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ラメ色のデカメロン 中島めぐみ 阿久悠/小笠原寛/小笠原寛 C/W EVE 阿久悠/小笠原寛/小笠原寛 キャニオン 7A0081 姉の中島はるみとともに、今の叶姉妹なんて足許にも及ばない異臭を放っていためぐみ様。この曲をデビュー曲に持ってくるトコロが既に完璧。男ころがしを天職にしている女が主人公で、何たって♪夜の八時なら朝よ、ですからインモラル度は相当のもの。彼女にとっては男なんて物欲と性欲を満たすだけの使い捨ての道具なんでしょう。モチロン道具選びも玄人級。B面の♪おいで、おいで〜も、どうにもこうにも欲しくてたまんなさそうな歌いっぷりで、慢性の悦楽至上主義加減が最高です。実際の本人の性格はかなり真面目だったような気がしますが、せっかくこの体に生れてきたんだもの、正しく表現しなくちゃね。2nd「レディ!ごきげんな毎日を」もごきげんな同路線曲。天晴れ! |
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本気半分エキストラ 浜田朱里 森雪之丞/後藤次利/後藤次利 C/W ふたつのラブ・ストーリー 森雪之丞/後藤次利/後藤次利 CBSソニー 07SH1464 この曲もしょっぱなから♪誰でもいいならアタシはどう?とパンパン丸出しの欲情加減で、並みの歌手なら歌えないところですが朱里サマは違う。映画『吉原炎上』での西川峰子サマの“誰か噛んどくれェ〜ッ!!”というシーンを呼び起こす様な、汚濁した猥褻ぶりを如何なく発揮!彼女自身も「低迷からの脱出」をわざわざウリにしてこの曲をリリースしただけはある正に勝負曲。TVでもいつもより眼がイッちゃってましたし、場末の温泉宿の暗い路地に立っておいでおいでしている人のような髪型もナイス!B面は同じ這い上がりのコンセプトで「奇蹟の純情」をリリースしていた故・沖田浩之とのデュエット。さすが真剣勝負。 |
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本牧レイニー・ブルース 加藤香子 売野雅勇/見岳章/若草恵 C/W カルメンの微笑 売野雅勇/見岳章/若草恵 ワーナーリプライズ L−1699 デビュー曲から一貫して“セックスが生き甲斐の女”がテーマの加藤さん。この曲では、レディースのヘッドという設定でしょうか?曲の半分はセリフですがこれが圧巻!冒頭から「いい男が蒼い顔してどうしたのさぁ」「若かぁないんだし無理もないけどぉ」「(悟りきった口調で)あ〜、髪の短いあの娘ね」…と暴走!これをTVでも歌ってました。B面も負けてません、♪抱かれながら次の夢みてほくそえむ、とか♪あなたの指先触れてる場所で違う人の事想う、とか痴女ぶりを極限までアピールしております。この手の人材には他の追随を許さないワーナーですが、曲までおっぴろげにしたのは彼女くらい?あ、彼女も実際は普通の女の子だったそうです。 |
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禁じられたヒロイン 清水香織 阿久悠/鈴木キサブロー/若草恵 C/W 八月の恋人九月の悪魔 阿久悠/鈴木キサブロー/若草恵 テイチクユニオン UE−587 大魔人・佐々木主浩夫人。私は彼女の復帰を密かに期待してるのですが、それ以前に彼女が昔歌手だった事すら誰も触れないのは何故なんでしょう?もしかしてこの前科はタブーなの?と笑点のような流れでこのデビュー曲でございます。尼さんルックで歌う彼女は私の制服フェチ度を満足させるもの。渦巻く怨念を塗り込めるような無機質なノンビブラートで♪タブーで燃えたい、ですからやはり何かイチモツ持ってらっしゃるんでしょう。B面は歌詞が78年の小川未知「八月の恋人二月の悪魔」の焼き直しですが、十年のモラルの移り変わりを感じさせます。シングル5枚ともドロドロ加減は衰えず。出来ちゃった婚だったらしいですが、さすが彼女の眼力(眼の下のクマはダテじゃない)と嗅覚はホンモノ。 |
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横浜ジゴロ 宮野比呂美 売野雅勇/川口真/川口真 C/W 雨のサスピション 売野雅勇/川口真/川口真 ラジオシティ RD−4101 そうそうたるこのメンツの中では、彼女が可愛らしく見えてしまいますね。この曲は他の曲と違い、「棄て加減」が気に入ってます。それは♪本牧辺りで拾われて/海岸通りで棄てられた、という位のモンで、ビリビリに裂けて穢れたワンピで踵の折れたヒールを持って無表情に歩く女がヘッドライトに浮かんでは消える…というシーンが浮かんできます。一見悲愴な光景ですがそうではありません。彼女の意志で自らそれを志願しているのです。背徳感・屈辱感をもって得られる甘美な享楽…彼女はデビュー曲ながら堂々と、淡々と歌ってくれてます。さすがスタ誕出身。惜しむらくは衣裳が毛虫みたいだった事かな? |
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午前0時のI NEED YOU 杉浦幸 栃内淳/西村麻聡/西村麻聡 C/W √17 栃内淳/古堅整/戸塚修 ワーナーリプライズ L−1989 本丸のご登場。(もう一人の本丸、武田久美子サマは次回のお楽しみに。)現役アイドル!ではありますが、ご本人も週刊誌でお話しになってらっしゃったので解禁でしょう。そもそも幸サマのデビュー時、ご本人の放つあの薫りを嗅ぎ分けられない方が私には不思議でした。初期は小出しでしたが、この曲には、あの麝香のような薫りが充満して、密室の中で頂上のまま窒息死しそう!"もう終り?”と云いながら立ち去る彼女がもみ消したガラムの薫り…最高の媚薬でしょうねぇ(←既に倒錯の妄想に)。私もエレベーターでの経験はありますが、見知らぬ人とはまだまだ…修行が足りないようです。これからも一生ついていきます! |