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第34回(1996.12.15)日高病院6階会議室

*一般演題

1.血液濾過透析によって改善した、rHuEPO抵抗性の透析患者の貧血の一例

 日高病院 ○片山恭枝

 rHuEPOの投与に反応の乏しい透析患者に対し、血液濾過透析を試みたところ、貧血の改善がみられた一症例を経験しましたのでご報告いたします。

 

2.低酸素血症を呈した一症例

 白根クリニック ○倉沢富士子

 呼吸器、循環器疾患を有する患者が導入数ヵ月後より自己管理不能状態におちいり低酸素血症を呈した症例をご報告いたします。

 

3.白内障の手術を契機に高血糖症状を呈した血液透析患者の一症例

 両毛クリニック ○松島いずみ

 血液透析歴17年6ヵ月、68歳、女性。原疾患は膜性腎症。糖尿病歴はない。平成8年1月18日、23日、白内障の手術でグリセオールを使用、その後口渇に応じて清涼飲料水を飲用していた。手術後、透析前血中Na濃度が下降したので血糖値を測定したところ、772mg/dlであった。

 

4.強酸性水の患者治療上の使用経験

 白根クリニック ○手塚幸子

 患者治療上の場面において強酸性水を使用、良好な結果が得られましたのでご報告いたします。

 

5.昏睡発作を繰り返し、高アンモニア血症が判明した血液透析患者の一症例

 両毛クリニック ○黒澤千明

 血液透析歴1年7ヵ月、74歳、女性。原疾患はNIDDM。透析導入11ヵ月後より、譫妄状態、さらには昏睡状態に陥り、1〜2日間絶食後に回復するということを繰り返した。8回目の発作時、アンモニアを測定したところ、241μg/dlと高値を示した。

 

6.地域医療を利用する高齢透析患者例

 富岡クリニック ○市川芽久美

 介護を要する高齢透析患者は、様々な問題を抱え社会的入院を余儀なくされていることがある。

 入院ベッドを持たない当クリニックでは、地域医療を利用しこれらの問題に対応しなければならない。今回、80歳以上の高齢透析患者2例が訪問看護や福祉施設を利用し、外来通院をしているので現状を報告する。

 

7.在宅介護患者の食事状況調査 第一報 介護者別による食事状況の解析

 日高病院(栄養課)○中山優子

 在宅療養介護を受ける患者が増加するのに伴い、在宅介護医療面の体系化は進んできたが、衣食住の面では対応が遅れている。この研究は栄養面での適正な対応を謀るためのもので、先ず介護者別に栄養摂取状況の解析を行った。

 

8.脳梗塞後に摂食・嚥下障害をきたした患者に対するリハビリテーションアプローチ

 〜主に輪状咽頭筋弛緩障害を呈した咽頭期障害に対して〜

 日高病院(リハビリテーション課)○清水美佳

 脳幹梗塞後の嚥下障害患者に嚥下造影を行ったところ、嚥下に関わる一連の協調運動障害と輪状咽頭筋弛緩障害を認めた。これに対し、基礎的嚥下訓練と摂食訓練を併用実施した結果、それまでの経鼻カテーテルは抜去となり、食物経口摂取が可能なレベルに至った。

 

9.前腕骨折後の関節拘縮に対する装具療法 〜ターンバックルを使用した装具〜

 日高病院(リハビリテーション課)○中野知穂

 関節拘縮改善に定時ギプス固定法は一般に広く使われているが、角度変更時にギプスの巻き替え等いくつかの短所がある。今回ギプスの代替としてターンバックル式装具を使用し、ADL上及び装具調節に利点を見出し良好な結果を得たのでここに報告する。

 

10.血液ポンプを改良した簡易ECUM装置

 両毛クリニック ○橋本修男

 ECUMによる緊急除水を必要とする事態は、スタッフのいない夜間から早朝に起こることが多い。そのため迅速な対応と準備が求められる。今回、我々は血液ポンプを改良し、ECUMのみを目的とした簡易ECUM装置を組み立てて作製し、実際に使用したので報告する。

 

11.当院における透析配管システムでのエンドトキシン

 日高病院 ○小池伸亨

 当院における個人用透析装置、多人数用透析装置のエンドトキシン濃度の比較、また、時間別エンドトキシン濃度の比較を行いましたのでここに報告します。

 

*特別講演

「抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連腎炎」

「腎疾患における検尿の重要性」

 群馬大学医学部 第三内科教授 ○成清卓二先生