やさしく描いて〜カシニョールの女のように〜  城戸真亜子
   小坂恭子/小坂恭子/戸塚修
C/W SWEET SURRENDER
   城戸真亜子/林哲司/大村雅朗
     CBSソニー 07SH1574

某誌で散々な書き方をされてましたがそれほどでもありません。沢口靖子さんとかと同じレベルで考えればよいでしょう。問題は彼女がなぜこの時期にこの歌唱力でレコードリリースをしようなどという考えに至ったかですね。一応「白鶴」CMソングという事になっているのですが、それにしてもCM出演の為にわざわざ歌う程のネームヴァリューあったかしらん。絵とか描いたりして才女を売りにしようとしてたワケでしょ?あ、全面鉄壁ぢゃない、落とし穴もあるのヨってとこを見せ付けたかったの?それにしては大きな穴(笑)。
あゝ落ちるPARTT   岸本加世子
   なかにし礼/都倉俊一/田辺信一
C/W あゝ落ちるPARTU
   なかにし礼/都倉俊一/田辺信一
     NAV N−52

ここで紹介するほどの曲ではないと思うのですがNAVコンプリート発売記念ということで(笑)。最初の「落ちるぅぅ〜」ってのはいいのですがその後も全篇セリフってのがイタダケない。だったら畑中葉子「モアセクシー」みたいに最後までウーアーいってるほうが大人のおもちゃ屋さんに売ってるレコードみたいでいいわ。B面もセリフのみ。ドラマでは過激な役柄だったと記憶してるけど(確か檻に入ってるシーンがあったような)それすら薄れてしまいました。女優さんとしては第一級の演技派になられたので歌での評価はどうでもいいのよね。
サーカス     木の葉のこ
   みなみらんぼう/みなみらんぼう/若草恵
C/W しあわせ半分
   みなみらんぼう/みなみらんぼう/若草恵
     キング GK−236

女優というより「うわさのチャンネル」とかに出てたバラエティタレントという印象ですがゴリ押しで入れちゃいます。80年代以降は舞台女優として活躍してたしね。バラエティタレントがマトモな歌手活動(しかもなにげにアイドル狙い)をしようとするにあたって完璧な選曲。谷山浩子→石川ひとみの「ひとりぼっちのサーカス」ではイマイチ信憑性を感じられなかった“祭りのあとのひとりぼっち感”をこの曲はうまく表現できてると思います。それは石川さんがどうこうではなくて、木の葉さんの本来の営業活動を引き合いに出した題材選びが功を奏したという感じ。あざといっちゃあざといけどハマりましたね。今も現役なのでしょうか、髪にリボンつけた役とか今もやってるといいな。
花がたみ     藤真利子
   寺山修司/鈴木慶一/鈴木慶一
C/W 鬼狂言
   寺山修司/鈴木慶一/鈴木慶一
     テイチクコンチネンタル CE−12

ご要望がありましたので登場させておきます。今や紙一重の役をやらせたら右に出る人のいないと思われる藤さんですが(対抗馬は真行寺君枝)、当時もどこかに翔んでらっしゃるかのような歌唱に唸らされました。作家陣を見ても普通レヴェルではないのがアリアリと解るでしょうがそれにも増して藤さんの歌唱は突き抜けてます。シングルでは「危険な眠り」「紅茶の午后」もいいですね。作詞家・微美杏里としてもいい作品を残してます。いつまでも元気で、女優として頑張ってもらって、気が向いたらまた歌ってね。
だからDESIRE     宮ア美子
   作詞センター/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W タカラ本みりん
   香西貴乃/TIKADAHARO/TIKADAHARO
     シックスティ 7SS16

歌手としてのデビューは82年の「NO RETURN」で、ビクターより3枚シングルをリリース。「わたしの気分はサングリア」は好きでした。その後も普通の女優として安住の位置にいらっしゃったと思うのですが、当時出演していたみりんのCMから壊れ始めてしまったのね。近田春男氏がA面で作詞、B面でラップ曲を担当するという変則だけど解り易い作品構成、あのラップは印象的だったし当時は好きでした。が、久々に聴いてみたら…A面の歌詞はちょっと。確かに既に清純とかいうお年ではなかったけど現時点での彼女にハマりすぎなのでは(以下自粛)。

猛  女  V

〜 ザ ・ 女 優 〜

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