今日の意見
2004年4月

   2004年4月30日

    「啄木のことなど・・・」

 中学時代に夢中になって読んだ本があった。

 ひとつは、下村湖人の『次郎物語』。
 いまひとつは、石川啄木の本である。
 『一握の砂』や『悲しき玩具』は、たいがいいつもポケットに入っていた。

 先日、ふとしたことで、啄木が死んだのは4月だったことを思い出した。

 調べなおしてみると、確かに啄木は明治45年(1912年)4月13日に死んでいる。26歳と2ケ月の生涯だった。

 その前々年には生れて24日目で、長男真一を失っている。

 同居の母も、妻の節子も同じく結核にかかっていた。妻も母も喀血していた。

 啄木は、この頃、夏目漱石夫人から見舞いにもらった10円と征露丸150粒で、肺結核と戦っている。
 治療代を支払うことができなくて、医者からは見離されてしまっていた。
 一家中が、赤貧、高熱、咳、喀血、そして絶望の地獄だった。

 3月7日、啄木は自分の死の前触れのように、母を失う。

 その49日も経たぬ4月13日、啄木は、早朝から危篤状態となり、妻の節子や若山牧水に看取られつつ息を引き取る。

 そして、その1年後の大正2年(1913年)5月5日、妻の節子も同じく肺結核でこの世を去る。
 13歳で啄木と出逢い、18歳で結婚し、貧乏と流浪、夫の浮気と病気に徹底的に苦しみ抜いた一生だった。

 下の歌のようなやさしい時間が流れたのは、ほんの短かい間だったのかもしれない。

   いつか、是非、出さんと思う本のこと、
   表紙のことなど
   妻に語れる                       (『悲しき玩具』)

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月29日

    「おいおい、ほんとかよ。三大臣!」

 えー、世の中には、予想もしないことが起きるものでして・・・

 以前、「おいおい、ほんとかよ・・・」で、江角さんのことを書いちゃったものですから、今回は、あきれてモノも言えないけれど黙っていると、江角さんに対して「公平を欠く」ことになってもいけないので、書きます。

 バカたれ、三大臣!

 江角さんの場合は、女優としてコマーシャルのセリフだったということになればそんなに、問題は大きくないですよ。酒のコマーシャルに出ていた俳優が、実は全く酒が飲めなかったとしても、これは、俳優として演技をしたということなんだわね。

 しかし、今回の三大臣は違うぞ。全然違う。

 内閣として年金改正案を提出した張本人だ。法案を提出した本人が、年金をネグレクトしていたなんて、あまりにも杜撰すぎる話だし、そのいいわけを聞いていると、要するにこの三大臣たちは、議員としてたっぷり年金が貰えるし、また自身が裕福だからもともと年金などには無関心だったのではないか、という気がして来る。

 思えば、厚生労働大臣も、財務大臣も、いわんや総理大臣も、一般の国民よりもはるかに多額の年金が貰える。そこは、今回の改正でも全く削られないのだ。

 国民が年金を削られることで痛みを感じていることなど、彼らには最初っからどこ吹く風・・・だったんでしょうね。

 だから、国民は、エライ! こういう政治家の実態をよく知っているから、国民年金の保険料なんかバカバカしくて払う気がしないわけだ、うん。

 だって、大臣だって、払ってないんだもん。

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月28日

    「電子証明書と電子署名」(33)……電子申請と電子署名(4)

 ICカードリーダーライタを接続して、公的個人認証サービスの電子証明書が出来るようになったら、「公的個人認証クライアントソフト」をインストールします。


 このソフトウェアは、公的個人電子証明書の発行を受けるときに、合わせて配布されるものです。このソフトウェアのインストールは、簡単にできるでしょう。問題は、次の「JAVA用環境ソフトウェア」のインストールです。

 このパスポート電子申請システムでは、「Java 2 Runtime Environment, SE v1.4.2_03」(JRE1.4.2_03)という特定のバージョンを使用することが前提とされており、これ以外のおなじJAVA環境でも、異なったバージョンのものがインストールされていた場合は、それを削除した上で、この「JRE 1.4.2_03」をインストールしなければなりません。

 さらに、「JAVAライブラリ」のインストールも行います。その手順につきましては、以下のURLで表示される画面でかなり詳細に説明がありますが、Windows バージョンによってインストール手順が異なるなど、こういった作業になれていないと、戸惑いを感じるかもしれません。

 http://www.pref.okayama.jp/e-entry/passport/passport.htm#java

 このJAVA関連の二つのソフトウェアは、上記URLページから、直接ダウンロードできるようになっています。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月27日

    行政書士は愉し (最終回)

 行政書士は特に努力しなくても、それなりにやっていけるものです。
 いままでの気楽な文章は、そのことが言いたいのです。
 行政書士でやっていけるだろうかとか、1年考えようが、3年考えようが、答えは出てこないのです。
 やってみて、楽しくできるかどうかだけです。
 ただいくら気楽と言っても、困ってしまって誰かに相談したいときもあります。
 絶対的に信頼の置ける先輩を持つ事が出来たら、幸せです。
 そういった尊敬できる先達に教わる事が出来れば、なお行政書士業務は愉しくなるでしょう。

