<常世伝説の謎>
〜ある東国の寺をめぐって〜

常世田令子著(三一書房)本体2500円
これまた荻窪の古本屋で見つけました。
本のテーマは「常世」ですが、発端が著者の名字(^^;)な事もあり、
著者の出身地の千葉県銚子近辺を中心とした割りとローカルな内容の本となってます。
まあ、それはそれで面白いんですが、、、これを購入した直接の動機は、
なんと!そのローカルな伝承の中に「安倍晴明」の名前が出てくるからです(^^)。
以下、銚子は犬吠崎近辺に伝わる安倍晴明と延命姫の狂乱物語を紹介。
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常陸国利根川べりのとある村の長者の家に、顔半分が醜い赤痣(あざ)に覆われた「延命姫」という名の
年ごろの娘がいた。そこへ旅の途中の美男が立ち寄るのだが、これが若き日の安倍晴明様(^^)。
この飛びっ切りの美男に延命姫は一目惚れをし、つまりは寝間に忍び込んで一夜の契りを結びます。
ところが夜が明け、姫の顔の痣を目近にみた晴明様は震えあがって一目散に逃げ出すのです(^^;)。
当然姫は狂乱してあとを追います。晴明様は逃げに逃げて、ついには絶壁の海の縁(屏風ケ浦)の
洞窟(通漣洞)まで行きつくとそこに衣服を脱ぎ捨て、履物を揃え投身をよそおって身を隠すのです。
が、精魂尽き果てて辿りついた延命姫はそのトリックを見抜けず、悲嘆にくれて自らも淵に身を投げて
しまいます。んが、姫の体は潮に身を捲かれるや直に蛇に変じ(^^;)、一天にわかにかき曇って
大シケともなり、蛇身は舞い上がって三つに裂け三方に飛び散ったとか(^^;)。。
後に、姫の亡骸のうち歯と櫛だけが利根河口に漂着し、姫を畏れ憐れんだ漁民により
川口の丘に「歯櫛明神」として祀られる事となります。これが明治以降「川口明神」と名を変えた
漁民を守る豊漁の神の、いと由緒ただしい縁起なのだそうです〜〜。
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読んですぐわかるように、これって娘道成寺(安珍&清姫)のバリエーションですよね。
また面白い事に安倍晴明の氏名の上一字づつを取ると「安晴」で、
これを宋音読みにするとアンチンであるという説もあるそうです(^^)。
とても史実に基づいているとは思えませんが(^^;)、
面白い事は面白いと思いませんか?
この本、まさに犬棒(犬吠?)的ヒットかも(^_^)。
(でも、こちらの部屋にいれちゃった、、)
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