誘惑     五代マリ
   秋野めぐみ/秋野めぐみ/竜崎孝路
C/W ごめんねあなた
   秋野めぐみ/伊藤雪彦/竜崎孝路
     テイチク RS−55

最近購入したのですが、これは完全にスゴイ!ゴイス!彼女の経歴すらよく分かりませんが、夏木マリさんを完全に踏襲してる事だけは見ての通りでしょう。曲も完全にライン上のもので歌い方まで意識してますが、しなやかにしたたかにエロを表現する夏木さんと違って、彼女は獣のように貪り喰うような(白眼剥きながら「今すぐ全部欲しいのぉ、ちょうだい、頂戴ぃ〜!」って嘶く感じ?)歌いっぷり。冒頭の♪たンまらなっくたンまらなっくすきぃぃ、のレッドゾーン振り切りぶりで彼女の貪欲さが手にとるようにわかりますネ。♪何でもするわぁぁああっ、て処の欲望を満たす事以外知能の中に無いっぽい表現も完璧。ホンモノです。ああ、私の知らない世界はきっとまだまだあるのね…勉強が足りないようです。教えてくださったブラックホール様、ありがとうございました!
鏡の中の十月     小池玉緒
   江部知子・売野雅勇/YMO/YMO
C/W Automne Dans Un Miroir
   売野雅勇/YMO/YMO
     YEN YLR−708

細野さん好きには堪らない一曲ではないでしょうか?A面は日本語ヴァージョン、B面はフランス語ヴァージョンですが流石アレンジはちゃんと変えてます。何だか意図の読めない日本語/英語ヴァージョンを作る人達は是非見習って欲しい所です。モデルとしてデビューした小池さんの歌い方がこれまた私のツボで、掠れ声・声量少なげ・彷徨い型・演技派の歌唱(これでヘタなら安田成美だな、と今発見しました)は云う事ありません。星が高い夜に窓のない部屋なんかで聴くとトリップできそう。安野とも子・中原香織・そして藤真利子様と、細野さんの目のつけ処はさすがスルドいなぁ。
ひとりきりパラダイス     石田えり
   下田逸郎/芳野藤丸/芳野藤丸
C/W 魔法の指環
   康珍化/亀井登志夫/伊藤幸毅
     CBSソニー 07SH1413

女優としてはあまりにも有名な方。歌手としてはこれがデビュー曲だったと思います。但し何の意味・勝算があってのリリースかは当時でも不明でした、何のタイアップもついてないし。彼女としても新境地を開拓しようとする程の時期でもなかったので、単純にちょっと歌ってみただけか?歌は女優としての表現力も手伝ってうまい方で、曲も彼女のアンニュイでコケティッシュな部分を巧く表現していていい出来です。ホントは彼女の土着エロの匂いも出してほしかったな。関係ないけど私は彼女を見るたび朝吹ケイトさんを連想してしまいます。彼女の近作「馬を飼う人妻」は素敵な作品でした。
NOMBRE NOIR〜抱かれるままに〜     浅野ゆう子
   YUKO/都志見隆/前田憲男
C/W REZA
   EDU ROBO/RUY GUERRA/前田憲男
     RVC RHS−205

前作「気分はアカプルコ」から4年後の彼女の今のところラストシングル(田中美佐子とのデュエットは除く)。これは日本語盤ですが当時リリースしてたアルバムは英語ヴァージョンを収録。浅野さんについてはこのコーナーで紹介するべきエグ目の曲が盛り沢山で芸能生活を含めて興味深い方ではありますね。子供の頃から芸能界の荒波で揉まれ、それを泳ぎきったプロスイマーのような貫禄が最近の彼女には感じられるようです。トークなどで自分より後輩のコに話しかける時の彼女の目を細めた含み笑顔、あれだけでも人生の勉強になりそうですね。曲は濃厚なボサノヴァ、説明不要でしょう。私のカラオケの定番曲でもあります。
黄色いバラのタンゴ     冴木杏奈
   安井かずみ/加藤和彦/加藤和彦
C/W つめたいあなた
   川村真澄/山川恵津子/山川恵津子
     東芝エキスプレス ETP−17959

確かなんとかタンゴコンクールの優勝者の方。ご褒美のデビューなのでしょうか?というかこの完成度の高さは…出来レースぢゃないのぉ?という位ですネ。AB面とも豪華な作家陣で、作品としても甲乙つけがたい程。『ノックは無用』で歌ってるところを見たのですが、歌いながらタンゴを踊っておりました、しかもナゾの黒服オヤジダンサーを間奏の時だけ呼びつけてこれ見よがしなのけぞりも披露されてました。てゆかアンタ、横山ノックと上岡龍太郎をバックにそんなに張り切らなくても…(笑)。こういう分かりやすい演出、スキです。これ1曲かと思ったらその後も芸能活動を続けシングルもリリース、マチャアキとのデュエットなんかもあります。ほーら、やっぱ出来レース…(違うって)。
マリオネット     林寛子
   石原信一/長戸大幸/長戸大幸
C/W サスペンス
   石原信一/長戸大幸/長戸大幸
     キャニオン C−64

今の彼女の活躍ぶりは上の浅野さんとともに私が元アイドルの現役の方に求める一つの完成品のようです。コメンテーターとしては今の彼女に勝てる人はいないはず。デヴィ夫人だって多少は慎みが感じられますもの。根拠のない自信満々ぶりは見事の一言です。そんな彼女のアイドル時代末期の曲。長戸さんお得意のロック歌謡ですが、詩は彼女にはちょっと幼いかも。“背伸びして不良ぶってる”フリをしてる、ってゆーのなら分かるけどねぇ。やっぱ彼女には「カモンベイビー」のカモン!のコブシぐらいはハジけてもらわなくちゃ。ゲザデレタはイマイチ伸び悩んだけど、ぜひ歌手として復活して欲しい人です。議員でもいいんだけどね。
すみれ白書     大石真理恵
   星野哲郎/村下孝蔵/川村栄二
C/W 秋海棠
   星野哲郎/村下孝蔵/川村栄二
     クラウン CWA−376

せめて最後はあっさりしたものを。彼女はこれがデビュー曲の86年組。ルックスは私好みのいかにも清清しさが売りといった感じ。作曲に村下孝蔵を起用するあたりその辺はスタッフも充分に察知してるのでしょう。曲は勿論切なさいっぱいで、彼女の歌唱も安心して聴けるものですがもうひとつ押しが弱かった。やはりこういう人は3曲目辺りでイメチェンしてもらわないと。ジャケ裏を見るとどうやらイルカさんが一枚噛んでいるようです。なるほどね〜、沢田聖子、彼女、そして間接的だけど水野あおいちゃん…と、素材選びは確かに完璧ではあります。

猛  女  P

〜 白 黒 シ ョ ー 〜

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