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第30回(1994.12.4)日高病院リハビリセンター

*一般演題

1.糖尿病性腎症患者の低体温熱傷が原因で足部潰瘍を形成した2症例

 日高病院 ○武井晴人、小浜智子

 糖尿病性腎症にて維持透析を施行している患者で、知覚異常から湯タンポなどで低温熱傷を起こし潰瘍を形成した2症例の治癒するまでの経過と治療内容、管理方法について検討した。

 

2.当院の院内感染対策の再検討

 両毛クリニック ○橋本千鶴子

 最近、B型肝炎の院内感染、MRSA等、院内感染が話題になりその対策が叫ばれている。今回、当院の患者、スタッフの肝炎ウイルスの抗原、抗体について検討するとともに、当院の院内感染に対するスタッフの知識レベルをアンケート調査し、院内感染対策を再検討してみた。

 

3.短時間透析の試み

 白根クリニック ○萩原隆二

 血液透析施行中、胸部症状が出現する患者、社会的理由により時間制約を余儀なくされている患者に対し短時間HDFを試みた2症例について報告する。

 

4.透析患者の便秘に対する食物繊維製剤セルリーハイの使用経験

 両毛クリニック ○川島光子

 透析患者では便秘を訴える例が多い。通常の食物から食物繊維を得ようとするとカリウムの心配があったが、セルリーハイはこの心配がない製剤である。セルリーハイを服用している例で、その効果を検討した。

 

5.肘部上腕動脈直接穿刺例の検討

 両毛クリニック ○北川尚美

 シャント未設置の緊急血液透析導入例またはシャントトラブルで血流が確保出来ない例では、一般に大腿静脈、鎖骨下静脈にカテーテルを留置することによってブラッドアクセスにすることが多い。当院でも開設当初は、大腿静脈カテーテルを使用していたが、最近はもっぱら肘部上腕動脈直接穿刺で対応している。シャント作成までの一時的な例、長期にわたらざるを得ない例もあり、それぞれについて検討した。

 

6.新器械導入による新旧器械の臨床評価

 日高病院 ○湯本千代子、広田冨美子

 平成6年7月にGambro社製のAK-10から東レ社製のTR-322に器械が更新されたので、それぞれの器械の性能を透析中の血圧の安定性や不定愁訴、補液回数、除水誤差などを透析記録から集計し、また、患者のアンケート調査を行って新旧器械の臨床評価を行った。

 

7.プライミング補助装置の作製

 両毛クリニック ○布施田隆志

 透析開始前のダイアライザーのプライミングはわずらわしい操作の一つである。今回、生理食塩水でダイアライザーを洗浄する際、既製の血液ポンプでも自由に設定した必要量を正確に流した後、自動的に血液ポンプを停止する装置を考案、作製し、実用化しているので紹介する。

 

8.単身用透析装置の自動化への一考案

 日高病院 ○木暮伸晴、久保覚志

 現在の単身用透析装置には原液吸入口からの細菌汚染の問題がある。また、当院の透析システムにおいて完全自動プライミングが要望されていた。以上の2点の問題から単身用透析装置に改良を加え実用化したので報告する。

 

*特別講演

「慢性腎不全患者の栄養について」

 東京女子医科大学 第四内科病棟長 ○原陽子先生