杏の花は肌の色     加川貴奈
   ふじとたかし/舟山千晴/青木望
C/W 真夜中のボサノバ
   みたけれいこ/三上敬一/青木望
     東芝EMI TP−17086

80年デビュー。A面は恐らく藍美代子「ミカンの実る頃」とかを下敷きにしているのでしょう。しかし杏色の肌というのもいやらしさ満喫ですね〜どうせならイチジク色とかのほうがよかったかも(だから花の色だって!)。歌はごく普通に丁寧に歌いました、という感じですがB面の「真夜中のボサノバ」はタイトル通りの歌謡ボサノバを雰囲気たっぷりに歌っております。こちらのほうが本人のイメージには合ってるような気がするのですが…。本人をメディアで見ることはありませんでしたが、ジャケ裏のプロフによると琴やら日舞やらやってるわりには好きな色=派手な色、という鬱積した欲望を垣間見るシュミをお持ちのようです。
不信の芽ばえ     岡崎ひとみ
   千家和也/ダニー石尾/竜崎孝路
C/W オリーブの少女
   千家和也/ダニー石尾/竜崎孝路
     キャニオン C−47

「ひとこと言えば」がデビュー曲。この曲は4曲目だったと思います(追記:正しくは3曲目でした)。前曲まではアイドルである事を忘れる事もなく伸び悩みながらも可愛らしげな位置をキープしていたと思うのですが、なんでまたこんな下世話なジャケ写になってしまうのでしょうか?1ページ目から素人ヌードなんて掲載してるような週刊大衆誌の表紙モデルのようです。そう考えればタイトルのレタリング・昼下がりの団地妻風ブラウスも狙った結果かも。曲は自分の彼氏が実は知り合いの畑に種まいていたという内容ですが、悲劇のヒロイン役を務めてるのは前のイメージを考えての事か?だったらこんな素っ頓狂な金切り声張り上げなくても…。2番で♪あなたを信じない/男の人を信じない、というフレーズがありますが、ジャケットを見る限りでは「男なんて信じない事から始めるモンよ」というフテ加減すら滲ませてますネ(笑)。
あと5分だけ     芦部真梨子
   森雪之丞/大野克夫/鷺巣詩郎
C/W バリに追いかけて
   深田尚美/小林幸司/志熊研三・矢野立美
     東芝イーストワールド WTP−17556

この曲の次にアニメ「ガラスの仮面」の主題歌を歌いヒットする芦部真梨子の再デビュー曲。ジャケ裏のプロフによると当時22歳のようです。時代的なことを考えても、とてもそのお年の方が着る衣裳ではありませんね(笑)。AB面が入れ替わってたらまぁ解りますが…これで実はタイで修行を積んできたニューハーフだったら完璧なんだけど(爆)。歌はうまい方で恐らく後の麻倉未稀とか初期椎名恵とかの路線でいきたかったのではないかという歌い上げ方ですが、だったら余計こんな安っぽい衣裳を身に纏う必要性はない筈。手のひらもデカそうだしやっぱり…(だから違うって)。
ビューティフル・マイ・ハニー     福田安希子
   松本一起/高田弘/高田弘
C/W 強妻宣言
   松本一起/高田弘/高田弘
     CBSソニー 06SH697

アンタどこ見てんのよッ!!とツッコミをいれたくなるようなロンパリ気味の福田さん。80年デビューのようです。当時19歳で一応なんちゃってアイドルくらいなら狙えるトシでしたがひと世代上を狙ってブラウスの透け具合も微妙な感じです。結婚式場のCMソングという事で(見たことは無いけど)これから広がるであろう永遠の幸せを歌った無味無臭の歌。本人の歌唱もウマくもないヘタでもない=後に残らないものです。B面の「強妻宣言」はやっぱり「関白宣言」へのアンサーソングなんでしょうか?♪たとえ貴方が死んでも/生きてゆきます、てのが精一杯なのは情けない。福田さんならダンナの遺産を若い男に全て費やすような底力を持ってらっしゃると思うのですが。
南の島へ     竹田千賀
   小沢忍/山田祥二/竜崎孝路
C/W 振り向かないで
   さいとう大三/山田祥二/小谷光
     RVC RVS−1187

ジャケ裏にプロフが載ってるので恐らくデビュー曲と思われます。当時20歳の竹田さんはちょっと姿晴香に似ている気も。プロフ内に現住所が書いてあるのも不気味。それよりも不気味なのが彼女の声で、ハスキーというより完全にダミ声。風邪引いてるんでしょうか、というよりは酒ヤケと言う気がします。こんな声なら歌わなきゃいいのにと思うのは素人考え。タイトルから想像させるものを全て打ち消すような何の盛り上がりもなく夏のかけらも感じさせないメロディーを淡々とダミ声で歌うからには何らかの圧力があったはず。その圧力が何かを色々考えながら聴くととてもステキな曲に聴こえてくるから歌謡曲は不思議です。
ウンガチョコ先生     千代恵
   浜口庫之助/浜口庫之助/小杉仁三
C/W おやすい御用よ
   浜口庫之助/浜口庫之助/小杉仁三
     テイチク RS−83

浜庫さんってこんな曲作る人だったっけ?という感じですがほかにも「わたし半人前」(ドレミファン)などそれらしい歌もあるのでした。「ウンガチョコ」という語感もさることながら、♪毎日若さがたまっちゃう、という歌詞の下品さも凄い。B面はさらにエスカレート、
  ♪わたしのからだは とてもいい子よ/勉強しなくてもなんでもしっているの/だからあなたのそんなことなら/わたしはとくい いつでもどうぞ

…うーん、そりゃ大抵の事はご存知のような千代恵さんですが、歌の勉強くらいはしたほうがいいかも。

猛 女 L

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