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「少女自身」 さいとう大三/川口真/川口真
C/W 「てのひらの恋」 さいとう大三/川口真/川口真
RVC RVS−1057
出だしからして完全に岩崎宏美を意識してるでしょうと言う感じ、前サビもキャッチー
だし。ただやはりデビュー曲だからか、ヒロリンやサッコのような自分の歌声に酔い
痴れるような所はなく譜面に忠実に歌ってるかな。スタ誕合格は彼女達のデビュー
と同じ頃(1975年)なので2年間みっちり勉強したのでしょう。ルックス的にも華やか
さがイマイチ足りないので(←悪い意味ではありません、個人的には好みの顔です)
確かな歌唱力を武器にしたかったのかも。B面もイントロ〜出だしはアイドル臭いで
すが同路線の曲でした。ジャケットの素直な笑顔は「SUNSHINE AGE」という
キャッチに負けない明るさで好感持てます。
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「幸せメモリー」 有馬三恵子/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 「ほうせんか」 喜多条忠/常富喜雄/船山基紀
RVC RVS−1084 77年10月
ジャケットは可愛らしさを強調したもの。頬杖をついた美弥ちゃん、ステキ!
でも曲はデビュー曲を更に歌謡曲ノリにしたもの。実は最近までこの曲はあまり
好きではなくて聴いてなかったのですが久々に聴くとイイ曲である事が判明
しました。ちょっと演歌調の出だしでは既にヒロリン並みの泣き方だし、メジャー
に転調してからのサビはサッコ並みの大仰ぶり。詩も結婚式の友人代表として
歌いたくなるような永久の愛といった感じ(♪生きてる支えがある〜ですから)
で、彼女も恐らく眼を閉じて自分の世界に酔ってる筈。B面はタイトルほど暗くは
ないですがアレンジは高田みづえを連想させてくれます。
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「シンデレラなんかじゃない」 三浦徳子/佐瀬寿一/船山基紀
C/W 「クリスタル・ラブ」 喜多条忠/常富喜雄/船山基紀
RVC RVS−1114 78年3月
彼女の曲の中では一番好きな曲です。タイトルからして狙ってますね。この曲に
対抗してヒロリンが「シンデレラ・ハネムーン」をリリースした…ワケはないか。でも
同年高見知佳も「シンデレラ」でデビューしてるので78年のキーワードだったかも。
しょっぱなの彼女が既に“なんかじゃない”と云ってるのも不可解ですが…。曲は
今まで通りの彼女の路線、サビからの野太い泣き声は聴き応えあります。歌詞が
なにげに大人っぽくなってるのも興味深いですね。B面は初のメジャー調の曲。
♪アーくちづけ、の喘ぎ方もかわいい感じですがサビはやっぱり歌い上げてます。
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「ミスター・グッドバイ」 伊藤アキラ/佐瀬寿一/鈴木茂
C/W 「想い出泥棒」 伊藤アキラ/佐瀬寿一/鈴木茂
RVC RVS−1138 78年7月
ジャケットはRVCらしいものですね。前作に続き佐瀬寿一さんの作品、前作は
狙ってる感じでしたがこちらは思い切り黄昏れた感じで彼女の当時の位置的には
ぴったりかも。夏のリリースですがこんなに暗い曲でよかったのでしょうか?ジャケ
の彼女が明るく笑ってるだけに余計不思議に感じてしまいます。2分46秒という
短さもするどいですがなかなかまとまった曲です。B面は少しポップスぽさが加味
された感じでこれはアレンジの鈴木茂氏のおかげでしょう。美弥ちゃんもノッてる
のかいままでと違い声に表情が出ており、よがったりうなったり大サービス。この
ノリで新曲が出たら面白かったでしょうねぇ。
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「エーゲ海のリーザ」 池田満寿夫/エンニオ・モリコーネ/小六禮次郎
C/W 「誰も愛せない」 有馬三恵子/馬飼野康二/馬飼野康二
RVC RVS−1174 79年5月
映画『エーゲ海に捧ぐ』のテーマ。えっ「魅せられて」じゃないの?って感じですが
あちらは単なるイメージソング、こっちは池田満寿夫氏が作詞してるんだぞぉ!と
息巻いたところでレコード大賞曲にはかなわないのね。彼女としては約一年の
歌手としてのブランクを経て起死回生の勝負曲のはず。得意の歌唱力を存分に
生かして透き通るエーゲ海のきれいな部分だけを爽やかに表現しております。
ここが毒をも匂わせるジュディとの違いかな。ジャケットもまるで聖子出現前夜の
ような可愛い写り方で映画絡みでもうちょっとプッシュしてあげればよかったのに
ねぇ…。B面のライター陣は「幸せメモリー」と同じなのでその頃のストック曲か?
こちらは今までの彼女の路線を踏襲しております。
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