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第33回(1996.8.18)日高病院6階会議室

*一般演題

1.強酸性水洗浄と従来の洗浄における各種チューブ類の検討

 日高病院 ○大塚恭弘

 目的:強酸性水(アクア酸性水)による機械内洗浄の際、シリコンチューブの劣化、変色が懸念されている。今回、5種類の医療用、食品用チューブを用いて、その劣化、変色及びカルシウム類、蛋白質類などの付着程度を比較検討した。

 

2.パソコンを用いたダイアライザーと血液回路の各患者への割り振りと在庫管理

 両毛クリニック ○坂原将晃

 当院では3つの透析室グループに分けられており、その各々で、月水金では1日2回、火木土では1日1回の透析を行っている。したがって、毎日の透析室で使用するダイアライザーの組み合わせは1週間で9つのコースに分類され、さらに透析コースの変更が加わると、きわめて複雑であった。これをパソコンで管理することによって出庫、在庫管理がスムーズに行えるようになった。

 

3.ビタミンDミニパルス療法の試み

 白根クリニック ○高橋麻美

 二次性副甲状腺機能亢進症の治療としてビタミンDパルス療法が施行されるが、一般的な投与量は6〜8μg/回、3ヵ月程度の投与期間であるが今回、投与量を2〜4μg/回(ミニパルス)とし、良好な結果が得られたので報告する。

 

4.大量腎出血を来した後天性多発嚢胞腎の2例

 両毛クリニック ○高際純子

 症例1は46歳男性、透析歴14年4ヵ月。透析終了時より左腰痛が出現した。症例2は62歳女性、透析歴10年9ヵ月。ヘマトクリット値の下降、CT、超音波検査で診断した。2例ともに安静のみで症状は軽快している。

 

5.高齢透析患者のデイサービス利用について

 富岡クリニック ○山田聡子

 65歳以上の高齢透析患者の増加は著しく、当クリニックにおいても全体の36%を占める。

 今回、日常生活レベルの機能低下を防ぐとともに、ADLの拡大とQOLの向上を目的として、非透析日にデイサービスを利用している4名について、その現状を報告する。

 

6.介助を要する患者用の院内浴室の設計および新設

 両毛クリニック ○中村清江

 従来の当院の設備では、寝たきりまたは介助がなければ立位が保てない患者を入浴させることは難しかった。今回、院内の改築とともに、このような患者が容易に洗髪および入浴することが可能な浴室を設計、新設したので紹介する。

 

7.ヘリカルCTによる前腕シャント三次元表示の試み

 日高病院(放射線科)○横堀理恵子

 ヘリカルスキャンとそれを利用した3D-CT等の普及はめざましいものがある。今回我々は透析患者の前腕シャント部における3D-CTを試みこれをシャントAGと比較検討したので報告する。

 

8.クリットラインモニターを用いた透析中の循環血液量の検討

 両毛クリニック ○布施田隆志

 最近、当院に導入した光学式非観血的連続的ヘマトクリットラインモニター「クリットラインモニター」の有用性について検討した。従来からのヘマトクリット測定方法との比較および除水量や血圧の変化に特徴のある症例にクリットラインモニターを使用した結果を報告する。

 

*特別講演

「腎不全に対する総合医療の現状」

 東京女子医科大学 腎臓病総合医療センター所長 ○太田和夫先生