ドミノ倒しの夏     鳥越マリ
   秋元康/鈴木キサブロー/小林信吾
C/W 黄昏が近づくまで
   秋元康/崎谷健次郎/小林信吾
     ビクター SV−9037

航空会社のキャンギャルとしてデビュー。その頃は単なるモデルでしたが、司会・タレントなどジワジワとアメーバ展開し果てはアイドルとしてレコードまで出すというウルトラCまで。よほど芸能界に対する執着心がおありだったのでしょう、その意気やご立派。この曲はサード=ラストシングル、秋元康氏の狙いミエミエのタイトル(その後沢木知子で使い回す位ですからお気に入りだったのか)もナンですが、何といってもTVパフォーマンスが見事!下チチ見せる位のイキオイのヘソ出しルックで奇妙なサンバステップ、そんで歌ったらあのどこがが違ってる声…美しいわ、アナタ(笑)。全篇に溢れる得意気な表情はその後の女優活動での人工笑顔を思い浮かべて頂ければ容易に想像がつくでしょう。
ふ・る・え・る果実     佐久間麗
   三浦徳子/小田裕一郎/奥慶一
C/W 疑うシーズン
   三浦徳子/小田裕一郎/奥慶一
     徳間クライマックス CMA-2050

…アボガドでしょ、アンタ(笑)。しかもプルプルふるえちまってんのネ。てゆか聴いてるコッチの方がワナワナしっぱなしな佐久間さんのセカンドシングル。まだね、デビュー曲「はみだし天使」はうる星やつら絡みって事で玄人受け(のみ)する実力の具現化を認めはしたけど、第2弾ではアイドルでござい誰にも文句は云わせません顔よ。しかもわかっちゃいるけどウマイわよ。当時のアイドルさんの間でも桑田のやっちゃんに並ぶ実力の持ち主よ。だからってふるえられても、ねぇ。冒頭のセリフ「私は…果実。」ここだけで昇天、イッたわよ。えぇアンタは果実。アボガドよ。そんな奥深い魅力を持った彼女は今や人気声優、そして水島裕の妻。確かその後もシングルは出してたはず。大!好きです。
愛WANT誘     石丸奈津子
   古田喜昭/古田喜昭/戸塚修
C/W 三角関係(TRIANGLE RELATION)
   相馬和枝/古田喜昭/戸塚修
     VAP 10227-07

NTV「スターに挑戦」で西川きよしに見出され(ここが間違いの元)「私はロボット」でデビュー。七色の声が武器だったのでしょうが時代が早すぎた感も(それも20年くらい)。という訳でセカンドではごらんの通りに。ジャケット3980円(特価)、シャツ1980円、中のシャツ580円(すべてイトーヨーカ堂)というところか。テレビ出演時には780円(原宿の出店・特価)のサングラスをかけ髪もばっさり切り、この当時では廃れつつあったツッパリ気味のイデタチで熱唱されてました。もっとふりしぼる太い声が出せたらよかったのですが…。B面ではデビュー曲とセカンドの中間ぽい歌声。古田さん、八木美代子の「つまんない」は彼女に歌わせた方が良かったのでは?
片想い症候群     街田祐子
   来生えつこ/沢田研二/大村憲司
C/W 素敵なモン・シェリー
   柴田容子/柴田容子/大村憲司
     ビクター SV−7177

デビューは81年の「誘惑SUMMER」というかなり古臭い曲、勿論ヒットすることもなくこのセカンドになるわけですがジャケットはいかにもアイドルげなファーストから豹変して何とか銀座の地下にあるスナックの雇われママ風に。まぁこちらの方があってると思います。これで曲がズブズブなら良かったんだけど当時流行ってたジュリー作曲、悪くはないんでしょうが…この人の声はアイドルらしい可愛げさをもった粘着性ベタ声なのでルックス通りの曲を与えられたらスゴいものが出来てたのではないかと思うと残念。ちなみにプロフによると彼女、UFOを見ると体がシビレルそうな。電気クラゲみたいでステキ。
素肌感触     賀田裕子
   篠塚満由美/亀井登志夫/大浜和史
C/W 誘惑のサファリン
   篠塚満由美/亀井登志夫/大浜和史
     テイチク RE-542