 いくら行政書士は自分の責任で仕事を完成させると言っても、周りの
 行政書士から全く孤立していては、うまく成長する事は出来ません。
 その辺りの事はどの社会でも同じ事です。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月26日

    「イラク人質・自己責任論で見えてくる日本国家像」

 かつて「日本の常識は、世界の非常識」という言葉があった。いままたその言葉が亡霊のようにうごめき始めている。

 イラクでボランティア活動をしていたりジャーナリストである人達が反米グループと思われる集団に人質にされた事件をめぐってである。

 政府や与党の政治家たちは、人質になった人達の「自己責任論」をぶちあげ、マスコミもそのことを詳しく伝えた。

 無事解放されて帰国した人質の人達には笑顔もなく、今でも人質の家族のもとに大量のいやがらせの郵便物等が送りつけられているという。

 新聞報道によれば、世界の多くの国の人々がイラクで人質になったが、その人質に対して、本国がこのような対応をしているのは世界でただ日本一国だけであるそうだ。

 ボランティアでも報道でもなく、ただ自分の個人的な仕事のために危険を承知でイラクに入り、人質となり、殺害されたイタリア人の場合ですら、本国ではその家族をいたわりこそすれ、非難などしない。

 考え方が異なろうとも、信じる宗教がことなろうとも、国民である限りその生命を無条件で大切にするというのが国家の務めだ。

 政府の意にそわぬ活動をしていたからといって、国のメンツを優先し、人質となった者たちの安全を考慮しなかったことは、国家としてあるまじき姿であり、その後、人質となった方々の自己責任論を唱えることで、国家としてのあるべき責任を尽くさないのでは、何とも情けない。

 「国民に愛国心がない」という前に、さて、「国としての愛国民心」はいかがなものなのだろうか。国民に愛されたいと国家が考えるのであば、その前に、国家が心を尽くして国民のことを愛しているのかをも問うてみるべきではないのか・・・

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月25日

    「電子証明書と電子署名」(32)……電子申請と電子署名(3)

 岡山県の電子申請システムで、パスポートに関する申請をする場合、電子署名が必要となりますので、電子証明書を入手し、それが使用できる環境を整える必要があります。

 利用できる電子証明書は、「公的個人認証サービス」による電子証明書(申請者が個人の場合)か、「日本認証サービス」による電子証明書(申請者が個人まはた法人の場合)が利用できます。なお、「商業登記に基づく電子認証」によるものは、4月25日現在、対応準備中とアナウンスされています。

 ここでは、「公的個人認証サービス」による電子証明書の使用を前提にして、説明を進めます。このタイプの電子証明書は、現在は住基カードに格納されていますので、そのカードから電子証明書を読み出して利用するためのICカードリーダーライタが必要になります。

 住基カードは、発行主体となる市町村によって採用しているカードのタイプが異なる場合があるため、ICカードリーダーライタを購入する前に、適合する機種かどうかを確認する必要があります。「適合性検証済ICカードリーダーライタ一覧(市町村毎)」という情報が、「公的個人認証サービス ポータルサイト」上で提供されています。以下のURLです。

 http://www.jpki.go.jp/rwinfo/index.html

 ICカードリーダーライタのパソコンへの接続は、それぞれの機種毎の説明書によって行う必要がありますが、USBで接続するタイプのものが扱いやすいでしょう。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月24日

    行政書士は愉し (9)

 規制緩和といわれてもだんだん規制は厳しくなるのが日本の姿のようです。
 厳しくなると言うのは、複雑になるといってもいいでしょう。
 単純に考えたら、行政書士の仕事は増えていくのでしょうね。

 また昨今は静かな行政書士ブームです。
 私の所属している岡山会でも、会員数は急に増えています。
 特に研修などでは、若い人がとても多くなっています。

 勉強熱心な若い会員が多くなってくると、いろいろな変化が起きてきます。

 勉強会が出来てきます。
 無料相談会の種類が増えてきます。

 この2つの事は、大変いい事のようですが、私のように余り熱心でなくても日にちは経っていくのです。
 気楽に過ごしても何とかなるものですね。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月23日

    「『住基ネット』・広島県で安全宣言」

 誕生以来、ずっと逆風に晒され続けだった「住基ネット」。

 ひどい誤解や、直接「住基ネット」のせいではない責任までもなんやかやと押しつけられて、いいとこなかったんですが、ここでやっと当り前の評価が出ましたね。

 新聞報道によりますと、広島県は今年の2月から3月にかけて、「住基ネット」の安全性を確認するために、日立情報システムズに外部監査を依頼。

 同社は「住基ネット」を利用する旅券センターのパソコンなどを使って、広島県庁の構内情報通信網(LAN)経由で「模擬攻撃」を試みたが、いずれも接続できず、その安全性が確認されたというもの。

