上、生後約30日
下左、下、生後約3から7日
右中央、下半身だけ生後約7日

4/22火葬
殺すために産ませないで捨てないで

赤ちゃんは戦うこともできない
逃げることもできない


誰かの産ませた子、誰かの捨てた子が
赤ちゃんを産み、
悲惨な運命をたどっています。.
赤ちゃんは回収されて処分場へ行くか
野生動物のエサになるのです。

悪いのは最初に産ませた人。
悪いのは捨てた人

左、生後約30日
右、下半身だけ生後約7日

4/23火葬

肩に開いた穴2cm
これはまだまし


毛がたくさんむしられている
痛い、怖かった、丸まり身を守る

2004 4/22 AM O市の回収日

9匹が前日までに役所へ何人かの市民から届けられる。
担当者は翌日の回収日まで役所裏にてダンボールにて保管し帰宅。
回収日朝、箱に残ったのは4匹と1/2。
無残な姿を不信に思い警察を呼ぶ。
遺体の収容と火葬依頼を動物霊園にする。

遺体を引き取りに行ったKに担当者は間違えて箱を渡してしまう。
生きているから回収車に乗せる予定だった箱だ。
K「この子は生きている。これはどうしたことか」

担当者、警察、K三者で話し合う。
遺体の様子から人の虐待よりもカラスやタヌキの可能性大。
役所には今後の管理について再発することのないようお願いをする。
遺体の箱と生きている子の箱ふたつをあずかる。

約生後7日、目玉だけなくなり息絶えた子。
約生後7日、おなかを抜きとられた子。
約生後7日、足だけ丸めた上半身のない子。
約生後30日、胴体と首が離れ皮少しでつながっている子。
他の子はすでに食べられたのか連れ去られたのか不明。
逃げるほどの年齢ではなかったことだけは確かだ。

一匹は生存していて生きる可能性がある。
左腕、脇、脇腹、背中の皮がめちゃめちゃにはがれている。
おびえている。
約生後30日から40日と思われる。

あたたかくなり安堵からもうろうとしてくる

ラップちゃんと名づける



ネル生地は赤ちゃんを眠りにさそう
同日AM  動物病院の先生と連絡がとれる。
抗生物質注射のみ打ってもらい明日朝の手術に備える。
今日は休診日で看護婦さんがいない。

手術まで22時間のケアを指示してもらう。
また必要と思われることは急ぐ。
 消毒・ポピドンヨード(10%)
 洗浄・グルコン酸クロルヘキシジン(0.5%)
 細胞刺激・レスキューレメディのトリートメントボトルを半身あびせ、飲ませる。
 食べ物・口に入れると一口だけ勢いよく食べる。
 乾燥をふせぐ・グルコン酸ヘキシジンとレスキューレメディをたっぷり含ませたネル生地を三角に切り脇にはさみ腕に大きくかぶせる。同じく含ませたさらし生地(5cm幅にカット)でぐるりと巻く。

「傷から脱水しないように。乾かないようラップでもいいから。消毒は朝と晩。薬は朝のみ。食事は一時間おきたくさん入れる。水たくさん。」先生。
湿ったさらしの上からラップでふわりと包む。

室内気温21度
室内湿度86%

籠に電気あんか、毛布、ボウル、タオル。
タオルだけでは眠らず泣くので、ネル生地でくるむと丸くなりいきなり眠りはじめる。
本人は動けない。動く体力も気力もない。
しずかに眠る。訪れる人は誰もこの籠の中に仔猫がいると気付かない。
時々目が覚めると叫び声をあげる。(15分〜30分おき)
「ここにいるから」
こちらの顔を見せ、一口食事と水、目を細め深く眠る。繰り返す。叫びは恐怖のトラウマと思われる。

午後から叫びは呼び声にかわる。
話しかけ安心させ、食事と水。何度もレメディを口に入れる。
自らは食べないので低温殺菌牛乳をカテーテルにて直接胃に流し込む(5cc)
尿はティッシュ刺激で出す。やや黄色、疲れている。
熱あり。(計らないが、耳のピンク色とさわるとかなり熱い)
夜、繰り返す。

つぎはぎだけどきれいに腕の形になった

ずるむけだった脇と脇腹もつぎはぎでふさいでくれた
4/23 AM8:00
病院にて麻酔。体重300g。
手術。
AM11:00おむかえ。
やっと腕らしい形になった。レメディを口に入れる。
抗生物質軟膏。錠剤。朝のみ与え、塗るよう指示してもらう。
カラスに襲われた可能性が濃厚。

体温が下がっているので(耳が白い。さわると冷たい)あんかにペットボトル湯たんぽをふたつそえる。

一時間後泣く。
尿を出す。まだ泣く。
食事、水。まだ泣く。
ネルおくるみのまま手に乗せ部屋の様子をゆっくりぐるりと見せる。
体は熱い。体温戻り、熱。
あんかごと段ボールに入れ、箱内温度21〜22度を保つ。
静かに眠る。


