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第37回(1998.7.12)日高病院6階会議室

*一般演題

1.血液透析患者における大動脈弓石灰化の統計医学的検討(第2報)

 〜大動脈弓石灰化と動脈硬化性疾患罹患率及び生命予後について〜

 日高病院 ○片山恭枝

〈目的〉

 動脈硬化性疾患発症予測のルーチン検査として、胸部X-P大動脈弓石灰化率および進行速度の有用性を確認する。

〈方法〉

1、97年1月時点での当院透析患者を対象として、大動脈弓石灰化率陽性群と陰性群の2群間の生命予後、死亡原因を比較する。

2、97年1月より98年6月まで継続して経過を観察できた当院透析患者を対象として、大動脈弓石灰化率に進行を認めた群と認めなかった群の、動脈硬化性疾患罹患率の比較を行う。

〈結果〉

1、大動脈弓石灰化率陽性群と陰性群の間で、生命予後の統計学的有意差が認められた。

2、大動脈弓石灰化進行速度陽性群と陰性群の間で、動脈硬化性疾患罹患率の統計学的有意差が認められた。

 

2.I型・II型ダイアライザーの生化学除去率とKT/Vの検討

 両毛クリニック ○坂原将晃

 当院での透析患者でI型ダイアライザーを使用していた43名が、II型ダイアライザーに変更した。BUN、Cr、Pの各除去率とKT/VをI型、II型で比較したので報告する。

 

3.携帯型自動血圧計の使用経験

 白根クリニック ○池田恵子

 当院維持透析患者の中の血圧コントロール不良患者に対して、携帯型自動血圧計(AND社製 TM-2412)を用いて、透析終了時から次回の透析開始時までの44時間の血圧を間欠的に測定し、測定困難な非透析日、夜間帯の血圧値のチェックを行った。その結果、携帯型自動血圧計は患者に対する負担も少なく、血圧コントロールの一指標となっていると思われましたので報告します。

 

4.透析患者のかゆみの調査と市販入浴剤・市販ボディーローションの使用経験

 富岡クリニック ○松岡輝久

 当院維持透析患者に対し掻痒の有無・程度・対処等のアンケート調査を行った。掻痒の対処の一つとして市販入浴剤と市販ボディーローションを使用する機会を得たので使用経験を報告する。

 

5.二次性副甲状腺機能亢進症のPTXとPEITの生化学データの比較

 日高病院 ○河本孝弘

 二次性副甲状腺機能亢進症(secondary hyperparaathyroidism;2’HPT)と診断された透析患者に対しての治療として上皮小体摘出術(parathyroidectomy;PTX)と経皮的エタノール注入療法(percutaneous ethanol injection therapy;PEIT)が行われている。今回PTXとPEITの生化学(Ca、IP、AL-P、intPTH)の術前後の推移を比較し検討したのでここに報告する。

 

6.透析患者の体脂肪率の検討

 両毛クリニック ○早川牧子

 市販のHBF-3000インピーダンス体脂肪計(オムロン、東京)を用いて、当院透析患者の脂肪率を測定した。脂肪率とBMI値およびP値について比較検討した。

 

7.透析患者に対するニセリトロールの使用経験

 〜第2報・副作用について〜

 富岡クリニック ○林高志

 前回の日両医学会にて、脂質代謝・末梢循環改善薬のニセニトロール(ペリシット)の使用経験を報告した。現在まで15例に使用したが、10例が使用継続し5例が服用中止となっている。今回は第2報として副作用について報告する。

 

8.長期間透析を拒否した2症例

 両毛クリニック ○宇賀神絵里

 症例1は63歳男性、透析歴3年1ヵ月、1日の尿量は200ml以下、P値が高いことをスタッフに注意されたことを契機に透析拒否、11日目に再HD。症例2は31歳男性、透析歴23年3ヵ月、1日の尿量は0ml、職場でのトラブルで家出、7日目に岩手県で警察に保護され、現地の病院で再透析。

 

9.当院における透析患者の重症度について

 日高病院 ○近藤昭之

 当院維持透析患者409名に対し、当院オリジナルの重症度判定表を用いて評価を行った。結果を年齢別、原疾患別、透析歴別、導入年齢別に比較し当院透析患者の重症度について、若干の見解が得られたので報告する。

 

*特別講演

「私たちの阪神大震災」

 医療法人社団五仁会住吉川病院 事務長 ○諸岡雅之先生