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一年が過ぎて
さいとう大三/岸本健介/神保正明
C/W 青空が逃げた
荒木とよひさ/荒木とよひさ/神保正明
ビクター SV-6013 76.11.
完全な四畳半フォークというか、一応ハーモニーはきれいな方で(レコードテイクがすべて本人達のものならば、ですが)そのハーモニーを多用しているあたりソチラ方面の需要も盛り込んだデビューだったのでしょうか。皆さん在学中のデビューということでお遊びの延長なのかもしれません。ピーマンとかのように当時のキャンディーズ対抗馬としてメディア露出するにはちょっと難しいタイプのような…いや、フォーク路線ではキレイで若いオネーチャンで通るのかも(いや普通に可愛いんですけどね)。ひどい事言ってますが、曲や歌唱はそんなに悪くはないです。てか私の範疇外の曲なんでコメント短くて忝い。
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夏まつり
阿部美和子/阿部美和子/神保正明
C/W 春の一日
奥山伸/たきのえいじ/神保正明
ビクター SV-6023 77.4.
なんとこの曲はコッキーポップ系の復刻CDに収録されてるんですよね。という事は多少なりともヒットしていたのかも。何しろこの曲に合わせて上記のアルバムもリリースされてるんですから、世の中わかんないモンですな。そういった事情を除いても、叙情派フォークとしてはしっとりしていい感じかもしれません。メンバー作品でもあり、結構阿部さんは実力がおありなのかも。ただしコーラスアレンジはもう一つかなぁ。B面なんかたきのえいじ氏の作品ですって、これは事務所の方針だったんでしょうか。それにしてもシンプル極まりないジャケットですなぁ、グループ名のロゴっぽいものが表記されてるあたり(ってもこの時しか使ってませんが)アイドル人気も狙ってたのかしら。
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江ノ電
荒木とよひさ/稲見謙至/馬飼野俊一
C/W すみれ美容室
荒木とよひさ/あかのたちお/馬飼野俊一
ビクター SV-6283 77.
ジャケットは多少彼女達のルックスと存在意義を意識したものになってますが(白石さんの立ち位置には撮影者の苦労がうかがえますネ)、曲調は相変わらずの暗いフォーク路線に過剰なハーモニーというもの。悪くはないんだけど、どれも同じような曲に聴こえちゃうのは単に私の興味をそそられないからでしょう。B面「すみれ美容室」の奇妙なセリフが誰のものなのかの方が気になるくらいです。あかのたちおさんが作曲のみやってるってのもなんか不思議だし、曲タイトルも何かヘン。恐らく誰か別の人に作った曲を、荒木とよひさ氏絡みでB面に持ってきたってところでしょうか。こちらがA面のほうが(露出方法の問題は別として)良かったような気もします。
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バイ・バイ・イエスタディ
荒木とよひさ/惣領泰則/惣領泰則
C/W ふりかえってはみないのですか
ほむら逢/原田良一/船山基紀
ビクター SV-6405 78.5.
とうとうやってきました。やはり売れない女性グループはこうでなくっちゃ。今までは体型はおろか、ルックスまでまともに見せていなかった彼女達ですがこのジャケ写では一変。右から、"ヘンでしょ、ヘンよねやっぱり”"いやいや、イケてるわよアタシたち、ほら、見て見て!”“つーか仕事なんだもの、きちんとこなしはするわよ”とでも言いたげな三人三様の立ち振る舞いがなんともいえないです。真ん中だけホットパンツで横二人がサブリナ風なのはせめてもの抵抗だったのでしょうか?曲も完全に路線変更して惣領泰則のポップスを歌っておりますが、とりあえず以前のイメージを崩さないためか地味にまとめております。彼女達のハーモニーはやはりこういう曲でこそ生きると思うのですが、どうでしょうか?
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いまだ浮上せず
荒木とよひさ/惣領泰則/惣領泰則
C/W ロマネスクの秋
荒木とよひさ/惣領泰則/惣領泰則
ビクター SV-6498 78.10.25.
前曲に続いて同じメンツの作品。このタイトル、よくぞつけたりという感じです。これこそマゾヒスティックB級アイドルもどきのあるべきタイトルだと思うのですが。ジャケットもマゾヒスティック感満載で、お化粧ノリも覚え、ふっきれた表情のお三人を見ると心が和みますね。曲はアリババやら恋の急行列車やらズンドコやらナンやらが佃煮にされたような、すべてにおいて粘度が増した高級ディスコポップスに仕上がっておりまして、ここで彼女達のコーラスワークは花開いたと言っても過言ではないでしょう。B面もけっこうカッコいい曲でけっこう聴けます。女子大生フォークグループから2年、ここまで成長した彼女達を見ることが出来て、私は幸せ者です。リリースはここで途切れてしまいますが、きっとすてきなコーラスグループになられたと思います。その後の彼女達の動向をご存知の方、いらっしゃいましたらご教示下さいませ。
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