いつか、書こう書こうと思って今に至る話です。
わたしが今まで歌ってきた曲の中で、特に思いが深い曲について。
それはdoll〜歌姫 vol.3 涼で歌わせていただいた「君がこぼれないように」です。
ずーッと前に日記でも書いたんですが、実はこの曲、親友と別れた時の曲です。
学生時代、彼女と創作の道を突き進んできたゆえに今のわたしがあると言えるほど、深い影響力を持った友人の一人でした。ゲームをしたり絵を描くことだけで満足していたわたしに、彼女は同人誌とかOUTとか(笑)濃い世界を教えてくれました。
社会人になってしばらくして、病気がもとで彼女が亡くなったことを、幼馴染の電話で聞きました。わたしは遺族の方にお悔やみの手紙を送り、お葬式に行きませんでした。
お葬式に行かなかったことは、結果として自分守ることにつながりました。亡くなった彼女に直面しないことで、亡くなったのではなくて、遠い場所にいるだけの友人のままでいるよう、自分で暗示をかけることができたんですね。
たぶんそうでもしないと、果てしない喪失感に襲われて、とても自分を保てなかっただろうなと、今でも思います。
でもしばらくして、夢で彼女に会いました。今では内容は良く覚えていませんが、とにかく夢で出合った瞬間「あっ、これは夢だ!」って気づいて、たまらなくなってしまって、目の前にいた友人を抱きしめて大泣きして、泣いたまま目を覚ましました。
dollの作詞で悩んでいたときの話です。
気持ちを吐露してしまいたい衝動に駆られ、そのまま、dollの歌詞に反映させていただきました。
訃報を伝えてくれた幼馴染(同人作家)が出した一冊の本を、作詞中に読みました。
「LOST」というタイトルで、二次創作なんですが、大切な人を失ってそれでも立ち直らなければ、という内容のもので、そこで「その命がこぼれないように、手を差し出したかった」というフレーズがありまして。ああ、もうこの言葉がわたしの感情全てを表しているなぁ、これしかないなぁと、幼馴染に了承を得て使わせて頂きました。
話を聞くと幼馴染も「LOST」に同じ友人を失った悲しみとか感情が込められている、と言っていて、ああ、同じ気持なんだなぁって思いました。そしてフレーズをくれた幼馴染に感謝。ちなみに幼馴染は日本語の使い方が情緒的でとても上手い。
そして「君がこぼれないように」という曲が生まれたわけです。
今でも、彼女が亡くなる前にもっと出来ることがあったはずなのに、とか考えますけど、多分それはすごく僭越というか。自分を過大評価しているなと。
彼女が亡くなる前に時間を戻せても、多分わたしに何ができたわけじゃないし、わたしの力はとても小さいから。自分を責めるようにして考えないようにしています。
友達を失った悲しみは、ただもう乗り越えていくしかないんだけど、ひとつ区切りをつける曲として、歌った大切な曲です。
彼女を知る、創作関係の友人たちと集まって、笑いながら泣きながら、思い出話をしたいなと常々思います。PS/輝楽くん、見てたら連絡ください(笑)
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