「大威徳」なんて単語がいきなりコミックに出てきてましたが、意味がさっぱり分からない??。文脈から推理しても良くわからない、、ああ気持ち悪い、、という事で図書館でいろいろ調べてみました。その結果、どうやら大威徳とは「大威徳明王」という仏教(真言密教)用語の事をさしてるらしいです。
『大威徳明王』:真言密教で重要な、五大明王(五人の偉大な明王)の一つ。
ところで真葛ですが、なにやら紙をざくざく切った御弊のようなものを持って『大威徳、、いいできだ』と言ってますが、後にでてくる『大威徳の軸』っていう語が意味するのもそれなんでしょうか?『軸』っていう単語の意味がわからないと解けない謎なのですが、紙にもいろいろ切り方があるみたいだし、大威徳を表わす切り方というのがあったのでしょうか??(どうも仏教の事はわかりません。)
一方、雛人形で呪咀ごっこをしながら『まろが近頃おぼえた大威徳の呪法うけるがよい、おそろしいぞえ』というくだりは、間違いなく大威徳明王による怨敵調伏の修法の事をさしていますね。晴明の家でも(=ちまたでも)陰陽道と密教の2つのまじない(呪法)が並存していたって事だと思うのですが、その辺の差はどう捉えられていたのでのしょうかね?(多分、効果があればなんでも良かったんだと思うが(^^;)。)
しかし仏教関係の用語とかって、、量が多すぎる(^^;)。
[追補]:大学で神道を専攻している方からのメールで、上の謎がほとんど解けました(^^)。
(Cさん感謝です!)以下メールよりご紹介、、、
「コミック5巻で真葛が『大威徳・・・いいできだ』と自賛している御幣がありますが、あれはやはり大威徳明王の秘幣で、白・黒・黄・青・赤の染め紙で作り、尊名を記した幣棒(古式では三尺六寸の篠竹)に取り付けたもののようです。通常は他の四明王のものと共に使うようで、今日でも採燈・柴燈護摩供(修験道の方の儀式だと思います)等で用いられているそうです。」ああ、やっぱり! また「この御幣はもともとは両部神道の秘儀だったようで、人魔の降伏に用いられるのが一般的だったと思います。この後に出てくる『大威徳の軸』というのは密教系の話っぽいので、大威徳の絵姿か、もっとありそうな話としては種字を描いた掛け軸のことじゃないかと思うんですが、どうなんでしょう。」との事でした。そうか、やっぱり「軸」は「掛け軸」の事なのか。判らなかった事が判明して大変スッキリしました(^^)。真葛の人形遊びの呪咀ごっこ用小道具として、ミニ?掛け軸が欲しかったわけですね。
(P119)
さらにもひとつ情報で、「余談ですが、晴明が『加持も呪詛も麻紙も料紙もあったもんじゃないなと呆れているコマがありますが、あそこで真葛の横に散らばっている御幣は右から呪詛返しの五段送り幣、宇賀神の祠に奉る幣(*1)、(これはちょっと自信がないんですが)妙見菩薩幣、だと思われます。(それにしても、こんなところまでマニアックに描き分ける岡野先生ってすごい・・・・・・)」って〜〜〜?!。確かに、す、す、凄い(^^;;)?
[(*1)補足]:なぜわざわざ『祠に奉る』とつくのかというと、「通常の幣と祠用の幣では少し形が違うから」だとか(マニアック(^^;))。「妙見菩薩も通常のものと秘幣では形や使う紙の色が違うようです。この妙見菩薩というのは正式には『北斗妙見菩薩』、すなわち北極紫微大帝の日本バージョンであり、北極星の神格化です。晴明の家にいる真葛が作る幣としては、非常にふさわしいわけです。」「では大威徳の方はと言われると?? うーん、これは真葛の個人的な趣味ですよね、どう見ても(^^;)。」とか、、。同感。