 「住基ネット」を運用するサーバーへの侵入実験も、ファイアーウォールによって不正なアクセスは遮断されたことが証明された。

 運用に関する問題に関しては、改善方を指示されたところもあったが、今回の外部監査によって、まず「システムの安全」が確認されたことの意味は大きい。

 不安があるのならば、不安を除去するために、得心がいくように「侵入実験」など積極的に行なうのもいい。

 何もしないで、ただ不安だ、安全でない、と言っているだけでは埒はあかない。

 世界の電子化のスピードに日本が遅れていまわないことを願っている。

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月22日

    「電子証明書と電子署名」(31)……電子申請と電子署名(2)

 岡山県の電子申請システムは、以下のURLです。そのサイトで、昨日、パスポートの訂正申請と、新規発行の申請を実際に試してみました。

 http://www.pref.okayama.jp/e-entry/entry.htm

 パスポートの電子申請システムを利用するためには、事前にいくつかの準備が必要です。以下のURLにその手順が説明されています。

 http://www.pref.okayama.jp/e-entry/passport/passport.htm

 まず、最初のステップは、岡山県が提供している他の一般的な電子申請と共通する準備です。これは30分もあれば処理できる作業です。

 ブラウザのセキュリティレベルやプライバシー関係の設定を行い、岡山県の電子申請システムのサーバ証明書を組み込みます。

 ブラウザの設定は、数分でできると思います。サーバ証明書の組み込みについては、サイト上の説明が少しわかりにくいので、ちょっととまどいましたが、それほど時間はかかりません。そして、岡山県の電子申請システム一般の利用者ID登録を行います。これもサイト上ですぐに登録できます。

 次に、パスポートの電子申請を行うための設定が別途必要となります。このステップの準備作業には、結構、手間がかかります。

 公的個人認証サービスの電子証明書取得や、それを利用するためのICカードリーダーライタの設置、さらに、JAVA用環境ソフトウェアのインストール、パスポート用の証明写真・自署編集ツールのインストール等が必要となります。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月21日

    「岡山県に世界初のスペース・ガード・センター!」

 先日、岡山市の市役所でぼんやりベンチに座って順番を待っていました。

 そのとき、目の前の壁に大きなポスターが貼ってあって、その大きな文字が半分眠りかけたような目に飛び込んで来ました。何と! 「スペース・ガード・センター」と書いてあるのです。

 これ、日本語に直したら「宇宙防衛機構」・・・という意味ですよね。

 ビックリしました。「宇宙を防衛する機構」が岡山にあるなんて!

 正式には、「上斎原村(かみさいばらそん)スペース・ガード・センター」と言います。

 何をしているかというと、現在、人間が宇宙に打ち上げた人工の天体は、大小合わせると、約9000個にもなるそうです。

 これらは、寿命を終えると宇宙を漂うゴミとなります。

 上斎原村の「センター」は、直径が1メートル程度にもなってしまった人工衛星の残骸などを観測する施設ということで、何と、こうした目的で設置されるのは世界初なのだそうです。

 美しい宇宙も、人類が人口の天体を打ち上げるようになってわずか50年くらいで、もうゴミが9000個・・・

 ところで、19日の月曜日は新月です。

 22日には、北東の空、「こと座流星群」が極大になります。

 月も暗く、天気さえよければ、ささやかな春の流星群を見ることが出来るかもしれません。

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月20日

    行政書士は愉し (8)

  (6)で、開業すぐに1000万円の売り上げの秘訣について言及しましたが、特に努力しなくても自然に売り上げは上がるものです。どこまで上がるかは、分かりませんが、1000万円は簡単に到達できます。

 なぜかというと、砂と磁石を考えたらいいと思います。行政書士が磁石で、町に住んでいる人は町の中という砂に磁石である自分が動き回っているわけですから、黙っていても砂の中から砂鉄即ち仕事はくっついてくるわけです。

 農村に居る行政書士は、農村特有の、たとえば農地転用のような仕事が廻りにあふれているのです。それぞれの地域に特有な業務があるのは、行政書士の大きな強みです。

 大抵の行政書士は、捌ききれないほどの仕事を抱え、ふうふう言いながらこなしているのではないかと思います。磁石になった行政書士は、動き回れば動き回るほど、砂鉄という仕事がくっついてくるのです。

 売り上げが多い人は、よく動き回っているように思います。わかりやすくて簡単ですね、行政書士は。ありがたい仕事だと思います。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月19日

    「電子証明書と電子署名」(30)……電子申請と電子署名(1)

 1月から続けてきている「電子証明書と電子署名」シリーズですが、最初に暗号化技術について概観した後、1月29日から発行が始まった公的個人認証サービスによる電子証明書の取得、そして、これも2月2日から発行の始まった行政書士用の電子証明書の取得について、それぞれ実際に取得する過程を体験しつつ、書き進めてきました。

 「商業登記に基づく電子認証制度」の電子証明書についても同様に、先月、実際に取得した体験をもとに紹介したものです。

 この三種の電子証明書についてその取得過程を詳しく見てきたのは、今後、行政書士として電子申請にかかわっていく上で、もっとも身近な電子証明書となるものと考えるからです。

 さて、これら電子証明書を使って電子申請を行うという場合、当然に電子署名を施すという形で電子証明書を活用することになるわけですが、実際に使ってみることの出来る事例は、まだまだ限られているでしょう。

