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第35回(1997.7.6)日高病院6階会議室

*一般演題

1.血液透析患者における大動脈弓石灰化の統計学的検討

 〜動脈硬化性疾患、リスクファクターとの関連〜

 日高病院 ○石田秀岐

〈対象、方法〉本院透析患者320名を対象とし、胸部X-P上での大動脈弓石灰化面積をコンピューター画像処理にて計測、%表示化し、石灰化量と動脈硬化性疾患、リスクファクターとの関連について統計学的検討を加えた。

 

2.透析患者におけるパルスオキシメーターの使用経験

 白根クリニック ○林恵美子

 非観血的に行え、なおかつ操作が簡単である、パルスオキシメーターを透析患者に使用し、四肢末梢血の酸素飽和度を測定した結果に考察を加え発表する。

 

3.副甲状腺摘出術(PTX)を受けた透析患者の検討

 両毛クリニック ○小林幸枝

 長期生存の透析患者が多くなるにつれCa、P代謝異常、二次性副甲状腺機能亢進症の合併は大きな問題である。平成8年から当院では4例(男性3例、女性1例、透析歴13〜17年)のPTX例を経験した。この4症例についての検討結果を報告する。

 

4.透析患者の訪問看護ステーションの利用を試みて

 日高病院 ○桐生美香

 長期透析患者・新規透析導入患者の高齢化により、高齢透析患者は増加している。高齢透析患者への援助は、患者各自が現在保持している身体機能を最大限に生かして有意義な生活が送れるよう配慮することである。その為には、患者の背景を十分に把握する事が必要である。今回、訪問看護ステーションを利用し、ADLの拡大や非透析日の患者把握を試みたので報告する。

 

5.長期のCAPD後に血液透析に移行した2例

 両毛クリニック ○市村君代

 第1例は53歳、男、CAPD歴6年10ヵ月。腹膜機能が低下したため、平成8年2月、血液透析に移行してからA病院より当院に転院した。転院後の経過は良好であったが、同年12月にイレウス症状が発現してA病院に入院。症状は軽快するも、急性心筋梗塞で死亡した。

 第2例は58歳、男、CAPD歴10年3ヵ月。腹膜機能が低下したため、平成8年5月、血液透析に移行してからA病院より当院へ転院した。次第に食欲不振が増悪、腹水が貯留し、発熱が続くようになり、平成9年1月、A病院に入院。IVHで栄養を補給し、治療を行うも悪液質の状態で死亡した。

 

6.個人用透析装置の薬液洗浄の検討

 富岡クリニック ○林高志

 当院では、個人用透析装置の薬液洗浄に従来通り次亜塩素酸ナトリウムと酢酸の2剤を使用していたが、1剤で洗浄と消毒の効果を持つ過酢酸系の洗浄剤を使用する機会を得た。短期間の使用であるが従来の洗浄剤との比較や経済面について検討を行ったので報告する。

 

7.重炭酸自動溶解装置BHI-J導入後の透析液エンドトキシン(ET)濃度の検討

 両毛クリニック ○橋本修男

 当院では、多人数用透析液供給ラインは大きく3つに分けられており、そのほかに個人用透析機械で個々に供給するシステムを取っている。

 約1年前に重炭酸自動溶解装置BHI-J(東亜電波社)を導入し、多人数用透析液供給ラインの2つに接続した。本法と従来どおりのタンクによる溶解方法および個人用透析機械の透析液のETについて検討したので報告する。

 

*特別講演

「統計からみたエリスロポエチン」

 前田記念腎研究所

 武蔵小杉クリニック 理事長 ○前田貞亮先生