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第36回(1997.12.14)日高病院6階会議室

*一般演題

1.至適透析指標・栄養指標のコンピューター自動解析システムの構築

 日高病院 ○高橋正臣

 透析患者の生命予後を良好に保つためには、透析条件を適切に評価し常に透析療法を最適化していくことが重要である。今回我々は至適透析の指標であるKT/V、蛋白異化率、%クレアチニン産生速度、TAC-BUNを用いて日高病院の透析患者の現状を評価した。指標の解析において大量のデータ処理が必要であるため、コンピューターによる自動解析システムを構築し簡便に種々の至適透析指標を導き出すことに成功したのでここに報告する。

 

2.当院の透析患者のカルテ管理

 両毛クリニック ○篠崎久仁枝

 透析患者は、1回の治療時間が長く、頻回に来院し、長期にわたることにより、そのカルテは膨大な量になる。したがって、一般患者のカルテの整理および管理システムでは対応できない。当院では、18年前の開業以来、患者個々の透析データがそれぞれ一冊のバインダーに収められている。日常の透析では、過去3ヵ月間の体重経過、検査成績、投薬記録および過去3回の透析中の経過表が患者のベッドサイドに置かれており、それに基づいて当日の透析計画が決定される。

 

3.患者管理とカルテ管理のコンピューター化(第1報)

 〜コンピューターの利用方法と内容〜

 日高病院 ○落合智美

 当院で従来使用されている看護記録などをコンピューター入力し、医師記録をサマリー化してコンピューター管理を試み業務の効率化、省力化について若干の見解が得られましたので報告致します。

 

4.患者管理とカルテ管理のコンピューター化(第2報)

 〜スタッフのコンピューターに対する意識調査〜

 日高病院 ○桐生美香

 当院では、看護記録のコンピューター化を試みました。そこで、コンピューターを導入してからの第2透析室のスタッフとまだ導入していない第1透析室のスタッフのコンピューターに対するアンケート調査を行い比較検討しましたので報告します。

 

5.全身ケイレン発症後、心肺停止を呈した1症例

 白根クリニック ○安生文子

 K8.9mEq/lと高K血症の状態で来院、透析施行、K4.9mEq/lと下降し透析終了したが、その後、全身ケイレンを起こし、心肺停止を呈した症例に対し、考察を加えて報告する。

 

6.リンコントロール不良患者に対するニセリトロールの使用経験

 富岡クリニック ○田中早苗

 脂質代謝・末梢循環改善薬のニセリトロール(ペリシット)が血清リン濃度を低下させることが報告されている。今回、当院において1名に使用する機会があり服用したところ、血清リン値の下降がみられた。このことより、リンコントロール不良の4名にも使用したのでその結果を報告する。

 

7.当院透析患者のヘマトクリット値の検討

 両毛クリニック ○塚越千晶

 当院透析患者のヘマトクリット値(Ht)とEPOの使用状況を検討した。特に、1年前よりEPO750Uが発売されたので、その効果について検討した。

 

8.常用量の臭化ジスチグミン(ウブレチド)で低コリンエステラーゼ血症を呈した症例

 日高病院 ○武井真紀子、小倉由子

 神経因性膀胱による排尿障害に対して、薬物療法としてコリンエステラーゼ阻害薬を投与することがあり、特に臭化ジスチグミン(ウブレチド)はよく繁用されている薬剤である。

 今回、我々は排尿障害の治療として常用量の臭化ジスチグミン(ウブレチド)服用中の在宅患者で短期間に副作用が出現し急速に増悪した症例を経験したので報告する。

 

9.貯水タンクの定期清掃で発見された長期大量漏水

 両毛クリニック ○布施田隆志

 当院では、開業以来、年1回、屋外にある貯水タンクと高架水槽の清掃を行っている。その際、推定使用水量より多い水がどこかに失われている可能性が出てきた。結局、漏水している2ヵ所を直接確認し得た。さらに、正確な漏水箇所は不明であるが、漏水している水系統を1ヵ所発見した。それぞれに処置して、現在は漏水がないと考えられる。水道使用量は2ヵ月で9000m3を超えていたが、今後は3500m3ぐらいになると予想している。漏水は5年くらい前から始まっていたと推定され、無駄にした水道料金は1千2百万円ぐらいと考えられる。

 

*特別講演

「HIV感染症の研究と診断の進歩」

 群馬大学医学部 第三内科助教授 ○野島美久先生