 日行連認証局による旧版の電子証明書を使ったことがある方は、メールに電子署名をつけたり、あるいはメールを暗号化したりすることで、電子証明書による電子署名を身近に体験することが可能でした。しかし、このシリーズで紹介してきました三種の電子証明書は、メールの電子署名には使えません。実際の電子申請で使ってみるほうが早道のようです。

 幸いなことに、岡山県では3月29日からパスポートの電子申請が可能となりました。その電子申請システムを実際に体験してみながら、電子申請と電子署名について書き進めてみたいと思います。このパスポート電子申請で使用することになる電子証明書は、公的個人電子証明書です。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月18日

    「かなりおかしい『自己責任』論・・・」

 イラクで人質になっていた3人の日本人が無事解放されました。なにはともあれ、とても嬉しいことです。

 ところが、日本国内では、人質になった人達に対する非難やいやがらせが始まり、その非難やいやがらせは藁をもすがる思いで無事を祈る人質たちの家族にも及んだ。

 人質達が無事に解放されたあとで、そのことが議論として始まるのなら百歩譲ってまだわからぬでもない。人質の居場所も、無事も確認されないうちから、「勝手に危険なところへ行った人質こそ問題」という考え方が、政府や政治家たちから流されたのだ。

 情けない国になったものだと思った。

 あのアメリカのパウエル長官ですら、「危険を顧みず行なわなければならないことはある。そのことを非難するのではなく、行なったことを誇りとすべきだ。」と記者に話しているのに、日本国内では、全くそうではないのだ。

 週刊誌の記者たちは、人質となった人達の家族、思想関係の身辺調査に忙しく、そもそも民間のボランティアがイラクではどんな献身的な活動をしているのかに興味もないようだ。

 たとえば、雪山で遭難した登山家がその無事が確認もされない前に、「危険を承知で行ったのだから自己責任だ」・・・などとしゃべる政治家やジヤーナリストが果たしているだろうか?

 人質になった人達は、少なくとも自分の私利私欲のためにイラクに行ったのではない。

 考え方は違うが、「オレが人質になるから、人質の3人は解放しろ」と胸をこぶしで叩いて叫ぶ政治家が5人や10人いた方が、これから先日本はよっぽど健全になる。

 ところで、ひとつ思い出した。・・・・「テロリスト」とは誰か、ということだ。

 第二次世界大戦中にポーランドはヒトラーに占領された。ポーランドの民衆から対ヒトラーの抵抗運動がまき起こったとき、ヒトラーはそのポーランドの愛国者たちを「テロリスト」と呼んで、徹底的に殺戮し続けた・・・

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月17日

    行政書士は愉し (7)

 行政書士の業務は、個人が責任を負ってやり遂げる訳ですから、業務のノウハウは、行政書士個人に蓄積され、その分野をすでにやっている人と、これから取り組む人では、大きくレベルに差が出来る事になります。

 業務上の知識を他人に教えず自分で抱え込んでいたら、その分野のエキスパートになり、仕事がますます忙しくなるように思えるのですが、現実はその反対です。

 私の廻りの行政書士で、しっかり仕事をしている人は、よく若手の行政書士に仕事の知識を教えています。会の研修会を始め、機会ある毎に業務知識の面倒を見ています。

 私も、昨年の今頃、ある分野のワークシートを作ったところ、できあがりがよく使ってみて大変便利なので、会の研修会で配布したり、岡山県行政書士MLに入っている人の中で希望者に配布したところ、とても喜んで貰えました。配布はもちろん無料です。

 ところが不思議な事に、そのツールを作成した私に、天は大きなプレゼントをしてくれたのです。

 昨年のその分野の業務の受注は、前年の比で1.7倍になったのです。今年は昨年より2割増で行っていますから、単純計算すれば、ツールを配布する前の2倍の伸びになるわけです。

 こんな面白い商売は他にないと思います。私は行政書士になって幸せです。運がよかったのです。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月16日

    「どこへいったの?『喫茶店』」

 最近、ちゃんとした喫茶店を見ませんね。

 あるにはあるのだけれど、どうもお茶を飲むというよりは、ご飯を食べるところになってしまっているようですね。

 息子達に聞いてみても、どうも現代の若い衆は、喫茶店などへは行かないらしいです。かと言って、ハンバーグ屋さんでもなく、カラオケでもなく、コンビニの店先で座り込んでいるというのでもないらしい。

