本気!     本田理沙
   阿久悠/Tim Forest/船山基紀
C/W 本気!U
   阿久悠/Tim Forest/船山基紀
     CBSソニー 07SH3171

私の80年代後半のイチオシアイドルだった彼女。デビュー曲「Lesson2」も凄いんですがやはり代表曲はこれ。♪わたし少しばかり欲が深い、なんてそんなご謙遜を(笑)。彼女の男の価値に対する欲深さは身体一面に溢れかえっております。そんじょそこらのオトコは喰い飽きたってカンジ?B面が更に凄くて、中途半端な不良さがウリのアイドルが歌ったらションベン臭さだけが残りそうですがさすが彼女が歌うと「いろんなのを喰って来たけどマジメなオトコだけは寄り付いて来ないのよねぇ」と午前4時の2丁目でウォッカストレート片手に独り言呟いてそうな深みを感じさせますネ。90年代中盤に結婚・引退。その後ダンナが銃刀法違反で捕まったトコまでは知ってます。是非大事にとっておいたオールヌードを武器にピンク版『極道の妻たち』あたりで復帰してほしいところです。
ナンバー2(キャンセル待ちPartU)     水谷圭
   竜真知子/亀井登志夫/鷺巣詩郎
C/W マジック・ミラー
   森雪之丞/筒美京平/大谷和夫
     東芝エキスプレス ETP−17622

紅麗威甦のコンサートで受付嬢をしていた所をスカウトされ「スロータッチ」でデビュー。バックの黒ずくめの男達は何の意味があったのか未だに謎。この曲はサードシングルで、A面はアルバムに入っていた「キャンセル待ち」という曲の歌詩変更曲。その意図も不明です。私がオススメなのはB面の「マジックミラー」でして、表現はフツーなのですが彼女が歌うとどうしても安ピンサロのお姉さんの仕事帰りの一喜一憂という雰囲気を醸し出してくれるんですね。“マジックミラー”なんてモノ自体、歓楽街のホテルのオプションとしての機能しか(彼女が歌うと)連想させないところが強み。次曲「ライク・ア・ヴァージン」でも曲途中で肩紐を故意に切ってしまう(としか思えない)演出があって、下世話さ満喫でした。これぞ安いオンナの魅力を表現しきった彼女の勝利でしょう。
踊り子〜つれてって・愛のSpain〜     甲斐智枝美
   伊藤アキラ/高生鷹/大谷和夫
C/W あなたは天使
   佐々木勉/佐々木勉/桜庭伸幸
     ビクター SV−7224


これまた安い(笑)。第一、この曲歌う時にジャケット通りのカツラをわざわざ被ってる所が場末感爆発!フツーだったらとりあえず髪伸ばしてみるんぢゃないの?突然の路線変更で間に合わなかったんでしょうネ。当時何かのクイズ番組のアシスタントのレギュラー持ってましたが、地毛までカーリーにしながら明るくアシスタントを務める彼女が不憫、というか奇妙でした。衝撃?のヌード写真集と連動させての勝負曲でしたが♪男はいつでも身体しか見やしない、というフレーズはステキ。色っぽさよりもキワモノぽさを強調したかったに違いない振り付け(しかも全篇自意識過剰的恍惚の表情)も見逃せません。ビクターの先輩・畑中葉子さんを見習ってポルノに出ればもう少し注目度もあったでしょうがその辺の中途半端さがやはり彼女の狙いなのかな?
少しずつ さ・よ・な・ら     川上麻衣子
   竜真知子/三木たかし/萩田光雄
C/W 梢
   竜真知子/三木たかし/萩田光雄
     EPICソニー 07・5H−182

ラジオシティでのデビューの頃はいかにもアイドル路線でかなりギャップを感じてましたが、EPICに移籍してからの路線はよかった。この曲では別れが近づいている足音を聴いてしまった女の朽ちていく感じが見事に表現されてます。この前の「感傷」といいアルバムといい、彼女の朽ち加減・枯れ加減の表現力は見事ですねぇ。しかも彼女自身はその枯れた幹から樹液が潮吹くような勢いをお持ちでいらっしゃるのが凄い。このジャケットにしたって、写ってない下半身は絶対高〜く持ち上げていらっしゃるんだろうなぁ、しかも彼女のことだから田口ユカリさん並みの恍惚なんだろうなぁとあらぬ連想をさせるところが見事。最近の彼女はますます磨きがかかって、完熟し切って実が割れはじめたアケビのような豊潤具合です。朝丘雪路・池波志乃とともに「湯けむりエグエグ三姉妹」なんて2時間ドラマやってくんないかしら?
KISSABLE     RINA
   阿久悠/筒美京平/船山基紀
C/W Bee―ミツバチに追われて― 
   阿久悠/筒美京平/船山基紀
     キャニオン 7A0832

利奈→RINA→リナ→理奈と改名しながらしぶとく生き残る高橋さん。この曲は88年RINAとして復活した時の曲。タイトルからして狙いが定まってます。他の単語じゃなくて良かった、ホッ。場末クラブで合体まがいのダンスを披露する行きずりのカップルという感じですか。しかも♪みんなに見られていいのよぉぉぁぁああ、と露出狂というか視姦に燃え上がるオンナを堂々と演じていらっしゃいます。当時主流のユーロビート物を一流の作家陣で創りあげてますが、ヒットしていたA級の皆さんとは明らかに一線を画す猥雑な表現力は絶品です。そういえばデビュー曲「16才の儀式」でのファルセット部分も充分に絶頂感を表現されてました。さすがプロは違うわ(笑)。ちなみにB面も同路線でステキなカップリングでしたが次の曲は何故か演歌寄りに。高橋リナ時代の「そしてギルティ」はいい毒味を出してました。
Breathless     横須賀昌美
   三浦徳子/鈴木キサブロー/大谷和夫
C/W   Y
   三浦徳子/馬場孝幸/大谷和夫
     ポリスター D07R−1014

この方も昌美→蓉美→よしみと小手先を変えながら生き延びてらっしゃいます。最近またしてもヌードを披露されてましたが81年のデビュー時にすでに18,9歳ではなかったでしょうか?…改めて感服いたしました。デビュー当時から腹にイチモツ抱えてる感じがアリアリとしていた彼女、さすが伝説のキャンギャルだけはあります。歌手としては声にドスが効き過ぎてて初期のアイドル路線はちょっとキツかったですが、ホステス修行を経て(これってスキャンダルというより過去の勲章ではないのかしら)復帰第一弾がこの曲でした。恐らく勉強されたであろう歌唱力と持ち味のドス効きの低音、これを極度のエコー処理で人工的な(すぐバレる)高級感を表現しているところは流石。それよりもこの後に出した写真集(東南アジアで撮影)で子供たちを横に従えながらヘアヌードを披露する彼女の性根がこの曲の根底にすでに顕われているようで、その心意気が今もあるからこそ未だにファンを続ける私です。

猛 女 M

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