<泉光院江戸旅日記>

石川英輔著(講談社刊)本体1748円

これも古本屋で見つけましたが、わりと最近('94)のです。
副題は『山伏が見た江戸期庶民のくらし』となっていまして、帯には
『文化文政の6年間、南は鹿児島から北は秋田まで日本を歩き回った僧・泉光院の見聞録』
と記載されております。まさに、要約すればそのとおり(^^:)な内容です。
この本も面白かったです(^^)。
主人公は56歳(当時としては老年といっていい高齢)の、かなり高位の修験者(山伏)である、寺の住職。
その住職が、お供の荷物持ちの男と二人で、日本全国を(もちろん徒歩で)托鉢しながら歩きに歩いて
神社仏閣めぐりをした濃ゆ〜い6年間の旅日記の紹介であります(^^;)。
(旅の形としては最近の猿岩石の旅に近いかも、、(^^?))
夜は好意でタダで泊めてくれる人を探しての(^^;)無宿生活だし、
米や野菜は托鉢による喜捨頼り、たまには御符を作って売って資金をかせぎつつ旅を続ける形態。
で、この住職(泉光院)は6年間、ほんとにまめに日記をつけていたんですね。
おかげで、大変リアルに1812〜1818頃の日本のすみずみの、名も無き底辺の人々の
暮らしぶりや人情を、土地の雰囲気とともに感じ取る事ができます。
当時の日本人って、、貧しい生活なのに、非常に優しい(^^?)んです。行く先々で親切な人が
必ずいて、無償で家に泊めてくれたりご飯を食べさせてくれるのです、、、(; ;)。
いやはやこの本は地味ですが、何度もパラパラと拾い読みする為に、手元にずっと置いておきたい、
じっくり味わうスルメタイプの本ですね。

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