 昔の話をすると恐縮ですが、私の学生時代はおそらく喫茶店の全盛期だったかもしれません。

 何かと言うと、学生は喫茶店にたむろしていました。

 おいしいコーヒーが自分では手軽には煎れられなかったせいもあるし、また、いい音楽を自室で聞けるような環境でもなかったんですね。

 だから、学生は、おいしいコーヒーと音楽と漫画とちょっとした会話を求めて喫茶店に入り浸りました。

 それに喫茶店は、私たちにとってちょっとした「秘密の隠れ場」めいてもいました。

 つまり、自分のお気に入りの喫茶店というものがあって、そこへ行くと必ず気の合った誰かが来ているという状況があったんですね。

 あの頃は、喫茶店が議論の場所でした。

 現代の若者は、もう何かに憑かれたように議論するということもなくなっているのでしょう。

 先日、学生時代に毎日のように通った喫茶店のあった場所を通りかかりました。

 そこは、大きなマンションが建っていて、もう正確に喫茶店がどこだったかもわからなくなっていました・・・

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月15日

    「携帯電話二題」

  1.CDMA 1X WIN

 昨年11月25日の「今日の意見」欄で、「携帯電話の新しいデータ通信――CDMA 1X WIN」という表題で、携帯電話分野での高速かつ定額通信サービスについて取り上げました。

 先月から私の住んでいる岡山市周辺でも、最大2.4Mbpsのデータ通信サービスが開始された模様なので、再度、調べてみたところ、パソコンと接続してのデータ通信としては、定額料金サービスは提供しておらず、パケット・データ送信量に応じた料金体系しか選択できないようで、がっかりしました。

 最大2.4Mbpsの定額通信サービスは、携帯電話単独で、メールや携帯用サイト閲覧、画像データ転送などを行う場合を想定したサービスであり、パソコン等のモバイル端末と接続しての利用は不可のようです。それにしても、カタログなどの説明は、分かりにくいですね。


  2.FOMA

 今年1月に、従来型のムーバからFOMAに機種変更しました。iモードでのパケット通信を頻繁に利用するようになったので、通信速度・料金体系ともに有利なFOMAに乗り換えたのですが、何故か、音声通信が、ときどき突然とぎれてしまう症状が発生して閉口しています。

 昨日、修理に持ち込んだのですが、通信状態や電圧など、機器の特性としては正常だそうで、もし継続して障害が発生するようであれば、保障期間内ですから交換しますとのことでした。しばらく様子をみて、同様な症状が続くようなら交換しようと思います。

 FOMAでは、上記の「CDMA 1X WIN」サービスへの対抗としてか、来月あたりから、iモードの定額制の導入やパケット料金の値下げをするようです。ただし、こちらも定額制に関しては、パソコン等と接続して利用するデータ通信は対象外のようです。

 しかし、パソコンと接続しての利用も想定したパケットパックの料金が合わせて値下げになる等、徐々にですが、モバイル環境も良くなってきています。FOMAに買い換えるまでは、パソコンのモバイル環境は、PHSの64Kb接続でしたが、現在は、PHSを解約して、FOMAの384Kbps接続を利用に切り替えました。料金的にも、総額では現在の方が割安なようです。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月14日

    行政書士は愉し (6)

 みのもんたの「愛の貧乏脱出大作戦」では、修行に行った食堂店主が料理の鉄人からしごかれるシーンがメインになっていますが、行政書士はそんな苦労はありません。

 行政書士会では、必要な研修は何度でもしてくれます。会員は研修はほとんど無料ですし、費用がかかっても資料代程度です。

 最近は、開業してすぐに1000万円稼げる方法を教えてくれるシステムもできているようです。

 パンフレットを見ると、わずか2万足らずで成功の秘訣が教えて貰えるのですから、こんな楽な商売は他に見あたりませんね。

 ちなみに私はこのシステムは購入していないので、間違った事を書いているかも分かりません。広告を見て理解しているだけですから。

 しかし、会員の中には私のように気楽なものばかりでなく行政書士の将来をいろいろ考えている人もいます。

 それはそれで立派な方だと思います。私は、余り考えないので、気楽な事を書いているのですが、気楽にしていてもなぜか日々はすぎていくので、よっぽど運がいいのですね

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月13日

    「あ〜ぁ、住基カード・・・」

 先日、用事がありまして某有名証券会社へ行きました。

 もう顔なじみになったアドバイザーの方と話が済んで、さて手続きということになりまして、すると相手が「一応、本人確認になるものをご提示いただきます」というので、私、颯爽と(!)写真付きの住基カードを見せました。

 するとそのベテランのアドバイザーの方、しげしげとそれを見て、表を見て裏を見て、「しばらくお待ち下さい」と言うと、私の住基カードを持って奥へ引っ込んでしまった。

 どうやら、誰かと相談しているらしい。

 しばらくして戻って来ると、彼は断固とした口調で、「住基カードでは本人確認ができません。」

 そして、申し訳なさそうに、「運転免許証は、今日は、お持ちでないでしょうか・・・」

 苦笑いしながら私が、運転免許証を出すと、彼はほっとしたような顔になりました。

 で・・・用事がすんで帰りかけた私に、ニコニコしながらその彼の曰く・・・

 「住基カードは初めて見ました。これは、いつ頃私のところに送って来てくれるんでしょうね。私の分は、まだもらっていないんですよ。」

 「あんまり遅くなるようだったら、市役所に聞いてみたら教えてくれるかも、よ。」と、私。

 全国規模の、一流証券会社でのことである。

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月12日

    「電子証明書と電子署名」(29)……商業登記に基づく電子認証制度(7)

