みじかい爪   木原光知子
   なかにし礼/松井忠重/松井忠重
C/W 画家とモデル
   なかにし礼/見岳章/松井忠重
     東芝エキスプレス ETP−17402


ミミ様は77(78?)年にも「センチメンタル渚」という曲をミノルフォンからリリースしております。この曲は82年の作品、どうして彼女がリリースしたのかは不明ですがこれは大名曲ですね。オールドタイミーな香りのアレンジに乗せて淡々と歌っております。彼女も自分の本職とかの事は一切捨てて歌手になりきってるし、モチロン上手くはないんだけどドライジャックフルーツの奇妙な甘さのような、干からびた故の魅力を存分に感じさせてくれてて素敵。ミミ様がオリジナルなんでしょうか?埋もれさせるには勿体無いくらいの出来なんですが…。B面も同様の名曲だけど、彼女を裸のモデルにして絵を描く、という詩の設定はかなり倒錯的。A面にも「夢遊病者」なんて単語が出てくるし。
熱帯夜   梓みちよ
   阿木耀子/宇崎竜童/船山基紀
C/W フィニッシュ
   阿木耀子/宇崎竜童/船山基紀
     キング GK−208

まずジャケ写にノックアウト!内面に潜む媚薬という名の猛毒が顔一面に噴き出しているようです。口に咥えた写真の顔がまたコワい。曲もこのジャケットに相応しい完熟したドリアンのような歌謡サンバ。一番ノッてた頃の阿木×宇崎コンビの作品ですが、これといい榊みちこ「スパイラルワールド」といいキング絡みのものには常軌を逸した作品を提供しています。梓さんも煮え滾る欲望をこの歌にぶつけたような名唱!最後のウナリなんて聴いてて身震いしそうです。B面はスローですが、どうしても獣のように狂おしいフィニッシュを連想してしまいます。最近はアズーサとしてまだまだ毒を撒き散らしている彼女、ディナーショーではこの曲や「よろしかったら」も歌ってるのかしら?救心持参で見てみたい処です。
くせになるから   朝風まり
   千家和也/浜圭介/竜崎孝路
C/W 海に来た女
   千家和也/浜圭介/竜崎孝路
     CBSソニー 06SH534

現・引田天功。歌手としてはこの曲の前年に「ザ・マジック」という曲でデビューしております。「ザ・マジック」のプロフィールによるとデビュー当時は19歳!あらら、じゃこの曲の頃は20歳なの?!こんな所で紹介する方ではないんですね。それにしてはこの熟し具合は…マジックで3万光年くらい先に行ってしまったのでしょうか?偽チャイニーズメロディーに合わせ歌うまりちゃんは本性見せた感じ。きっと疼いて疼いて仕方ないんでしょう、渚まゆみさんもびっくりのネチネチしたヨガリが堂に入ってます。歌手が本業じゃないんだからそこまで見せつけなくても…ま、今の彼女を思えば納得できますが。
めぐり逢い   朱里エイコ
   松任谷由実/RANDY EDELMAN/新井英治
C/W 陽はまた昇る
   山川啓介/Harvey Truitt/Harvey Truitt
     ワーナーリプライズ L−93R

まずこのジャケット、ステキ過ぎ!!確かに足に保険を掛けるほどの美脚の持ち主でしたが(まず保険を掛けるという行為がウサン臭くてステキ)、何も水着に網までかけて歌い上げなくても…後方で100%作り物の笑顔を見せてポーズ作ってるのはニューホリデーガールズか?いや〜、何度見てもこのジャケットは凄いわ。曲は完璧なバラード、歌唱力は申し分なし!聴くたびにゾクゾクさせてくれる彼女の歌唱は本物でしょう。B面も凄いの一言。最近の歌姫とか言われる人たちの元祖のようなものですが、人生さえも歌に反映させられる彼女の歌唱力は、いつまでも孤高の地位にあるでしょう。
アンドロメダの異星人   あおきあい
   八木康宏/条美樹/山本寛之
C/W クスグルジョーのサンバ
   八木康宏/条美樹・野崎真一/山本寛之
     テイチク 56−18

パルサー!クェイサー!アルファー!私は一度だけ彼女がTVに出てるのを見たことがあります。超能力を持つ歌手として深夜番組に出演、ハンドパワーを使ってTVの前の皆さんに幸せを送ります、とヒーハーヒーハーしてました。私はその被害者(笑)です。その時歌ってたのは「四次元酒場」でした。本当に怖かったです。このデビュー曲?は説明不能、A面の解読不能な言葉は彼女の母国語か?B面も手抜きなし、曲中の♪ヒーハー、はもしかして…すでにここからマインドコントロールは始まっていたのか?その後彼女はSMSで「うわさ」、VAPで「うそっぱち」をリリース、両盤のB面にはあの「四次元酒場」が…。アレンジを変えてるのが不気味!最近はアルバムまでリリースするほどの人気沸騰ぶり。まだ怖くて買ってませんが…。
人間狩り   ピーター
   なかにし礼/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 私の心を売りましょう
   なかにし礼/馬飼野康二/馬飼野康二
     CBSソニー SOLB−97

私が熟女と認めるんだから熟女です。いつまでも変わらぬ美しさを誇り、毒と蜜とを絶えず煮込んでいるような微笑を絶やさないピーター様、ずるい。「悪の華」も凄いんですが、やはり私の脳裡から離れないこの曲に勝るものはないでしょう。夜ヒットに出た時の衣裳は強烈!真っ黒のマントの裏はギラギラの電飾、それをこれ見よがしに拡げながら歌うピーター様の微笑は、まるで人類総家畜化計画を達成した悪の女王のようでした。しかしよくこんなタイトルでリリースが出来たよなぁ!ピーター様だから許されるのかも。B面の♪だから買って買って、というのも含みすぎ。最近もシングルをリリースしてたし、これからも目が離せません!
スカーレット・ドリーマー   美川憲一
   小谷夏/都倉俊一/都倉俊一
C/W 秋女
   小谷夏/都倉俊一/田辺信一
     クラウン CW−1869

う〜ん、やっぱ熟女でしょう。しかも最高峰。「罪」という言葉が似合う美しさです。それまでにも「お金をちょうだい」「三面記事の女」など醗酵した曲をリリースしていましたがこの曲で大爆発!私、この曲をテレビで見た記憶がないのですが、今考えると自然と自己防衛本能が働いてたのではと思うくらいです。90年代にCDシングルとして再発されてましたが(リテイクだったんでしょうか?)買いませんでした。残念!曲はジャケットが忠実に物語ってます。曲中の「玉姫さま」は本当は「玉三郎」だったんだけど差し替えられたのはやはり…。B面も凄い歌詞ですね、「赤い実」が何を意味するのか覗いてみたいけど後戻りできなくなってしまいそうなのでやめておきます。
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熟 女 G