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JD☆新聞-1999年2月3日号(第22号)  通算カウンタ部発行 編集・発行:Digital Nuts(ジャッジマンNo.9846) JD新聞ロゴ
Japanese Dream 1999年1月度
毎週土曜日24:00-27:00 α-Station,NACK5
毎週月曜日25:00-28:00 Cross-FM,FM NORTH WAVE オフィシャルページへ
'99初春を制したのはとびっきりのポップチューン「春〜spring〜」。
フレッシュな"Power of Teens"にブレイクの予感。

 '99年のスタートを切る1月のJDグランプリは、十代の新人3人組、Hysteric Blueの「春〜spring〜」に決定した。昨年10月にデビューした彼らの2nd Singleでの初受賞である。また、Best20全体に目を向けてみると、新年最初のJDチャートにふさわしい、これからの活躍が非常に期待されるニューフェイスたちの活躍が目立った。特に2位の椎名林檎や3位のGRAPEVINEはブレイクに最も近い位置にいると言って良いだろう。そして、JDの姉妹番組MUSIC CHALLENGER(MC)出身で12・15位に輝いた、佳村さちか・松坂智幸にも注目したい。また、MCと似た大阪有線の番組から発掘され、デビュー曲でいきなり10位へ飛び込んだLagunaからも目が離せない。

得点 タイトル Artist 発売 メーカー
1 280 春〜spring〜 #最イチ押し!!# Hysteric Blue 1/21 SR
 Hysteric Blueは、城天(シロテン;大阪城前ストリートライブ)で出会い、97年夏に結成された。送ったデモテープが佐久間正英氏の耳に留まり、わずか3ヶ月でデビューが決まったというラッキーガール&ボーイズだ。メンバーは18-19才で、一人はなんと現役の高校生。今も大阪在住で、仕事のたびに東京へ通っている。

 今回、初のJDグランプリに輝いた「春〜spring〜」は、別れの季節でもある「春」のちょっぴりせつない気持ちを歌っている。だが、「春」は別れの季節であると同時に、新しい生活へのスタートを切る季節でもある。この曲は、いわゆる卒業ソングとは違って、非常に前向きでパワフルだ。未来への希望を描き、自分の夢を持つことが明日への最大限の力を与えてくれるというメッセージが伝わってくる。そして、それは彼ら自身に向けられたメッセージのようにも感じられる。実際、"授業よりも食事よりも もっと大切なコト「私…歌が好き…」"の二行はドラムスのたくやが世界史の授業中にボーカルのTamaをイメージして書いたという。また、この表現はリスナーの耳にもすっと入るわかりやすい表現で、サビのポップ感をいっそう引き出している。他にも、"そういう気持ちを忘れずにいたら 強く生きられるような気がして"の二行など、非常に前向きで、表現がうまい。
 メロディーのポップセンスやバンドのグルーブ感、つきぬけるようなボーカルにも素晴らしいものがある。曲はメロディアスで疾走感にあふれ、スリリングな展開に耳が離せない。特に、勢いのあるドラムがとても気持ちいい。
 客観的な立場から全体的な調整をするのがプロデューサーの仕事だと思うが、佐久間正英氏はアーティストのいいところを見つけて伸ばしてやるのが本当にうまいプロデューサーだと思う。彼は、今作ではアレンジも共作しているが、曲のイメージを豊かに広げるすぐれたアレンジをしている。メンバー自身、アレンジに行き詰まった時、佐久間さんにアレンジし直してもらい、壮大な感じでとても良くなったと言う。佐久間氏が手がけただけあって、音的にはJUDY & MARYの最も勢いのあった時期によく似ている。メンバー達もまた「ジュディマリは大好きだし、ボウイ・ブルーハーツと、たどっていけば佐久間さんでした」と言う。筆者もこうした雰囲気は大好きだ。ただ、ひとつ心配な点は、声質・雰囲気ともあまりにJUDY & MARYに似ているため、マスコミ等に「ジュディマリの二番煎じ」としてとらえられるかもしれないということである。今後はいかに自分たちのオリジナリティを確立できるかどうかがポイントとなろう。

 2ndシングルでいきなりJDグランプリを獲得したHysteric Blue。ブレイクを迎える日は遠くないはずだ。正統派ポップスを歌う女性ボーカルがなかなか出てこない昨今、個人的にも非常に期待している。これだけの素晴らしい楽曲を作ったメンバーが全員十代だということは、驚きであると同時に、これからのさらなる成長・活躍が非常に楽しみだ。まさに、彼らの曲の名前(1st C/W)・所属レーベル名にもある"POT (Power Of Teens)"の勢いに期待したい。