 商業登記に基づく電子認証制度での電子証明書取得に関して、電子証明書取得・管理ソフトとして「法人認証キット」(株式会社リーガル)を利用した取得手順を見てきました。 この「法人認証キット」では、行政書士用電子証明書での電子署名も可能です。(詳細は、以下のURL参照)

 http://www.legal.co.jp/products/densi/gaiyou.htm

 この「法人認証キット」は、この度 Ver.1.03からVer.1.04にバージョンアップが行われました。主な機能強化点は、次のようなものです。

1.「公的個人認証サービス利用者クライアントソフト」を使用して署名付与した、電子文章の署名検証。
2.日本認証サービス(JCSI)の発行するタイプ1電子証明書の、情報表示や有効性の確認及びその保存。
3.PKCS#7形式の複数署名。
4.電子証明書の有効期限が切れている場合の表示の明確化。
5.電子証明書の証明情報としての、「公開鍵」の表示・非表示設定。

 1.に上げられています「公的個人認証サービス」に関しては、今回のバージョンアップで署名検証機能が追加されていますが、残念ながら公的個人電子証明書での電子署名までは出来ないようです。

 現在発行されている各種電子証明書にきましては、その利用形態や電子署名等で使用できるソフトに制約がありますが、この「法人認証キット」のバージョンアップ内容などを見ていると、徐々にではあれ標準化されつつあるのかな、という印象を受けます。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月11日

    行政書士は愉し (5)

 行政書士は開業しやすい資格だと思います。試験も難解と言う事はないし、そのほかにこれといった資格は不要だし、
開業するにも設備や仕入れは要らないし、自宅の一部屋を使えばいいわけです。

 よく、事務所らしくしなければならないと考えている方でも、それははやりだしてから整えても遅くはありません。開業にあたり、先に資金を使い果たしたり、また借金する事はありません。多くの人がはじめはそうしています。

 もし事務所らしい事務所にこだわるなら、投資して事務所を建てるか、借りるかしたらいいと思います。その場合には、事務員も雇用しておけば、留守番にもなります。

 桁違いのものを求めない限り、先行投資しただけのものは、事務所が繁盛してすぐに取り戻せる仕組みになっています。ここがどういっていいかよく分からないのですが、不思議なところです。

 私は1度目に事務所を建てている最中から、来客が多くなりました。また広い事務所に移ったときには、銀行が事務所を見に来て大きな仕事をさせてくれました。

 どちらも看板は出していないので、絶対に神様が仕事をくれたのです。思い切ったときには幸運の女神がほほえむのです。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月10日

    「本能が壊れた動物=人間」

 血をわけた親が子を慈しみ育てるというのが、生き物の本能であるとするならば、人間はその本能までもが壊れてしまった動物、ということになる。

 日本小児科学学会という団体が、全国の医療機関等にアンケート調査を行った結果がこのほど発表されている。

 それによれば、1999年から2003年までの5年間に、親などの「虐待」によって脳死状態になったり、重度の障害を負ってしまった子供は、全国約70ケ所の医療機関に129人ものぼるそうだ。決して、なまじっかな数字ではない。

 また、「虐待されたと疑われるケース」に至っては、この129人以外に、全国約200の医療機関で1452人が数えられている。

 これもまた、信じられない数字である。

 他人が見も知らないどこかの子供を「虐待」したという話ではない。親もしくは親と同等の位置にある者による、自分の子供の「虐待」である。

 子供を死に至るまで「虐待」した親もまた子供の頃に「虐待」を受けた被害者だったという深刻で悲惨な例もその中に含まれているようだ。

 今国会で成立した、改正児童虐待防止法は、この10月1日より施行となる。

 一片の法律で解決する問題とも思えぬが、しかし、社会全体が真剣にその防止に向けて行動を起こさなければならないことは明らかだ。

 児童虐待防止法などという法律がなければ子供の命すら救えないというのでは、まさに文明に対する恥辱であるとすら思える。

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月9日

    「コンピュータ・ウィルス感染をチェックするオンラインサービス」

 新種のコンピュータ・ウィルスが次々と出現し、ウィルス・メールが届かない日はないくらい、日々、感染被害の脅威にさらされています。

 アンチ・ウィルスソフトを最新の状態で稼動させる等、日常的な対策が必要ですが、細心の注意を払っていても、ウィルス感染の恐れはつきまといます。

 ウィルス感染を簡単にしかも確実に検出する方法があればよいのですが、ウィルス感染してしまったパソコンは、システム自体がウィルスの影響下にあるわけで、アンチ・ウィルスソフトの正常な作動を阻害する、ということも現実問題として発生します。

 ウィルスを検出するためには、最新のウィルス定義ファイルに基づいて検出作業を行う必要があるということも、感染チェック処理を難しくしています。

 ウィルス感染の有無の確認と、感染していた場合、ウィルスの種類を特定できるチェック方法として、現在利用できる簡便な方法としては、オンラインで提供されているウィルス感染チェックサービスがいくつかあります。以下は、シマンテック社とトレンドマイクロ社のサービス提供URLです。

 http://security.symantec.com/sscv6/default.asp?productid=symhome&langid=jp&venid=sym

 http://www.trendmicro.co.jp/hcall/index.asp

 これらのサービスを利用して、感染の有無の確認を行い、もし、感染していた場合には、これらのオンラインサービスでは、ウィルスの特定はできても駆除まではできませんから、専用の駆除ツールなどを利用して、ウィルスの除去を行うといういうのが、現実的な選択肢となるでしょうか。

