さっそく振込みありがとう     順弘子
   いではく/遠藤実/池多孝春
C/W 湯の町なさけ
   白鳥園枝/遠藤実/池多孝春
     ポリドール 7DX1328

以前、断りきれないお付き合いで行ったフィリピンパブのショータイムでホステスのお嬢さんたちがこの歌を歌ってらっしゃいました。何年も使い回したらしくヨレヨレのオケに合わせて♪あなた好き好きぃお金はもっと好き〜あははぁ〜ん・タコぉ〜…と無邪気に歌う彼女達。私は一人で感動しておりました。当時は誰の曲かすら分かりませんでしたが、まさか順弘子さんとは…。うなぎ顔の順さんが歌うオリジナル?もあの時の感動を裏切らない、いや増幅させるものでした。さすが人生の酸いも甘いも全て知ってらっしゃる方は♪あ・タコぉ〜のヌキ方もプロ中のプロ。池多孝春先生のアレンジも完璧。今も現役ですよねぇ、また歌ってくれないかしら?
男と女のドキュメント     原あつこ
   有馬三恵子/平尾昌晃/若草恵
C/W クレイジー
   竜真知子/川口真/川口真
     フィリップス FS−2155

いつみてもこのダッチワイフ顔(←誉め言葉)は凄い。見てるだけで官能の坩堝にドロドロと巻き込まれていくようです。ジャケ写・化粧法などご本人も充分意識していたでしょう。歌もソッチを完全に踏襲したもの。内容はオブラートに包んでますが、この顔で♪だってこんなよろこび〜と歌われればそれは喜びでも歓びでもなく「悦び」である事は察知できます。しかもその悦びは、一般人では経験し得ないもの凄いエクスタシーのはず。器具やクスリなんか屁ぢゃないでしょ。そりゃ♪知らない頃には帰れない〜でしょうネ。B面の「クレイジー」、タイトルからしてイッちゃってますが、イントロが朝丘雪路「銀座ルネッサンス」と同じなのも笑えます。実は何曲シングルリリースがあるのか謎を残してる人なので、今後も捜索していく予定です。
ジェラシー・ゲーム     大竹かおる
   ちあき哲也/筒美京平/大谷和夫
C/W 夢幻帯(むげんたい)
   ちあき哲也/筒美京平/大谷和夫
     SMS SM07−219

クラリオンガール。クラリオンのCMって深夜が多かったのであまり見た事ないんですよね〜。彼女についても本家での仕事は結局見る事はできず、グラビアでの活躍しか記憶にありません。恐らくご褒美で出せたシングルですが、何と豪華なライター陣!皆さん彼女の歌唱力を考えあぐねた末の、音符と音符の間を彷徨うようなもやもやした傑作に。♪ふれたらいきそうな/こんなにいい女、という歌詞もいいトコついてます。しかし彼女の歌い方は凄まじいなぁ、どこまでいっても力が入らず掠れていく語尾を聴くたび行きたくても行けなくて、聴いてるコッチが狂ってしまいそうです。B面も同様。おねがいイカせて。
キドッテProfessional     沢田純
   福永ひろみ/森田公一/大谷和夫
C/W CRAZY LOVE
   福永ひろみ/森田公一/新谷康彦
     RVC RHS−76

82年この曲でデビューした沢田さんはセカンドの「あんた」で演歌に転向、そのまま消えてしまいます。つーかホントは演歌でデビューしたかったけど花の82年、ポップスでのデビューを強いられたんではないかと。ところが彼女の渦巻く欲望は抑える事ができず、うねりまくっております。曲は当時流行り始めたツッパリソング、でも本当は純なのよって感じですが、いえいえ沢田さんは充分行き着いていらっしゃいます。♪遊んでみせるわぁぁああ〜の喰いつき具合は三原順子「悲・GEORGE」と同じ臭い。B面のクレイジーぶりも聴き逃せません。サビでブルースぽくなるところもエグいわぁ。セカンドシングルは未聴なので演歌を歌うとどうなるのか興味はあるのですが、こっちのほうが魅力を発揮してるのでは?
Day・ドリーム   島崎博美
   橋本淳/筒美京平/大村雅朗
C/W 未来派
   橋本淳/筒美京平/大村雅朗
     ビクター SV−7007

83年に「くやしいけれど愛してる」「Bサイド・ウーマン」を同じビクターからリリースしている久保田蘭の80年の正式デビュー曲。ほかに「緑のサングラス」というシングルもリリースしてましたがこちらは未入手。当時21歳でルックス的にも濃い目だったからといえ曲冒頭から「誰とでもLove出来るオンナ」ってのは…しかも「女」じゃなくて「オンナ」ですよ!橋本淳さんとしても珍しい表現ではないでしょうか?この辺はフリークの方に聞いてみたいところですネ。てゆかこのライター陣の起用は同事務所の高見知佳ちゃんから来るものか?島崎さんの歌唱は確かなものですが、同じビクターのヒロリンの後継者にしては薹が立ちすぎてるかも。79年デビューの残党って気もします。
やっぱり   速水陽子
   神田広美/亀井登志夫/白井良明
C/W アルフィー
   神田広美/後藤次利/後藤次利
     コロムビア AH−179

ナベプロ絡みで彼女のアルバムが再発されてましたがどれくらいの需要があったのか疑問です。というかこのセカンドは収録されてませんでしたよね?(追記:されてました・汗)デビュー曲の「い・か・が」は当時も一部で有名になり、次はどう責めてくるかと思ったらこんな曲に。一見フツーになったように見えますが神田広美さんの詩はちょっと凄い。「ソファの上で想い出の中のあなたに抱かれた」で「All by myself」ですからね〜、で最後に「結局また一人」ってアナタ…。黄金の中指ってところでしょうか?彼女の歌声の艶やかな濡れぶりもこの歌詞を噛み含んで考えれば察しがつきますねぇ〜。

猛 女 K

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