木造軸組工法(在来工法)と建築大工


木造軸組工法とは、わが国に古くから伝わってきた建築工法の一種で、一般に土台を置き柱を立て梁や桁をのせその上に束を立て棟木やたる木をのせて屋根や小屋組をつくる工法である。                    
最近では色々な工法で住宅が造られているが、おもに内部の壁仕上げにより真壁造り、大壁造り等があるが今日では断熱性、機密性などから大壁造りが多く見られる、一部では意匠的に梁や小屋組などの木組を表しにして見せるなど色々な工夫がされている、又、一方では健康や環境問題が深刻になりこれらの負担の小さい自然木を使った木造住宅が見直されつつあり、木を上手く使いこなす大工の高度な技術、技能が必要であるとともに、たとえば軸組には木と木を精密かつ強固につなぐ色々な継手、仕口等があり又自然木にはそれぞれ、木のくせ、木の目などの違いがあるため、適材適所に配置して使う長年の経験も必要である。

最近では構造材の加工には工場で機械加工され現場搬入されるものが多く一定の継手、仕口等しか見られなく、高度な技術、技能を持つ大工職人による複雑かつ強度のある継手、仕口等の加工及び自然無垢材等を使う内部造作作業等、に使う刃物をも使いこなせる本物の技術、技能が見直されている。

さらに、住宅産業界においても無垢材使用等の見出しで宣伝が行われているが実際に現場で「いい仕事」をするのも技術、技能をもった大工職人達である。

又、新潟市建築組合連合会はこれら大工技術、技能者の構成団体であるとともに構成員一同、若い技術技能者を養成し後継者育成に努めている。