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アトピーを知ろう「
ステロイド依存から抜け出すために
〜その1 ステロイド剤中止にあたって〜
ここまでお話ししてきたように、重症のアトピー性皮膚炎といわれている状態はステロイド依存症という観点でとらえていくと対応策が見えてくるのです。しかし、だからといって、むやみにステロイド剤の使用を中止すると、離脱症状が出てきてしまい、にっちもさっちもいかなくなるのです。そのため、ステロイド剤を絶てないでいる方が多いのです。
そうはいっても、ステロイド剤の悪循環から抜け出すためにはどうしてもステロイド剤の使用を中止する必要があります。しかし、闇雲に止めてはいけません。準備が必要です。準備が不十分だと、ステロイド離脱を乗り切ることができません。「急がば回れ」で足下を固めましょう。
準備は二つ必要です。一つは適切な対応をしていただける医師の協力を得ることです。離脱状態の時は、感染症の恐れがあります。すさまじいかゆみや乾燥、不眠といった身体的ストレスが大きくかかってきます。それ以上に心理的に苦しくなるため、メンタル面のフォローのためにも主治医は必要となります。
もう一つは離脱の経過、快復の経過を知っておくことです。先が見えない不安はストレスになります。不安が体にマイナスの影響を与え、かゆみや炎症を増強させることもあります。時には、不安のため、せっかくステロイド剤を中止したのにもかかわらず、再びステロイド剤に戻ってしまうということもあるからです。
経過を知ると、対応策が見えてきます。快復の経過によって実行すべき対処法は異なっていきます。快復初期の頃はできなかったことでも、後半は積極的に行ったほうがよいものもあります。逆に、初期にはしっかり行っていたことが、後半ではそれほど重要ではないということもあります。
同じ対処をしているのに、改善傾向が見られなくなったら、対処方法を見直し時期にきているかもしれません。こういったときに、適切なアドバイスを得るよう、主治医と相談しましょう。
ただ、医師に相談するにしても、まずは自分(子供の場合はご両親)で自分の体のことを知っておく必要があります。医師のように詳しいことまでは求めませんが、おおまかな流れを知っておくことは重要です。そこで、ここからは快復へのステップについて考えていきたいと思います。
快復へのステップは3段階に分かれます。第一期は離脱期(排泄期)、第二期は回復期(修復期)、第三期は維持期です。それぞれの時期にはそれぞれの特徴があり、対処方法も異なります。ただし、共通しているのはどの時期でもメンタル面は重要であるということです。気持ちが続かなくなってしまってはなかなか快復へ到達しなくなります。
ですが、なんといってもスタートはステロイド剤を止めることが第一歩です。アルコール依存症の方が快復を目指して、アルコールを断つことと同じです。それからがつらい戦いです。負けずにがんばりましょう。よい主治医を見つけましょう。そして、考え方を変えましょう。生活スタイルや対処方法を見直しましょう。そうすれば、必ず快復していくはずです。
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