カナディアン・ロッキーといえば、山間にちりばめられた宝石のような湖の美しさもまた、世界的に有名です。滞在日数こそごく僅かでしたが、実際にその美しさを目の当たりにしたとき、見慣れた写真からは知り得なかった一種独特の雰囲気があることに気がつきました。その雰囲気こそ−「先住インディアン達の魂」と呼んでいい気がするのです。


サルファ・マウンテンからバンフ市街とカスケード山を見下ろします。バンフは温泉で開けた街。この山の "Sulfur (硫黄)" という名前からも、その辺りの事情が読みとれますね。ロープウェイを使って登る山頂には、ロッキーの山並みを一望できる 素敵なレストランがあります。登った時間が遅かったので、帰りはロープウェイの下り最終便ぎりぎりとなってしまい、あまりゆっくりできませんでした。残念!
バンフから比較的近い距離にある、ミネワンカ湖。インディアン語で「魂の湖」と命名されたこの湖は、彼等の間では「死者の魂が集う特別な場所」とされてきました。実は僕が廻った中でも一番インディアンの「香り」を強く感じたのが、この湖だったのです。すばらしく神秘的な雰囲気をたたえたこの湖も 今では Fishing のメッカだそうで、勧められましたがさすがに釣りをする気にはなれませんでした。
「ロッキーの宝石」と異名をとる、有名なレイク・ルイーズです。ちょうど曇ってしまっていたので、今ひとつ この写真ではその美しさをお伝えしきれていない部分が残念です。この湖の畔には、「シャトー・レイクルイーズ」 という、それはすてきな高級ホテルがあるのですが、ここのビュッフェランチは絶品でした。お値段の方もかなり リーズナブルで、断然オススメ!です。
タッカカウ・フォールズ。遠くから写していますのでちょっと平凡に見えてしまうかもしれませんが、手前にある背の高い針葉樹にご注目下さい。バスの車窓越しに、相当遠くからでもその姿が見えるほどのスケールをもつ、水量豊かな見事な滝です。
最後にご紹介するのは、数あるロッキーの湖の中でもその美しさではおそらくナンバー・ワンであろうモレーン・レイクです。この湖が美しさ以外で有名なもう一つの理由は、カナダの $20 紙幣の裏側を飾っていることでしょう。
ロッキーの湖はブルーやエメラルドグリーンの水彩絵の具を溶かしたような色をしている場合が多いのですが、モレーン・レイクは違います。風が動きを止めるのは、この透明な水面を鏡面のように輝かせるための演出なのかも・・・
 
今まで見たことがない程の美しさの中に、先住インディアン達の「母なる自然」に対する畏敬と愛着・そして一抹の悲しみといった、独特の文化と伝統を感じるとることができたロッキーの旅でした。どうぞ 皆さんもカナダへお出かけの際には、ぜひ この忘れがたい美しさをご自身で体験してみて下さいね!


清涼!バンフとカスケード山  
 
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