 もちろん、ウィルス感染していた場合、このオンラインサービスも正常に作動しない可能性もありますが、他に絶対確実な方法がない以上、オンラインのウィルスチェックサービスというのは、試してみる価値があります。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月8日

    行政書士は愉し (4)

 明るくなりかけた事務所前の道路に、大きなクラゲのような格好で透明のビニール傘がひっくり返っている。

 前日事務所を仕舞うときにはなかったので、夜中か早朝暗いうちにここまでやってきたのだろう。

 傘は開いたまま、頭の部分には雨が一杯堪っていたので、近くの家に置いたものが、風で飛ばされてここまで来たときに雨に遭ったのだろうか?

 堪っていた水をこぼして傘をたたむと、しっかりしたビニール傘だ。わかりやすいところに風で飛ばされないように立てかけて、所有者の引き取りを待つことにした。

 ところで私の事務所の駐車場は35坪ほどで、道路に面した十数メートルのうち3分の2ほどは車の出入り口にして開けている。

 そのため風でゴミが飛んでくることが多いのですが、これは目に見えるもので目に見えない福も一緒に舞い込んできていると信じている。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月7日

    「地獄の釜の蓋」

 「地獄の釜の蓋」と聞いて、これが可憐な花の名前だ、と言ったらみなさん驚かれるでしょうね。

 ウソではありません。
 これは、れっきとした「花の名前」なのです。

 地面にへばりつくように茎や葉をのばすものですから、それがあたかも地獄の釜に蓋をでもしているように見えたのかもしれません。

 春は三月から四月にかけて1pほどの薄紫の可憐で清楚な花を咲かせます。

 この茎や葉を日乾しにしたものが筋骨草(キンコツソウ)として生薬になります。昔から、咳や発熱に効くとして重宝されてきました。

 また、キランソウ(金瘡小草)とも呼ばれているようです。

 この島に老いて地獄の釜の蓋
                        川口 未来

 いい句ですね。
 小さな島にじっとへばりつくように生きて来た人生が見えるような気がします。

 ところで、「地獄の釜の蓋」という名の花があるのならば、「天国の扉の取っ手」とでもいう花はないのでしょうかね・・・

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月6日

    ”Win32/Netsky.Q@mm”と駆除ツール

 ここ数日、”Win32/Netsky.Q@mm”付きのウィルスメール着信件数が極端に増えています。

 3月25日に”Win32/Netsky.D@mm”が、一日に着信した同種ウィルスとしては6件とこれまで最高を記録したのですが、28日以降”Win32/Netsky.D@mm”は全く着信しなくなり、ほっとしていたところ、4月2日になって”Win32/Netsky.Q@mm”が、土砂降りの雨のように着信するようになりました。

 同じ”Win32/Netsky.Q@mm”だけで着信数をみてみると、4月2日が8件、3日が20件、4日が4件、5日が30件という極端な数となっています(これは、私が複数利用しているメールアドレスのうち、一つのアドレスに着信している数で、他のアドレスも合算すると倍程度のウィルス着信数にはなります)。 

 このウィルスについては、以下のURLに情報があります。

 http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.netsky.q@mm.html

 http://www.trendmicro.co.jp/vinfo/virusencyclo/default5.asp?VName=WORM_NETSKY.Q

 感染しても自覚症状がほとんどなく、また着信したウィルスメールから感染者の特定するのも難しいので、困った状況にあります。少しでも不安を感じたら、以下の駆除ツールをダウンロードして、作動させてみるのがよいと思います。私も試してみました。

 http://www.symantec.com/region/jp/sarcj/data/w/w32.netsky@mm.removal.tool.html

 感染していなければ、「W32.Netsky has not been found on your computer.」というメッセージが出ます。感染していると、英文で、「×××を取り除きました」とか「ファイルを○個削除しました」とか、「レジストリを修正しました」というような意味のメッセージが出ます。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月5日

    行政書士は愉し (3)

 人生は自分で創っていくものです。
 誰かが与えてくれるものではありません。
 よい人生にするのも、美しい人生にするのも、自分の努力次第です。

 行政書士は自分が事業主ですからよりその実感が湧きます。
 行政書士は努力すれば努力した結果が示され、怠けたら怠けただけの結果しか得ることはできません。

 サラリーマンのように、「会社が・・・」「上司が・・・」というような
 よけいな不満材料はないので、よりシンプルに結果が得られます。

 わかりやすい人生を送ることができるのです。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月4日

    「建設業経理事務士」

 (財)建設業振興基金が取り扱っている建設業経理事務士という資格は、順調にその資格取得者数を伸ばしているようです。

 同財団の発表によれば、昨年(平成15年)12月31日現在の資格取得者数は以下のようになっています。

 1級    12,903人
 2級   210,914人
 3級   228,156人
 4級   173,693人
 合計   625,666人 

 この数字からは、資格として1級と2級の間には、取得の難易度において各段の差があることがうかがえます。資格の内容や程度から考えて、1級と2級の間に、この数字に表されているような20倍近い差があるのかどうか、よくわかりません。

