*一般演題
1.当院における過去10年間のエリスロポエチン使用経験
日高病院 ○水上敦子
当院にて維持透析施行中の患者85名に対して、過去10年間のエリスロポエチンの総投与量、貧血、栄養状態、その他について、経年的に平均値の推移を調査した。その結果を報告する。
2.副甲状腺亜全摘術を受けた透析患者のCXD法でみた骨塩量変化の検討
両毛クリニック ○小林由紀
当院では、今まで8例が副甲状腺亜全摘術(PTX)を受けている。PTX前後の骨の変化を中手骨のX線写真によるComputed X-ray Densitomery(CXD)法で検査し、その推移を検討したので報告する。
3.介護保険制度に向けての現状調査及び今後の方針
白根クリニック ○小野隆
平成12年4月より導入となる介護保険制度に向けて、当院維持透析患者の介護保険対象者に対して、アンケートを行った。介護保険の意識調査、現状及び今後の介護サービスについて検討致しましたのでご報告致します。
4.透析患者の看護 〜透析拒否を呈した一症例より〜
富岡クリニック ○今井久美子
長期透析患者の増加や透析導入者の高齢化により、高齢透析患者は増加の一途をたどっている。これらにともない、慢性透析治療を必須としている患者が、種々の要因から透析拒否に陥る状況は少なくない。今回、下肢痛から透析拒否を呈した症例について、今後の課題も踏まえて報告する。
5.糖尿病性腎症による足壊疽
日高病院 ○渡辺智美
糖尿病性壊疽は、四肢閉塞性動脈硬化症(ASO)による血行障害により虚血性潰瘍を発症する例が少なくない。今回、糖尿病性腎症でASOと足壊疽を合併した2症例の経過を報告する。
6.クリットラインによるシャントの再循環率の検討
両毛クリニック ○亀田哲
当院の透析患者174例を対象にクリットラインモニターIIIを用いてシャントの再循環率と血流量を測定した。その結果を報告する。
7.携帯型自動血圧計の使用経験 第2報
白根クリニック ○小林百合
第37回の本学会においてその仕様と1症例を報告しました。今回症例数も16例と増加しましたので、その血圧の変動の状況と降圧剤変更により良好な結果が得られた2例を若干の考察を交えて報告致します。
8.洗浄剤MG-60U®の使用経験
日高病院 ○高橋玉乃
今回、一剤ですぐれた洗浄効果と環境面への安全性が高いといわれている、MG-60U®を使用する機会が得られたので従来の洗浄方法の効果と比較し結果を報告します。
9.透析開始時に生理食塩水が再循環したことで判明した人工血管(E-PTFE)の不完全閉塞
両毛クリニック ○中井利枝
人工血管(E-PTFE)の閉塞は、普通シャント音や拍動の消失または透析時に穿刺して血流が得られないことで気付くことが多い。症例1は穿刺前にシャント音と拍動を確認できたが、V側、A側と穿刺してから回路のペアンを外して血液ポンプを回したところ、A側にV側からの生理食塩水が再循環してきた。再手術でグラフトを吻合した静脈の狭窄と吻合部に血栓が認められた。症例2はA、Vともにグラフトを穿刺し、透析を行っていたが、週初めの血液検査で、前週24.7%のHctが18.7%と異常に下降したことにより血液が再循環していることに気付いた。再手術で症例1と同様の所見が得られた。このような症例で、人工血管の不完全閉塞を発見する簡単な方法とクリットラインを用いて再循環率を検討した結果を報告する。
10.片麻痺患者の自動車教習の試みについて
白根クリニック ○星野淳二
当院では、97年5月より、隣接している自動車教習所で、片麻痺患者を対象に、自動車教習を行っている。現在までに8名の患者が教習を行いいずれも、全員が運転可能となっている。今回、その一連の経過と今後の課題について、ビデオを用いて、報告する。
*特別講演
「勃起不全(ED)の診断と治療の現況」
日高病院 泌尿器科医長 ○真下正道先生