日本キリスト教団

西千葉教会

祝「六〇〇号」への感謝

2024年10月

 神さま、あなたが西千葉教会をお立てくださり、今年の11月で創立120周年を迎えることができます幸いを深く感謝いたします。この間、吾妻町、通町、西千葉(松波)と場所を変えましたが、いつの時代も同じ福音の種を蒔き続けてきました。11月10日には木下宣世名誉牧師をお迎えし、喜びと感謝に満ちた記念礼拝をおささげします。「この町には、わたしの民が大勢いるからだ」(使徒18:10)との御声を再確認し、更なる伝道とあなたへの献身の決意としてお受け取りください。
 そしてこの「橄欖乃枝」が発行されてから600号を数えることができましたことを心から感謝いたします。創刊号は1958年の木下弘人牧師時代に発行されました(この年に西千葉に移転)が、その六年後となる1964年6月の松田基宣牧師時代から定期の機関誌として発行されてきました。
 最初の東京オリンピック開催年ですから、ちょうど60年で600号を発行してきたことになります。
 神さま、あなたはこの「橄欖乃枝」を通して、あなたの愛が過去、現在、未来を貫いて永遠に変わらないことを証明してくださいました。また西千葉教会の内外に多くの信仰の仲間が与えられている喜びを増し加えてくださいました。まことにありがとうございます。
 特に600号の発行が教会創立120年と重なったことにも、あなたの奇しき御業を覚えています。
 どうぞ今号に寄せられた西千葉教会員一人一人の熱き祈りと思いとを御心に留めてください。そして更に「橄欖乃枝」が伝道と教会員相互の交わりのために豊かに用いられ、あなたから喜ばれるキリストの体なる教会の潤滑油としての役割を果たしてゆくことができますよう、お導きください。
 二一世紀に入ってからまもなく四半世紀が過ぎようとしています。世界各地で戦争やテロが生じ、経済の先行きも不透明になり、隣国との緊張関係に乗じて日本は再び戦争ができる国を目指そうとしています。そして東日本大震災発生後も日本の各地で災害が相次ぎ、今年は元旦の能登半島地震に象徴されるように、地球規模の激しい変動によって誰もが今後の生活に不安を覚えています。
 神さま、このような時代の中でこそ、「御国を来たらせたまえ」と祈る熱心さを与えてください。創立120周年の恵みの応答として何よりもあなたの御心が成ることを祈り求め、老若男女が安心して生きられる平和な社会、その原型として希望をもって集える教会を築かせてください。そしてこの希望の場所を創立130年、140年と続いてゆく時代にあって指し示してゆくことができますように。
 神さま、この「橄欖乃枝」600号をあなたへの切なる祈りとして、またあなたによって生かされている私たちの感謝のしるしとしておささげいたします。どうかこれによって私たちの弱さや不安を受けとめてくださるあなたのご栄光が現わされ、多くの友にキリストの香りが届けられますように。 

 歴史の主イエス・キリストの御名によって祈ります。アーメン
「橄欖の枝」という表題解説
第二号(一九六四年七月発行)より
「橄欖とはかんらん科の常緑喬木、熱帯原産とかくとわからなくなってしまうだろうが、オリーブのこと。地中海沿岸からインドにわたり広く繁茂する木で、パレスチナの樹木の王といえる。(中略)聖書以外は祭のときの女の飾りとなり、オリンピックではオリーブの葉の冠が勝利者の頭に輝いたのである。
 ところで、わが月報「橄欖の枝」は第一期発行、大正11年(1922年)10月で100号まで続き、活版刷りとなった。第二期は戦後昭和26年(1951年)2月11日に復刊第一号が週報と同居して発行された。今回はその第三期になる訳。」

※六〇〇号に至る前史があったということです。なお表題が「橄欖の枝」から「橄欖乃枝」になるのは第三期101号(1978年10月発行)からです。

文:真壁 巌 牧師