佐東由梨

  本名・佐藤成子。1967・12・24生まれ。’82・ミスセブンティーン優勝者。デビュー前は長かった
髪をばっさり切り、82年組に真っ向から勝負を挑んで撃沈した由梨ちゃんです。私の周りではよく
スターボーのニセモノ扱いされてましたが、そーいう人たちは彼女の本当の可愛さを全くわかって
らっしゃらない。曲を追うごとに綺麗になっていく彼女を見るたび、胸がキュンと(げげ)。
シングルは4枚リリース、結局ベスト100位入りする曲はありませんでした。その他「ドムドム」や
「ミツカンお茶漬け川」のCMなんかに出てましたが、あまりお茶の間に浸透するような露出は
無かったと記憶しています。私がメディアで最後に彼女を見たのは84年春頃の『GORO』誌での
ビキニショット。ラストページには“6月25日にニューシングル発売予定”と記されていましたが、
結局そのシングルを出す事も無く、ひっそりと引退。復帰したとかいう話もありましたがウラは取れ
ませんでした。きっと今や素敵な女性になっているんでしょうねぇ…。

「どうして?!」 松本隆/筒美京平/大村雅朗
C/W 「やさしくしてね」 松本隆/筒美京平/大村雅朗
  CBSソニー  07SH1235

83年組トップバッターとして堂々のデビューシングル。
ジャケットからしてソニーさんお金かけてます。まぁ同じ
様に大プッシュした横田早苗ちゃんもろとも敗退して
しまうのですが…。曲も本人キャラ、世相、歌謡界勢力
図を巧みに読み取った名曲。彼女のアルトヴォイスで
♪どおしてぇ〜とラストで見栄切るようなフリも最高。
何で売れなかったんでしょうねぇ。まぁこれだけ出来過ぎ
てるのも何なんですけど。当時「明星」でツナギ着てる
写真があったけどこれが似合ってたのだよ。


「ロンリー・ガール」 松本隆/筒美京平/大村雅朗
C/W 「いかないで」 松本隆/筒美京平/大村雅朗
  CBSソニー  07SH1281

デビュー曲で失敗、ソニーも本命の伊藤麻衣子をデビュー
させると言う事で脇役に回る事になった由梨ちゃん、しかし
こんなにいぶし銀の名曲を出してくれるとは。流石です。
前曲の、大人の考える「時代のオンナ」ではなく等身大の
彼女を描いた歌詞がピッタリ嵌ってます。デビューから少し
して前髪を眉上3センチ位までまた切ってしまい「プレイ
ボーイ」誌に“宇宙人”呼ばわりされてましたがこの曲を
歌う頃には元に戻り、青×黄色の安いミニも似合うほどに
なってホッ。TVヴァージョンの突然終わるエンディングも
好きです。

「ハート・ウォッシャー」 下田逸郎/甲斐正人/甲斐正人
C/W 「天の川」 下田逸郎/大村雅朗/大村雅朗
  CBSソニー  07SH1371

サードシングルは松本×筒美作品から離れ、少し一般
寄りのナンバーに。衣裳は綿麻混のモノトーンのノー
スリーブドレスでちゃんとフリもついてました。歌詞は
ちょっと彼女には背伸びし過ぎという感もありますが、
「ハートウォッシュ」という単語は似合ってるかも。B面は
唯一のバラードナンバーで、普段強がってるけど実は
弱い、という彼女の本質を垣間見る胸キュン作品。こう
いうのに男は弱いのよ。


「春めき少女」 橋本淳/林哲司/後藤次利
C/W 「哀愁Boy」 橋本淳/林哲司/後藤次利
  CBSソニー  07SH1436

ラストシングル。まずこのジャケット、なんて綺麗なん
でしょう!!こんな彼女いたらいいよなぁ、と素直に
思った少年時代でした(恥)。このジャケ写は吹田
明日香「二人はMagic」とともにお気に入りのショット
だったりします。曲の方は林哲司を起用して淡々とした
ポップスに。「春めき」といってもリリースは冬だったので
寒色が似合う彼女に合わせた薄い日差しのような小
作品になっております。B面は後藤次利の編曲で少し
ギターが暴れそうになりますが、やっぱり由梨ちゃんの
声の魅力には勝てないでしょう。深いグリーンのジャケット
にベレー帽という衣裳がまた可愛かったんだよなぁ。




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