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日女の本音 くらや日女
よしのみゆき/よしのみゆき/永作幸男
C/W あなたのせいね
よしのみゆき/よしのみゆき/永作幸男
トリオ 3B−140
『うわさのチャンネル』辺りが出処だと思うんですが、さすがに名前くらいしか記憶にはありません。当時ちょっと話題にはなってたようですね。曲はジャケ写のイメージ通りのエロ小唄、尽くすオンナの本音を綴るバレ唄でよくあるパターンといえばそうなんですが歌詩がちょっと奇妙。♪お金がなくてもいいわ(なくちゃいや)、って風にカッコ部分がセリフなんですがその本音ぽい部分が何か雑なんです。普通だったら「保険には入ってェ」とか多少はヒネるでしょ、それが全くないんですね。唯一それらしいのが♪結婚なんかしなくていいわ(籍だけ入れて)ってトコくらい。♪月給なんてどうでもいいわ(よくないわ)とかそのままやんけ。くらやさんの台詞回しは色っぽくなったり突然シリアスになったり変幻自在なんですけど…曲ラストの♪好きなんだもん、ねェ〜〜ンの部分は本領発揮されておりますしソッチ方面の方かと思いきや、正統な歌手の方でした。今もお歌いになっているフシもあり(当然この曲は隠してらっしゃると思いますが)、ご敬服致します。 |
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ハロー・ハッピィー みなみりか
山川啓介/いずみたく/井上鑑
C/W フリ フリ タウン
山川啓介/いずみたく/宮本光雄
フィリップス FS−2128
「レモンのキッス」のド低音が記憶に深いみなみさん、オールスタッフ所属なのでどんな素材でもサワヤカ系で行こうとするのは承知しておりますが、翌年リリースのこの曲では鮮やかにご変貌されております。タイトルからして“ハッピー”じゃなくて“ハッピィー”、既にどこかタガが外れてるのは容易に解るでしょう。歌詩はホントにヤバい、当時の状況を踏まえて考えると完全にラリった方ですね。「自由がこんなに楽しい」で「帰ってきたんだよ」って、アンタ釈放された途端に(踊り)狂っちゃダメだろという。まぁ普通に聴けば恋に破れたオンナが元の遊び場で強がってるという事なんでしょうが、やっぱねぇ…B面も“自由!自由!アタシはこんなに自由なの!”というあからさまなアッパー加減で大丈夫なんでしょうか。ジャケ写もあらぬトコロにライト当てられて可哀そう。 |
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白い想い出 橘りか
四方章人/四方章人/伊東鎮哉
C/W サマータイムLOVE
四方章人/四方章人/伊東鎮哉
SMS SM07−2016
毎度受け売りで恐縮ですが、こちらも以前よりお世話になっているpiroppoさんよりご紹介頂いた曲、1983年7月リリースのようです。確かにこの、カフェホワイトベルで撮影されたジャケ写からすると当時全盛のアイドル風味をまぶしたお積りなんでしょうね。品番からすると委託盤だと思うのですが一応こちらでご紹介しておきます、沢田梨恵ちゃんもココだし。で、タイトル曲の「白い想い出」は普通の70年代叙情歌謡曲という処ですが問題なのはB面の「サマータイムLOVE」。冒頭から♪ぁあっぁェあ〜ぁン、と目をひん剥かないと発せないような哭き声でカマかけたかと思ったら後は攻撃的に夏の(というかこの人ならきっと年中)疼き続けるひとときをカムアウトされてらっしゃいます。いやカムアウトじゃない、見て欲しくてしょうがないんでしょう。そうやってジャケットを見直すと、白濁液を呑みながらニッコリ笑顔なのも納得できます。なお、彼女はこの曲でデビューかと思いきやその前にソーラスマーキュリー!からシングルリリースしています(「夜のみちくさ」MO-1009)。こっちは演歌でしたがヤル気はマンマンでした。 |
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酔ったらByeBye 南亜希
中村小太郎/桜田亜左雄/吉永豊
C/W たずね人
土井あきら/桜田亜左雄/小谷充
RVC RHS−456
こちらも1983年リリースのようで、この頃の人ってとりあえずアイドルっぽくしておけば何かしら引っ掛かるとでも思ってらっしゃったのでしょうか。いや、この亜希ちゃんはゴールドのお衣裳が聖子ちゃんカットにピッタリ合ってらっしゃる堂々アイドルと思いますが。そんな亜希ちゃんの「酔ったらByeBye!」、お持ち帰りされるつもりでしこたま呑んだあげくに他のオンナに横取りされるという敗戦処理の歌ですね。彼女も持ち前のダミ声を生かして大フテを演じていらっしゃいます。♪這っても帰れる、という歌詩は生々しくていいなぁ、大いに共感できる歌詩ですね。ところがB面の「たずね人」はやさぐれ人生に転落した薄倖なおネエさんを探しあぐねるキレイ目なお嬢さんという設定に変貌、声もダミ声を隠して精いっぱいの純情ムスメを表現されてらっしゃいます。むしろ主人公が亜希ちゃんご本人だった、というオチの方が似合うような… |
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君は黄昏の似合う人 西陽子
西田陽一/西田陽一/青木望
C/W 祈りをこめてあの人に
西田陽一/西田陽一/青木望
ラジオシティ RD−4061
以前から存在だけは知らされていたのですが、どうしても見つける事ができず…ようやく出逢う事が出来ましたのでご紹介致します。
思えば私が「乙女隊」のコーナーを作ってからはや15年、あの頃からあかねちゃんへの思いは変わらないのですが、乙女隊以前の、しかもソロがリリースされていたとは…しかも芸名がスゴイ、「西陽子」なんてよくぞ付けたりって名前ですね。西田氏のこよない愛情を感じずにはいられません。曲も完全に西田陽一ワールド。高音が涼やかに澄みわたるあかねちゃんの良さが全面に拡がります。B面に至っては同期?の清水舞子ちゃんをコーラスに従えて(もう一人の福良真弓とは誰なんでしょうか)これでもかというくらいの切ない歌唱を披露。心が洗われるなんて陳腐な表現をまともに言ってしまうような、いやホントに洗われるんですからしょうがない。こういうのを本当のエヴァーグリーンと云うんでしょうね。改めてあかねちゃん、いや陽子ちゃんに惚れ直しました。
さて、これがあかねちゃんのソロデビューシングルと思ってる方。甘い。詳しくはインディーズ歌謡コーナーをご覧くださいませ。 |