ジャケ写だけ見るとぼんやりした歌唱でなんとなく気だるげな歌を想像しますが時は81年末、強烈なアイドル声なのでした。しかもやり過ぎ(笑)。A面の♪おのぞびぃ〜わぁ〜、ってよくこのテイク採用したわね。B面はもう無法地帯、音がハズれようが変なところでリキもうがお構いなし!どこがどんな風にサファリンなんだか全くもって解らないところがサファリンじみてる気も。賀田さんは本業が女優なのでこの1枚のシングルなんかでは語らせないわ的雰囲気ですが、彼女を最後にテレビで見たのは東芝日曜劇場(番組名失念)の“田舎の牧場の老夫婦”役でした…今も頑張ってるはず、応援してます!
大胆素敵     雅
   康珍化/古田喜昭/井上鑑
C/W 試着室
   康珍化/古田喜昭/井上鑑
     アポロン AY07-11

一部では有名な方なのでサラっと。本名は忘れちゃいましたが確か埼玉出身。ロカビリーコンテストだかなんだかで優勝してそのごほうびでデビューでしたか。ご本人にはロケンロールのかけらも感じられない、どちらかというとアイドルコンテスト荒らしといった風情。そこがこの曲を魅力的に輝かせている最大の理由でしょう。確かTVパフォーマンスではリーゼントの兄ちゃんが踊ってくださっていたような。それすら今となっては笑い話にもなりません。彼女もこの1曲でここまで語り継がれて良いのか悪いのか。
淋しさフルムーン     吉成香
   大津あきら/西木栄二/若草恵
C/W YOKOHAMAジェラシー
   大津あきら/西木栄二/若草恵
     東芝イーストワールド WTP-17395

いつか登場させてあげようと思いながらこんなに遅くなってゴメンネ。「はにかみ天使」でデビューしたときはミルキーヴォイスとロリ気味のルックスに魅かれ、年齢を聞いて“やられた!”と思った人も多いはず。かく云う私もその一人でした。ところがこのジャケ写を見たときは愕然としましたね。芸能界に名を連ね続けることができるのならどんなイメチェンも喜んで、と言わんばかりの変わり様。勿論声に絶対の魅力のある方なので曲の方はそれを存分に生かしたエスニックミステリアス風味になってますがそれにしてもこのふてぶてしい顔つきはあっぱれ!しかもサードシングルではまた元のロリ路線に戻ってしまう!と思ったら無名雑誌でひっそりヌード披露!!この曲のすばらしさとともに、彼女の芸能人としての意気込みには只々アタマが下がる思いです。
涙の予定     山本奈津子
   峰岸未来/山梨鐐平/中村哲
C/W くちびるスキャンダル
   峰岸未来/芳野藤丸/中村哲
     フォーライフ SAM-50

84年11月、アルバム『19/20』で歌手デビューした山本奈津子ちゃん、というよりは映画「セーラー服百合族」シリーズでネコ役を演じたアイドル女優というほうが解り易いですね。本当はこのカップリングでシングルも発売の予定だったのですが(新譜情報にも載ってた)なぜかボツになりアルバムのみという中途半端な活動に。ま、この歌唱力を聴けばあまり表立った活動はしない方が良かった気もするのでこのサンプル盤のみでよかったような気もします。その後ホントに細々とした女優活動を続けてましたが久々に週刊誌にアロマテラピストとして登場、愛のマッサージまで伝授するところを見ると当時覚えた蜜の味をやっと今になり味わう事ができたんだなぁと感慨を覚えます。ぜひ今後の活躍を祈っております。小田かおるさんも復帰して百合族シリーズ復活を乞う!
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猛 女 U