2 272 ここでキスして。 椎名林檎 1/20 TO
3 234 スロウ GRAPEVINE 1/20 PC
4 164 Happy Time Happy Song#イチ押し!!# KAN 2/5 WMJ
 洗練された美しいポップセンスに、ほのぼのとしたストーリー性。KANさんらしい優しさがにじみ出た良質なポップス。
5 146 白夜〜everyday I call you〜#二押し!!# SOON 1/27 TO
6 142 メランコリー Daily-Echo 2/3 PC
7 140 プレイボーイのうた#二押し!!# 田辺マモル 1/21 UV
 具体的な詞が刺激的。思わず聴き入ってしまう。一言で表現するなら「赤裸々」という単語に尽きるだろう。「プレイボーイ」という言葉を使ったのもおもしろい。
8 138 アポロ#イチ押し!!# brats on B 1/20 PS
 聴けば聴くほど味わいが出る歌。一人の男の感情が幻想的な情景の中に描かれている。少しハスキーなボーカルが哀愁を誘う。
9 134 Rainbow SCUDELIA ELECTRO 2/1 PS
10 122 震える翼#イチ押し!!# Laguna 1/21 CN
 Lagunaは、大阪有線「フレッシュミュージシャン」で'97年度年間グランプリを受賞し、デビューを果たした男女ユニットだ。その最大の武器は声とメロディーの「美しさ」である。山口さんの声は私たちの心をやさしく包み込んでくれるような穏やかな美しい声質を持っている。また、その声質を最大限に生かすメロディーは、どこか懐かしさを感じさせるエバーグリーンな「美しさ」にあふれている。海岸の情景が目に浮かぶ詞にも幻想的な「美しさ」が広がる。そして、織川さんのコーラスが美しく絡み合ってくる。これらの「美しさ」が調和して、私たちに最大の「心地良さ」と「癒し」を与えてくれる。世紀末の閉塞感から抜け出せない現代社会に生きる私たちは、知らず知らずのうちに、心の渇きを"癒し"てくれる音楽を求めている。それがここ数年の"癒し系"の発展につながったのではないだろうか。その意味でこの曲は、時代が求めた声とメロディーなのである。Lagunaの曲は技巧や流行・時代を超越した普遍性を持つと思う。ある雑誌には"和製カーペンターズ"と表現されていたが、まさにそのとおりだと思う。これからも、自分たちのオリジナリティ・音楽性を守り、しっかりと育てながら、時代を超える「スタンダード」となるいい音楽を作り続けてほしい。
11 114 ずっと…もっと… 泉川そら 1/27 PI
12 112 さよならを教えて 佳村さちか 2/3 PO
13 106 雲色のじょうろ 村上ユカ 2/1 PS
14 100 なにしてんの SURFACE 2/3 MME
15 82 君がいなかったら the autumn stone 2/10 AS
15 82 この場所から#二押し!!# 松坂智幸 2/3 PC
17 76 ポプラ 遊佐未森 2/10 TO
18 70 クロニック・ラブ 中谷美紀 2/10 WMJ
18 70 届かない歌 water 1/27 TO
20 68 #二押し!!# URITA 1/21 FH
20 68 夜明け フラワーカンパニーズ 1/21 ARS
得点は番組で発表された得票数です。
Editor's choice-編集人の注目曲-
素直になれる#イチ押し!!# MINAMI 1/21 VI
 クリアで美しい声質を持つ"実力派"女性シンガー、MINAMI。Misiaや我那覇美奈を手がけた島野聡氏に見いだされ、島野氏のサウンドプロデュースによりデビューを果たした。この曲も、一般的には今はやりの"R&B"と分類されるのかもしれない。だが、島野氏のメロディアスな曲作りは限りなくポップスに近いと言えよう。特に、カップリングの「only」は彼女の声質を最大限に生かしたさわやかなポップスだ。また、彼女のクリアな声質とまっすぐな発声、メロディーを大切にした歌い方は、さわやかなやさしさを感じさせる。また、過不足のない声の表情や高音域まで気持ちよく伸びる声は「実力派」という肩書きに十分だ。すばらしい「声」という楽器を持つ彼女には、ぜひ、純粋なポップスから今作のようなムーディーなポップスまで、いろいろな曲に挑戦して可能性を広げてほしい。
 クリアな美しい声・"素直な"歌い方でポップス寄りのR&Bを聴かせるMINAMI。特に、最近流行しているMisiaや宇多田ヒカルのような歌唱法が"苦手"な方にお薦めしたい。
Perfect Circle#イチ押し!!# 久宝留理子 2/10 VI
 サビ頭のメロディーや、イントロ、コーラスが良くできており、ポップスとしてのツボが押さえてある。一度聴いたら忘れられない。久宝さんの歌にも深みが増して、聴きごたえがある。
すき#二押し!!# こだまさおり 1/21 VI
 軽やかなギターサウンドと、ポップなはじけたメロディーのコンビネーションが気持ちいい。個性的な声や歌も耳に残る。
宝物#二押し!!# 岡本真夜 2/10 TK
 真夜さんらしく親しみやすいメロディーが気持ちいい。"一人多重録音"したというコーラスがとても美しい。「あなた」の声を聴くと元気になれるという詞だけど、「やっぱり、音楽がパワーを与えてくれるってこと、あるよね」と思った。
希望の鐘が鳴る朝に#二押し!!# THE ALFEE 2/3 TO
 アルフィーらしい壮大な王道路線。詞が希望の押し売りだと言われようと何と言われようと、私はこの味をやめることができない。それにしても、20年以上も第一線で音楽を続けてこれるポップセンスと、ボーカルの力は本当にすごいと思う。
青い契り 徳永英明 1/27 KI
 恋人との別れを切々と綴る重厚なバラード。言葉をひとつひとつかみしめて聴くと切ない気持ちになる。彼自身、移籍を機に原点に立ち戻ったようだ。
データはすべて<JD TIMES>(JD総研発行)より
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