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第32回(1995.12.17)日高病院2階リハビリフロアー

*一般演題

1.除水パターンの検討 〜経時的下大静脈径の測定を試みて〜

 日高病院 ○石田秀岐

 血液透析施行時の除水方法は、個々の透析患者の状態に合わせた除水パターンにて行われることが望ましい。今回、体液量の変化を反映するといわれている下大静脈径(IVC)を継続的測定することにより、均等除水、2段階除水における生体情報の変化を検討したので報告する。

 

2.電子式スパイロメーターを用いた肺機能検査

 両毛クリニック ○藤沢富枝

 電子式スパイロメーターを用い、一般人および胸部X-P上で正常かつ呼吸器疾患の既往のない透析患者、胸部X-P上で異常所見または呼吸器疾患の既往がある透析患者で呼吸機能を検討した。

 

3.著明な体重増加を呈した症例

 白根クリニック ○青木澄枝

 透析患者の体重管理は、本人の日々の努力がなければ、継続されるものではないと思います。今回、機械トラブルにより一時的に渇水状態を引き起こし精神的変化、渇水のリバウンドによると思われる著明な体重増加を呈した症例を報告します。

 

4.精神科に入院中の透析患者の看護経験

 富岡クリニック ○市川芽久美

 当クリニックでは、近隣の精神科を持つ病院より4名が通院し、透析を受けている。そのうち、転院時より問題点のあった2症例について援助方法を検討し、患者とのかかわりの中で問題点の改善に努めた。転院から現在までの看護経験を若干の考察を加え報告する。

 

5.透析前CTRの統計的解析による至適ドライウェイトの検討

 日高病院 ○鈴木靖典

 一般には透析終了時の心胸比を測定しドライウェイトが設定される。しかし準夜透析の場合は透析前の心胸比からドライウェイトが設定されている為至適ドライウェイトより若干の差があるものと考えられる。そこで心胸比を統計学的に解析することにより至適ドライウェイトを決定する方法を試みた。

 

6.可動式プライミング台の製作

 両毛クリニック ○坂原将晃

 当院では、次回の透析で使用するダイアライザーをあらかじめ一箇所に集めた点滴用ガートル台にセットして、予備プライミングを行い、透析終了後にベッドサイドの使用済みダイアライザーのガートル台と新しいダイアライザーのガートル台を交換していた。この方法では、プライミングする場所の確保とガートル台交換の作業度に難があった。可動式プライミング台を製作してこの問題を解決できた。

 

7.当院における透析患者の骨塩量

 日高病院(放射線)○間庭基行

 透析患者の骨状態を把握するために骨塩量を測定し、骨塩量と透析期間に密接な関係があることが分かった。そこで今回我々はそれらのことに視点を置きさらに詳しく検討を行った。

 

8.CO2ナルコーシスを来した透析患者の一症例

 両毛クリニック ○牛久貴子

 76歳男性、胸郭形成術の既往がある。平成6年3月、ネフローゼ症候群による腎不全でHD導入、経過は順調であった。平成7年6月1日、肺炎で入院。O2吸入を行ったところ、CO2ナルコーシスを来たした。

 

9.病棟の服薬指導にあたって

 日高病院(薬局)○滝沢順子

 今日、医学、薬学の進歩にともない薬物療法も飛躍的に向上し、医療の中で果たす役割は大きい。服薬指導とは、薬物を側面からサポートするものとして位置付けられ、医薬品の効果を高め、安全性を確保することが目的である。その重要性は広く認識されており、保険診療においても具体的に薬剤管理指導料として点数化されている。そのため薬剤師の病棟業務は調剤技術基本料(薬剤管理指導料)の導入以来急速に拡大し評価を得つつある。医師、看護婦を中心に医療が展開されていた病棟に第3の医療専門職が加わることにより、患者からの評価も高まりつつある。今回、当病院における病棟活動の現状と今後の課題について報告する。

 

*特別講演

「白血球における活性酸素代謝酵素の発現」

 日高病院 腎内科医長 ○小野久米夫先生