火の鳥
     荒木とよひさ/三木たかし/入江純
C/W 恋のダカーポ
     荒木とよひさ/三木たかし/入江純
   コロムビア  AH−547    85/2/1

 
何故デビューさせたのかも謎なら、このデビュー曲もかなり謎を残しています。85年と言う事も一応アイドルだということも、存在がピーナッツを連想させるということすら切り捨てたかのような何のインパクトもない物。その代わり歌い方とフリはそれをカバーするかのような気持ち悪いものでした。B面のほうが狙いはハッキリしているようですが更に彼女達ならではというような必要性は薄れています。
ペンギン物語
     荒木とよひさ/三木たかし/入江純
C/W オリーブの木の陰で
     荒木とよひさ/三木たかし/入江純
   コロムビア  AH−604   85/6/21

問題作。「みんなのうた」とかで使われてたのかな?衣裳がまた強烈なもので、明らかにペンギンを意識した青×白のストライプのパンツルックに黄色い帽子、勿論スパン付。この衣裳でペンギン歩きしながら、瞬きひとつせずに歌う彼女達はキッチュそのもの。歌も凄いものでペンギンのギン太が恋のためにダイエットをし、その結果死んでしまうというもの。彼女達はどういう気持ちで歌っていたのでしょうか?しかし、この曲はオリコンベスト100にチャートインしてしまうのでした。病める世の中の象徴?
いつか嫁ぐ日のために
     荒木とよひさ/三枝成章/三枝成章
C/W いつか嫁ぐ日のために
     荒木とよひさ/三枝成章/三枝成章
   コロムビア  AH−660   85/10/21

前曲のヒットに気をよくして?こんどはタイアップがつきました。NHKファミリードラマ『夢家族』主題歌で彼女達も出演してたような気がします(見てませんが)。前の曲のインパクトの凄さをどうやって乗り越えるかがポイントだったのですが割と無難な路線に。まぁこれしかないかもしれませんが、曲自体はフツーでよいです。但しB面の別バージョンは何の必要性があったのでしょうか?三枝成章氏のお遊び?しかもしっかりB面を同挿入歌とクレジットしているのは?
Konomama異邦人(エトランゼ)
     森雪之丞/馬飼野康二/馬飼野康二
C/W 夢色魔術(マジック)
     森雪之丞/馬飼野康二/馬飼野康二
   コロムビア  AH−720   86/3/21

これはびっくり、全くギミックのない歌謡曲に挑戦しています。しかもこれがいい曲なんだよねぇ!馬飼野康二の起用が良かったのでしょう。♪ジャングルなら〜からのサビはかなりゾクゾクさせてくれます。彼女達の上手いというよりどこかひっかかるハーモニーも曲にあってるし。“サユリ”というのは岩井さんとの同居を予言したものか?ジャケ写も双子であることを意識していてなかなかいい出来ではないでしょうか、化粧もいいノリだし(笑)。B面はメジャー調ですがこちらは当たり前すぎてもうひとつかな。
ザ・ピーナッツ・ヒット・パレード
     恋のフーガ〜ローマの雨〜ウナ・セラ・ディ東京〜ふりむかないで〜浮気なあいつ〜恋のバカンス
    〜モスラ〜東京の女〜情熱の砂漠〜さよならは突然に〜恋のフーガ〜情熱の花〜可愛い花
   編/つのごうじ フライングスカイ
C/W 君の瞳に恋してる
   BOB CREWE/BOB GAUDIO/日本語詩・高柳恋/義野裕明
    徳間バーボン  7BAS-18   87/8/25

一旦はアイドルを断念しスケートの営業なんかしていたようですが、ピーナッツブームにあやかって徳間に移籍して再デビュー。ヒットパレードのテーマから始まるこのメドレーは、歌いかたもアレンジもヘタに本家を意識してない所が良い方に出てますね。モスラなんてわざとらしい選曲も彼女達の異常な存在意義には合ってます。「恋のバカンス」のフレーズが少ないのも個人的には好き(ちょっと聞き飽きてたので)。B面は誰が歌ってもいい曲ですね。

ツインキー

大竹喜美・喜世の双子。別に彼女達に罪はありませんが、どうしてこんな気持ち悪いタレントを輩出する気になったので
しょうか?ルックスもいわゆる双子らしいものだし、歌もすごく上手いわけではないし、ただスケートがプロ級だというだけ
でタレントにしようと言うわけでもないでしょうし。いや、もしかしてそうだったりして。
セカンドの「ペンギン物語」は80年代歌謡史に残る迷作。金太郎飴的な気持ち悪さでそこから何かを引き出した彼女達
の功績は大きい?この路線を続けてみても良かったかもしれませんね。ただあれ以上気持ち悪くするにはどうするか?
それを考えるといやな予感がするのでこれで良かったのでしょう。
最後に。彼女達本人は可愛かったですよ。

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