"全ての楽曲に平等なチャンスを与えたい。そして、本当の「いい曲」を多くの人に聴いてほしい。" Japanese Dream(略称:JD)はこんな願いから始まりました。
今、音楽業界は空前の活況を呈しています。ミリオンセラーが年々増加、ついに400万枚以上売り、販売枚数記録をぬりかえたアルバムも出ました。しかし、それは同時に"売れてる"アーティストによる上位寡占化への道でもありました。売れるものは徹底的に売れ、売れないものはすぐに消えてしまうというのが現実です。テレビやラジオは競って売れ線の曲や特定のプロデューサーの曲を放送し、そして、オリコン上位にはズラリとタイアップの文字が並びます。タイアップやテレビ出演は企業同士の力関係で決まります。これが、「売れているからといって全てがいい曲だというわけではない」「いい曲であっても必ずしもヒットするとは限らない」現実を生んでいるのです。
それではどうすればよいのでしょうか。まず、全てのアーティストに平等なチャンスを与えることだと思います。そのためには、全ての楽曲を最低でも1度は電波に乗せることが必要です。
「リリースされる全てのシングルをリスナーの耳へ届ける。」
番組プロデューサー兼パーソナリティの富澤一誠さんが何年も温めてきたこの壮大な企画、"Japanese
Dream"は、1992年4月4日、NACK5でスタートしました。(97.4)
JDは、1か月間の新曲を発売前にオンエア、投票する最速の音楽番組です。そのため、タイアップの影響を最小限にくい止め、新人からビッグアーティストまで同じ舞台で平等に戦うことができます。チャートはリスナーとミュージックジャッジマン(注1)の厳正な投票(注2)によって決定されます。JDでグランプリを取り、ブレイクしたアーティストも多く(注3)、JDは「明日のヒットを予見するビフォアヒットチャート番組」として注目されています。しかし、チャートとは関わりなく、エントリー週には世に出るほぼ全ての楽曲を聞くことができるので、マスコミのフィルターを通さずに自分の好きな曲を選ぶという楽しみ方を私はおすすめしたいと思います。むしろ、投票の結果として生成されるJDチャートは副産物だと思った方がいいかもしれません。私は「どの曲をいい曲だと思う人が多かったのか」を示す統計データとしてとらえています。
第1〜3週では、その月の15日から翌月14日までに発売される新曲を、約1/3ずつオンエア。その月のエントリー数によって違いますが、だいたい1コーラス半〜2コーラス聴けます。第1〜3週それぞれ、22時の番組スタートから23時50分頃までにその週のすべてのエントリー曲を放送し、そのあとリスナーが番組公式サイトで5曲を投票、約30後に締め切られます。そして25時に番組が終了するまでに、上位5曲が発表され、第4週にエントリーされます。
第4週では、第1〜3週を通過した計15曲+復活曲(注4)5曲の計20曲がオンエアされ、第1〜3週と同様に投開票が行われます。そして、上位10曲がBest10として発表され、1位はグランプリとしてNACK5での大量オンエアが約束されます。また、Best10の楽曲は翌月の各週に分けてフルコーラスでオンエアされる機会が与えられます。
| ▼JDの1ヶ月 |
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ちなみに第5週があった場合、特別企画で放送されます。
注1:ミュージックジャッジマン(MJ) 番組のオフィシャルモニター制度。16才-25才の番組から厳選されたリスナー。いくつかの特典の代わりに毎週の厳正な投票が義務づけられ、番組の根幹を支えている、というのが本来の位置づけのはずであったが、2000年10月からのインターネット投票システムの導入により、現在その存在意義が揺らいでいる。以前は、事前に"JD
TIMES"(オンエアリスト)や"MJ通信"、専用投票ハガキが送られてくるという特典があった。
注2:投票 投票は番組放送中に番組公式サイトで行う。番組中数回に分けてキーナンバーが発表され、それが全て合っていないと無効になる。つまり、その週にオンエアされた全ての曲を聴いた上でないと投票できないのだ。また、その週指定の曲数を守らないと無効になる。また、一人で複数枚投票した場合、複数による組織票も無効で、番組では組織票がないよう厳しくチェックを行うとしている。
注3:JDチャートがブレイクを予見したアーティスト 2回目のグランプリ小野正利に始まり、デビュー前にグランプリを取った東野純直、THE
BOOM、スピッツ、L<->R、ル・クプル、Kiroro、花*花、"ア、ア、ア秋葉原〜"でおなじみスーパーベルズなど、ほか多数。あのSomething ELseにもデビューシングル(96.11 17位)から注目していた。
注4:復活曲 「復活曲」とは、第1〜3週から漏れた楽曲の中から番組プロデューサーである富沢一誠氏が「もう一度ジャッジしてほしい」と感じた楽曲のことである。この復活曲制度については、当初は「プロの音楽評論家の立場から、埋もれがちな目立たぬ名曲を発掘する」と説明され、楽曲個別の選定理由も述べられていたようだが、現在では制度についての説明がされず、個別の選定理由もはっきりしない。そのため、JDに関して最も不透明で批判の多い点の一つとして挙げられる。短時間のインターネット投票導入で、インパクト勝負の要素が強くなっている現在、選定理由の説明や復活曲数を減らすなどの運用の仕方次第では有意義な制度になる可能性もあるだろう。「復活曲」という制度自体の再定義が必要な時期に来ているのではないだろうか。
(2001.2.13)
☆2000年10月の番組システム変更問題について
☆2000年9月までの旧番組システム
毎年3月に、各月のグランプリの中からさらにスーパーグランプリが選ばれます。その年度に発売された曲の頂点に立つ最も優れた曲を選ぶこの賞は、まさに日本のグラミー賞と言えるでしょう。
- エントリー曲リスト"JD TIMES"が、東京までの通話料のみで取り出せます。情報は、放送翌週の月曜日昼頃に更新されます。
(株)リクルートが運営する"暮らし情報の総合サービス"[ISIZE]で、Japanese Dream情報ページが開設されました。JD TIMESの内容が掲載されています。また、その場でCDを注文することもできます。(99.2.2)
番組の本が発行されています。現在のJ−Popシーンを語る上で大変興味深い本ですので、こちらもお勧めです。1998年7月15日にはvol.3が発行されました。
「ジャパニーズ・ドリーム
vol.1」 \1,000
シンコーミュージックより好評発売中!! |
・「いい曲」とはJDチャートそのものだ!-L<->R・スピッツ・小沢健二etc
・「いい曲」の条件-共感できる詞・永遠不滅のメロディパターンetc
・「いい曲」への挑戦-アマチュアチャレンジャーの歴史
・「いい曲」の歴史-92.4から96.3までのJDベスト10 ほか
・GRAND GRANDPRIX-もうひとつのJDチャート
・JD最大の謎-小室系はJDではなぜ受けないのか、プロデューサーが注目される時代は不幸である
・"新たないい曲"の発信先-CMソングが危ない、このままでいいのかアニメソングetc
・検証JDチャート'96etc
・そのギモン、お答えします-僕が送った疑問の答えも掲載されています。 ほか
・座談会Part1〜5(チャートの彼方に見えるもの/音楽番組は今/音楽雑誌の逆襲/原石の探し方/ヒット発信ファクトリーからの証言)
・[覆面座談会]深夜放送に希望はあるか!?