クレイパウダーをたくさんはたく。

同日、行方不明の子猫たちの遺体の一部が発見され収容。
やはり上半身のない遺体もあった。
荼毘にふす。

寝返りがうてないのでおくるみでやってあげる
4/24
腕はぱんぱんに腫れている。
ヒジの1か所から膿が少し出る。軟膏。クレイをはたく。

二度ほど右足だけで自ら立つ。
少し起きている時間が長くなる。
首まわりをさするとすりよせてくる。まだのどは鳴らさない。
一口自ら食べる。
毎日朝夕、カテーテルにて5ccづつ低温殺菌牛乳を入れている。
脇は治りにくいのでクレイを何度もはたく。

足でヒジや脇をかかないように粘着包帯で指先だけ靴下をはかせている。
左腕はぱんぱんに腫れあがっている。


自分で食べてみる

左手を軸にして上手に立つ
4/26
通院 経過は良好、壊死もない。

腕の腫れは少し引いたものの、手のひらはグローブのように大きい。

人のあごの下で右手をぱたぱたさせる。遊びはじめた。
三本足で何度も立つ。
心配でやめさせたいが頑固に立つ。
2〜3歩よろけながら歩く。まだささえが必要。
ケージに個室や水のみ、トイレを設置。
自由にさせることにする。


個室(保育箱)温度は21度から22.5度を保つ。
この年齢なので出入り自由にするため入り口を開けてある。
三本足で出入りしている。

遊びたい気持ちいっぱい
4/27
投薬、軟膏、他。
甘えて何度も泣く。

左の腕も着くようになった。少しだが動かす。
ぬいぐるみや敷物にじゃれるので心配。

グローブのような左手
4/28
便が出なくて心配したが、猫トイレにて自力で出す。ほめてあげる。

肘とその内側が赤く割れた感じ。傷がくっついていない(割れた)。
遊びはじめるとこれは起きやすい。明日は休診。頭が痛い。

4/30
再診。肘の一部壊死、べりべりはがされる。
プロクール液で濡らしたガーゼで腕をくるみ、皮膚と肉の再生をほどこす。
この処置を続け、一週間後に移植手術予定。
その間は体力温存、傷が割れるため遊びは禁止。
5/2
おもちゃで遊べないかわりに日々たくさんの人に抱いてもらう。
社会性は身につけておきたい。
肘裏は思わしくない。
5/5
肘裏は思わしくない。金曜が待ち遠しい。
5/7
先生の診断は
「予想以上に肉が再生されている。手術なしでこのままいってみよう」
と、カサブタをべりべりはがされる。プロクールたっぷりのガーゼに包帯。
潤滑治療で皮膚を再生させる。

経過良好なのでとなりのケージの子猫とはじめて対面させる。威嚇する。
すっかり人のみ信用する子に育っている。社会化をはじめる。
ここで紹介したことは特別な事例ではありません。 
毎年、子猫の生まれる時期に人知れずおこっていることなのです。

近所の女の子が
「おばさんに聞くまでカラスやタヌキが猫や犬を食べるなんで知らなかったよ。みんな知らないよ、もっと知ったほうがいいね。」
と言ってくれたのがきっかけでアップすることになりました。
捨て猫のいる場所にはカラスやタヌキがたくさんいます。 猫がもらうエサもねらいますが、非力な赤ん坊もねらいます。
カラスは上空から旋回してまめに観察しています。

捨てないで、産ませないで。苦しんで死ぬのなら生まれないほうがよかった。
どんな生きものにも心があります。
大きな鳥の足に頭やオシリをおさえられ、お腹や腕をつつかれ皮をはがされる。
食べられた、食べられかけた恐怖というものを捨てた人、産ませた人に伝えたい。
どうかページ上のふたつの写真が捨てた人、産ませた人の目にふれますように。

合掌。
Tails詠田
ラップちゃんその後 治療が長引いたため完治までに3か月を要した。
その間に他で保護のちび猫は譲渡されてゆき、大きくなったこの子はなかなかお見合いのチャンスが訪れなかった。
「家族が仕事の間に留守番もできる年頃の子を希望」
あえてこの子のおいたちは話さずに複数紹介する。同情よりも性格や外見で選ばれたかった。
写真見合いをクリア、こちらでの本番お見合いで全ての子を見てふれて、選ばれることとなる。
この子自身も里親候補さんに出会った時から甘え、車の移動中もひたすら甘え、新居に到着後はキャリーを開けたとたんにゴロニャンと甘え遊びだす。
幸せを勝ち取るまでのこの子の強運に感心するばかりである。
西の空の下、Nちゃんとしてお姫さまのような人生を歩んでいる。
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