 経営事項審査においては、この建設業経理事務士の資格があることによって加点の対象になります。(3級は、この3月末までの申請分のみ)

 単に、経営事項審査において加点されるというだけではなく、建設業の経営に携わる上で、このような資格がより広く認知されていくことが大切だと思います。

 なお、平成16年度の受験申し込みは、11月1日から11月30日まで。

 試験は、平成17年3月13日(日)

 合格発表は、平成17年5月31日

 と、なっています。

 詳しくは、下記のURLを。

 http://www.kensetsu-kikin.or.jp/gyom2/index.html

                                      行政書士 八尾信一



   2004年4月3日

    「電子証明書と電子署名」(28)……商業登記に基づく電子認証制度(6)

 前回、認証登記所から「電子証明書」を取得するところまで進みました。

 これは、公的個人認証サービスの場合、鍵ペア生成装置で秘密鍵と公開鍵を生成して住基カードに格納した後、それを窓口の職員い渡すと公開鍵のみ都道府県認証局に登録し、その公開鍵について都道府県認証局から「電子証明書」の発行を受けそれを住基カードに格納してくれるわけですが、それと同じステップといえます。
(このあたりについては、2月4日付けの「電子証明書と電子署名」(10)……電子証明書の取得(5)」を参照してください。)

 住基カードという媒体に組み込んで電子証明書を利用する公的個人認証サービスの場合と異なるのは、この電子証明書と秘密鍵をパソコンに組み込める形式ファイル形式に変換するというステップが「電子証明遺書」の取得とあわせて行われることです。

 キーペアファイルに保存されている秘密鍵とこの「電子証明書」がセットにされて、「法人認証キット」固有の電子証明書ファイル形式である「Legal署名セット」および、一般的な電子証明書ファイル形式である「PKCS#12ファイル」として、電子証明書インストール用のファイルが保存されます。この段階でも、これらファイルにアクセスするためのパスワードを設定することが要求されます。

 この「PKCS#12ファイル」は、行政書士用電子証明書の取得ステップを紹介した3月2日付けの「電子証明書と電子署名」(20)……行政書士用電子証明書(8)」で取得したファイルと同形式のものです。

 これで電子証明書取得のステップは完了し、次は電子証明書のインストールの段階になりますが、これは行政書士用電子証明書のインストールと全く同じ手順で行うことができます。

                                      行政書士 寺見敬三



   2004年4月2日

    行政書士は愉し (2)

 行政書士の仕事は、一般的には個人事務所が請け負ってやり遂げるものですからスポーツにたとえれば個人プレーの様ですが、実際には連係プレーがたくさんあります。

 最初に頭に浮かぶのは、他士業との連携です。

 その次には、余り言われていないのですが、同業の行政書士との連携も大きなウエイトを占めます。

 これは、情報交換や分からないことを先輩に尋ねることやアドバイスをして貰うことがとても大切なことです。
 
 行政書士は人間関係を築く仕事といえるかもしれません。

 ですから現在私は、(たとえ正義の主張でも)人間関係を壊す仕事、たとえば内容証明書を相手に送りつける仕事などは、今はやらないようにしています。

 いさかい事は愉しくやれないからです。

                                      行政書士 妹尾芳徳



   2004年4月1日

    「新経営状況分析機関が誕生・・・か?」

 政府の公益法人改革のあおりで、経営事項審査申請の一部である「経営状況分析」を行なう機関が、「指定機関」から「登録機関」になったのは、みなさんご存知の通りです。

 法が定める「指定機関」のみが経営状況分析を行うのではなく、一定の条件を満たした機関が申請をして、経営状況分析機関として登録されれば、その機関が経営状況分析を行なうことができるようになったのですが、現在までに、二つの会社がその名乗りをあげたようです。

 業界新聞の報道によると、一つは、(株)マネージメント・データ・リサーチ。

 この会社の代表者は、全国の公認会計士で組織する「建設業経営研究所(CML)」の理事長も兼ねているという。

 そして、(株)マネージメント・データ・リサーチは、この「建設業経営研究所(CML)」の会員である会計事務所が顧問をしている建設業者などの経営状況分析をするものと考えられているそうであるが、どうも得心がいかない。

 建設業者とこのような関係にある団体が、果たして、客観的で公正な経営状況分析を行なえるかどうか、国土交通省としては慎重に審査せざるをえないものと思われる。

 ただ、業界紙には、「来月にも登録機関としての認可」が行なわれる見込みであるとも書かれており、「指定機関」から「登録機関」への移行がまさに現実的な問題となりつつあるようである。

 この改革が、真に「経営事項審査制度」の公正性と透明性、客観性を保障するものとなるかどうかが問われそうである。

                                      行政書士 八尾信一