・続 音楽お悩み相談室・そのギモン、お答えします
・97年度JDランキング完全リプレイ
・Kiroro・小谷美紗子インタビュー
・この夏チェックのアルバム11枚マルチ・レビュー
・1997年度リリース作品パーフェクトリスト
・etc.
「I LOVE J-POP」 ジャパニーズ・ドリーム vol.4 本体\933 シンコーミュージックより好評発売中!! |
○JDムック本第4弾は、多数のアーティストインタビューから構成されています。
・Hysteric Blue・Dragon Ash・19・黒沢健一・GRAPEVINE・Kiroro・TRICERATOPS・小谷美紗子・椎名林檎・堂島孝平・Something ELse・the pillows・TimeSlip-Rendezvous・SMILE ほか
○ARTIST KEY POINT FILE(アーティストへのミニアンケート集)
○GRAND PRIX ILLUSTRATION ACADEMY Room1〜8(ジャッジマンに配られるグランプリアーティストのイラスト掲載)
○特別寄稿 富沢一誠の俺が言う(JDの理念を改めて確認)
○JAPANESE DREAM CHRONICLE '92〜'99(JDチャートの歴史を一挙掲載。ただし97年度まではBest10のみ)
「I LOVE J-POP」 ジャパニーズ・ドリーム vol.5 本体\933 シンコーミュージックより好評発売中!! |
- トップページは、月1回更新し、前月のJDチャートBest20・編集人のコメント・注目曲を掲載します。
- 「編集人の耳」は第4週を除いて週1回更新し、編集人のその月の投票曲・コメントを掲載。これを月末にまとめて、注目曲として次月のトップページへ移します。
- 更新後、古いページはバックナンバーとしてJD Chart Bankの方にまとめます。
- 私はミュージックジャッジマン(注1)ですが、今のところ、NACK5およびJD総研(注4)にこのページについて直接許可はいただいておりません。
- なにぶん一学生が運営するページですので、更新遅れが多々あると思います。ご了承ください。
注4:JD総研 正しくは、「株式会社ジャパニーズ・ドリーム音楽総合研究所」。番組を運営するために設立された会社。JD TIMESや本の製作・発行なども行っている。
<お知らせ>
98年1月より、#イチ押し!!#表示を発展させ、編集人の#最イチ押し!!#1曲(つまり、編集人のマイ・グランプリ)と、#イチ押し!!#数曲、#二押し!!#数曲の表示に変更します。これは、「JD☆新聞」の独自性を強化したいという考えに基づくものです。
従来から記事はできるだけ公平な立場から書くように心がけており、これからもそのつもりです。しかし、私の拙文は「JD TIMES」をはじめ他の記事にとうてい及ぶものではなく、「JD☆新聞」の存在理由も薄く感じます。そこで、最終週にも独自の判断を表示して、「JD☆新聞」の独自性をもう少し出した方が良いと考えました。
しかし、最も大切なことは、JDの理念である「自分の耳で聴いて自分で判断する」ことです。あなた自身の考え、「マイ・グランプリ」を持ってください。そして、文章などで表現してみてください。自分の考えをはっきりさせ、深めることができます。
それでは、今後とも「JD☆新聞」をよろしくお願いいたします。m(_ _)m (98.01)
私独自の判断を示す以上、私がいい曲と判断する基準を公開する必要があると思います。遅くなりましたが、各ページの右側ヘッドラインに「私のいい曲の基準」ページへのアイコンをつけました。(2000.9.10)
<<お知らせ 2>>
これまで、JD☆新聞では、「コラム-僕が言う-」のコーナーを設け、まとまった文章でさまざまなトピックを主張する事を目標にしていました。しかし、いざ書こうとすると、大作を書こうとして思わず力が入ってしまい、時間的な制約の中、なかなか執筆に踏み切れませんでした。そのため、今回、コラムとしての「僕が言う」を廃止し、言いたいことを気楽に書く日記風の「今日のひとこと僕が言う」に改めます。なお、更新は随時としますが、少しずつでも書き加えていきたいと思いますので、おひまがあれば読んでみてください。(98.09)
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