも全体的にコーラスが減ってしまったのは淋しいなぁ、歌がうまいと売れないってのは分かるけど。

矛盾  篠塚満由美/宇崎竜童/大村雅朗
C/W リクエストはJの15  篠塚満由美/宇崎竜童/大村雅朗
RVC RHS-17

大名曲!!ジャケットからして名曲にふさわしい完璧さ。前曲で遊び好きを露呈した女が男に嵌まってしまった、という感じでショッキングなイントロからゾクゾクの連続。サビなんかカコの濡れた声が功を奏して愛憎の淵を見るような深みを感じさせてくれます。この頃ラジオの公録で彼女達を見ましたが可愛かったなぁ(私が歌手の実物を見に行く事は殆どありません)。B面は前曲B面と同路線で、サラッと歌える所も彼女達がうまいからでしょう。RVCさんももっとプッシュすればよかったのにね〜…

Begin The 夏  滝御夏子/渡辺茂樹/船山基紀
C/W OH!Summer Boy  福永ひろみ/渡辺敬之/渡辺敬之
RVC RHS-33

またまたイメチェン、というか今度は夏っぽくという事なんでしょう、作家陣は変わりますがチェリーズのパワーは衰えません。渡辺茂樹のカラッとしたメロディーを濡れた歌声で適度な湿度感を保ちながら聴かせてくれます。中途半端に歌詞カードにルビが振ってあるのは何故なんでしょうか、ターゲットを低年齢化しようとしたのか?お姉さまが教えてア・ゲ・ルって感じ?B面はなんだか難解な曲、前曲のイメージを残しながら夏っぽくというならこっちでしょうが、A面では難しいですね。

私のサタン  喜多条忠/吉田拓郎/馬飼野康二
C/W いじわる  吉田拓郎/吉田拓郎/馬飼野康二
RVC RHS-46

どう考えても不可解なラストシングル。何でいまさら同じ作家陣を引っ張り出して「やさしい悪魔」なんでしょうか。だったら「やさしい悪魔」をリメイクすればいいのに。当時「まちぶせ」でリメイクブームだったんだし。ナベプロが許さなかったのかな?でも吉田拓郎もよく引き受けたなぁ。まぁこれで大々的に露出していれば注目されたかもしれないけどこの曲を歌ってる所は結局見られませんでした。元ネタの事を考えなければ彼女達には合ってていい曲です。B面もいい出来です。でも謎は深まる…

NHK『花のステージ』のアシスタントとして出ていた3人組、メンバーは鈴木由美(ユミ)、古俣かおる(カコ)、渡辺美佐子(ミサ)。
彼女達には他のグループに垣間見られるキワモノっぽい要素は殆ど無く、純粋に歌のうまいアイドルコーラスグループとして評価しています。もちろんルックスも良いし、歌唱力についてはキャンを越えているでしょう。もう少し勉強して本格コーラスグループを目指した方が良かったかもしれません。時代のせいなんでしょうがその時代に感謝!
80年後半にポリドールからRVCに移籍、その前後では全く別グループのようなコンセプトになっているのも二度おいしいですね。しかもどっちの路線も捨て難い。逆にこれだっっていう特徴がないのが敗因かもしれません。
実は彼女達にはオクライリの曲がありまして、「いじわる春」リリース前頃に歌っていた「春の風は忍者風」という曲。サビの♪ウィンディ・スキップ、のところでスタンドマイクの周りを一周するんですね。何でシングルにならなっかたのか…残念!誰かヴィデオに残してor音源持ってないかなぁ〜そんな殊勝な方がいたら是非ご連絡ください!!

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