パチンコ・マーチ〜みんなのマーチ〜   榎本明美
   仲畑貴志/市川昭介/馬場良
C/W 穴があったら入りたい   (歌:玉川長太)
   仲畑貴志/市川昭介/馬場良
     ビクター SV−7436

83年、ヨロンパナウル王国の女王として「夏いろの風」でデビューした榎本さん、その前にコルゲントローチのCMにも出ておりました(安田純子の前年)。この曲は84年ミス・パチンコに選ばれ歌った曲。パチンコ屋で隣に座った人がテレビでよく見る有名人だった、という内容で4番までありますが、曲のラストがすべて♪みんな入れるの好きなのねぇ〜で締められます。実感こもってますねぇ。曲の途中に入るウグイス嬢ノリのセリフも秀逸。スッチャカチャンチャンと合いの手を入れるおばさまコーラスも圧巻の一言。こんな曲出してまでしがみつきたいくらい蜜は甘いの?
カモン!7・5・6   園田ことり
   千家和也/あかのたちお/あかのたちお
C/W 恋のホームラン
   千家和也/あかのたちお/あかのたちお
     CBSソニー 06SH197

園田ことりさんは77年に「少女らしく愛を」でデビューした人。本名・山村貴子がどうしてこんな芸名になるのかは謎ですが、デビュー曲は少し暗めの歌謡曲で普通の出来でした。ところが一年もしないうちにこんなシングルをリリースするとは…デビュー時は徳丸純子風だった顔も化粧なのかお直しなのか全く別人。もしかしたら同姓同名の別人かもしれません(んなワケないか)。歌は上手くなったというより年季が入った感じで最初の「カモ〜ン!」というかけ声も何かを失わないと出せないでしょう。たかが一年弱の芸能生活で、何が彼女をここまで変えたか?それよりこの曲のリリースは756号の前?後?
ワープロレディ   後藤礼子
   山田泉/板谷隆/清水美知男
C/W (カラオケ)
     キング K07D−80143

これはちょっとコワい。「ワープロ」という単語の使用は88年リリースを考えると許容できる範囲内だが(?やっぱちょっと違うかも…)、曲の始めから♪かわいいワープロ ゆめ劇場よ、という歌詞は問題では?しかも4番まである曲の中には♪あすの地球にしあわせ呼ぶと/招く手つきでタイプする、という歌詞も存在する。果してこの曲の作者はワープロフェチか?指先の魔術師とかそっち路線ならまだ分かるが…しかもB面はカラオケ。これを歌えというのか。いや、その前に後藤礼子なる如何にも内勤専属のようなお姉さん(一応)の素人臭さは意図した事なのかがどうも気になる。ともあれ自主制作ではなく一般発売されているこの曲。今は彼女が「パソコンレディー」なんて曲を歌ってくれる事を祈るのみである。
ドリームハンター   夏川真梨
   藤忠/吉田信/伊戸のりお
C/W MISTAKE
   新見洋介/吉田信/伊戸のりお
     ビクター SV−9225

インディーズ歌謡曲のコーナーで紹介している夏川真梨子ちゃんのメジャーデビュー曲。A面の作詩が同じ藤忠氏なのでこの辺が鍵なんでしょうか。本名は平野利子ちゃんで当時18歳。ジャケットも衣裳も充分アイドルとして通用するものです。曲がまたステキなもので、桑田靖子ちゃんを思わすような切羽詰ったような歌唱法が持ち味。曲の♪ハンタァ〜の超ロングトーンのやり過ぎ加減は民謡大会で最優秀賞を受賞しただけはある自信満々ぶり。ラストは先走ってます。ベタボメなのにどうしてここで紹介するかというと…やっぱねぇ、そうまでして歌手という肩書きがほしいの?
六本木トランジット   Kiiko
   たきのえいじ/幸耕平/渡辺茂樹
C/W ロマンス通信
   中村節子/岩城一生/あかのたちお
     ポリドール 7DX1568

ポリドールは「六本木」とつくシングルを何枚リリースしたら気が済むんだろう、という感じですが、この奇妙な名前は…と思ってよく見ると…これは86年に「ロマンス通信」でデビューした(だけの)アイドル・徳永希衣子チャンではないの!そういえばB面はそのデビュー曲をリテイクせずに入れてるし。生年月日も歌唱力も変わらず、変わったのは詩のヨゴレ具合と化粧の濃さ。あ、事務所が東京から福岡に変わってるのね。しかし、2年の空白はそれ以上に何かを変えたのでは…じゃなかったら、地元で細々タレント続けてたにせよまた同じ過ちを繰り返そうとはしないんじゃない?そんなに東京の水は甘かった?
一日聖女(マドンナ)   小久保尚美
   橋本淳/中村泰士/若草恵
C/W ロスト・ラブ
   中村泰士/中村泰士/若草恵
     アポロン AY07−15

「誰にも云わないで」のリメイクでデビューした小久保さん。デビュー当時は4人目の聖子ちゃんずのようで、本人もものまね番組とかに出てました。但しTVでは似てる気もしたのですが写真としてみるとどうしても左のジャケ写のようになってしまうんですね。どのグラビア見ても同じでした。このセカンド=ラストシングルはやはり橋本淳先生の詩が凄い。この人は私生活で企んでいたらしく、めでたく大物競輪選手と結婚、男性カツラのCMまで出させて稼がせて自分はブランド物買い漁りの贅沢が似合うオンナに。それでも飽き足らず夫婦でデュエットまでしてました。まだまだ何か企んでいそうでコワいです。

企 む 女

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