猛女AC

犯ちは一度だけ   恵美(フィミー)
   千家和也/都倉俊一/都倉俊一
C/W 愛の教え子
   千家和也/都倉俊一/都倉俊一
     RVC JRT-1251 1972.


初CD化され、お聴きになった方も多いと思いますが一応登場させておきましょう。蕭恵美としてデビューした彼女の改名セカンドシングル、ジャケット見ただけでも明らかな山本リンダ路線です。まぁ都倉さんが作ってるんだしレヴェルは勿論保ってるんだけど、恵美さん貴女やり過ぎだから(笑)。リンダの縦開き歌唱を更に猥雑にしたというか、ディープバキュームスロート唱法とでも云ったらいいのかしら。アチラはハーフだけどコッチは生粋のタイワニーズ(でも中国語はまるでダメ、とプレスシートには記載されてるけど)、異物感はコッチの方が上よ!とでも云いたげに勝ち誇ったような歌唱が素晴らしい。1番と2番で衣装替えするという事なのですが、どんな倒錯演出だったのか興味深いです、見た方いらっしゃるのかしら?B面はうって変わってのカワイコちゃん唱法を真似するオバチャン風、こちらもキテます。
本気です   衣佐潤
   一岐邑/杉村としひろ/馬飼野俊一
C/W ひとり暮し
   大月流/杉村としひろ/馬飼野俊一
     コロムビア AK-77 1977.07.


以前掲示板でご紹介して下さった方がいらっしゃったのでどうしようかと思いましたがやはりこのインパクトには勝てなかった。えゝ、本気よね貴女。このチャンスに貴女の人生の運全てを注ぎ込んだといっても過言ではないくらいにその本気姿勢が窺えるわよ。ただね、貴女に♪あぁあぁっだぁっめぇっ、て酒ヤケ声でのた打たれても…曲はまるで翌年のたかだみゆき衝撃デビューを予見させるか如きヤングアダルト歌謡、掴みもいいしラストのリフまで曲構成もしっかりしてるんだけど、何しろ衣佐さんの本気さがねぇ…いや大好きなんスけど。次曲「ロスタイム」のジャケットも甲乙つけがたい素晴らしさだし、何とアルバムが出てるんですがそちらのジャケットなんかスカーレットの胸開きドレスよ!いやまいったわホンマ。歌唱力はさすがのものですが、これがデビューなの?
愛はひき潮   みずきあい
   松本隆/平尾昌晃/深町純
C/W 霧雨のメランコリー
   藤公之介/平尾昌晃/馬飼野俊一
     ビクター SV-6120 1976.


後半は相手をとっかえひっかえしながら「六本木あたり」をスタンダードにするべく歌い続けたみずきあいさん、こちらはそんな彼女のデビュー曲となります。平尾昌晃門下生の彼女、この曲はその平尾先生の作曲家生活10周年記念曲だそうな。ポッと出の新人にそんな冠付きの楽曲を提供するなんて、さすがセンセイ太っ腹です。曲はそんな意気込みを如実に感じられる微妙な歌謡曲。松本隆?と思うような独白的な歌詩もいいんですが決め手は深町純の澱み切ったアレンジ、こりゃスゲェ。しかもコーラスのAh〜という呻きがアレまぁ…って位のスパイス。こんなシブ味たっぷりのナンバー、新人のデビュー曲には使わないでしょ、びしょ濡れ必至です。数少ないビクター・岩崎宏美フォロワーとして評価大、なんですが曲ごとに顔の印象が変わるみずきさんもどうよ。
隣りのお姉さん   北沢慶子
   米本義光/柳田ヒロ/柳田ヒロ
C/W 期待(「隣りのお姉さん」ナイトバージョン)
   米本義光/柳田ヒロ/柳田ヒロ
     クラウン CWA-211 1983.
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最近入手したシングルなんですが、残念ながら私この曲もこの人の存在もまったく知りません。ジャケットの股の拡がり具合、臭い立つ隠し具合を見ると明らかにプロの方だと思ってはいるのですが、主演映画・ビデオなども見つける事が出来ませんでした。もしかして私の入り込めないアングラな世界の第一人者なのかしら、ご存知の方いらっしゃいましたら是非ご教示下さいませ。このジャケットだけでも充分腹いっぱいなんですが、曲はさらに凄い。普通これならお色気たっぷりのバレ歌だと思うでしょ。そりゃ一応A面は二人の男の間を揺れ動く女を歌ってらっしゃるんですが、ここまでエロが一切ないなんて…B面なんて“ナイトバージョン”らしくそれなりの歌詩ではあるんですが、貴女ここまでヤッてらっしゃる割には生ぬるいんではなくて?貴女が期待してるの、そんなチッコイもんじゃないでしょ?
あなた危険な恋人ね   あさか早苗
   葵たか文/間中政一/北野ひろし
C/W こころに花を
   岡田英次郎/間中政一/松井ひさし
     東宝 AT-1135 1975.


前から欲しかったシングルを入手。毒々しさを隠そうともしないお着物(衣裳提供・絵摩の日曜日と記載)と手塩にかけた艶々しい黒髪をロリータ風味イノセント笑顔で見せ付けるジャケットからそれ相当の楽曲を想定してはおりましたが、完全に私の負けです。しかもしょっぱなから。これ、ダメでしょ。明らかに全てを知ったおばちゃんがその「全て」を上回る危険を見つけて歓喜しているかのような、一般人の人生ではとても遭遇できないデンジャラスゾーンを悠々と愉しんでらっしゃいます。あれちっちゃくプロフが載ってる。生年月日・昭和31年…、え?て事は貴女、当時19歳なの??そりゃいくらナンでも…いや、参りました。それにしてもサビの振り絞る唸りアゲから昇天するタメとヴィヴラート、これは凄い。貴女ホンモノね。B面はステップまでジャケ裏(そうよダブルジャケットよ)に記載されてる程のダンサブル(ププッ)ナンバー。サビはさすがに軽く唸りが入りますが、その他は19歳らしい可愛らしい(プププッ)もの。ひぃぃぃ、やっぱ貴女ホンモノよ!




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