火鉢(ひばち)
なかなか図書館に行けず更新の進まない私(^^;)に替わって、摩訶さんが『火鉢』について調べてくださいましたのでご紹介いたします(^^)。(以下、摩訶さん筆)
日本は夏蒸し暑く、冬は雪が降るほど寒いと言うかなり温度変化の激しい国ですよね。その、温度変化に対応するために出し入れ自由で持ち運び便利な火鉢が生まれました。現存する最古の火鉢は正倉院の「大理石製三脚付火舎」だが、これは火鉢を兼ねた香炉と言う説があります。平安時代には土・木・金属の方形、長方形、円形の火鉢が使われたそうです。円形のものを「火桶」、方形のものを「炭櫃」と『枕草子』では区別していました。但し、お公家さんの寄り合いには長方形で大型の炭火鉢が使われたようです。
『枕草子』二十八段
「火をけの火、すびつなどに手のうらうちかへしうちかへし、おしのべなどしてあぶりをるもの...」
それでは絵巻きに登場する火鉢をご紹介しましょう。国宝『信貴山縁起絵巻』の尼公巻に、
信濃の尼が旅館に泊まった所に円形の火鉢があります。

『百鬼夜行絵巻』に登場する付喪神の元ネタとなった書物で
ある『福富草子』には寝室に火鉢が置かれてます。

『彦火々出見尊絵巻』にある火鉢は、岡野『陰陽師』に
登場するものと形似ていると思います。
平安時代の住居は張板高床式だったので冬は相当寒かった事でしょう。そのため重ね着の習慣ができたんですよね。でも、やはり寒いものは寒いから必然的に暖房器具がほしくなるのは人情なのかもしれません。で、最初は木製のものは内側に粘土を貼って作りました。それから段々と陶製のものや金属が出来てきた訳です。燃料は大体が木炭です。黒い黒炭(消炭)ではなくむし焼きにして作った白炭(堅炭)が使われたました。白炭の場合カロリーが低いので燃焼時間が長いんだそうです。
<火鉢に関するホームページ>
火鉢の専門店『斎明堂』
http://www.king.co.jp/saimeido/
茶道における火鉢について説明
http://www.konishi.co.jp/fujiyamanet/nagaya/sadou/ryouun/chi29.html
「開運なんでも鑑定団」での瀬戸火鉢の画像
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/k511072.htm
「開運なんでも鑑定団」での大名火鉢の画像
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/k710212.htm
「開運なんでも鑑定団」での徳川慶喜愛用の火鉢の画像
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/k803312.htm
「開運なんでも鑑定団」での朱泥の火鉢の画像
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/k5101a2.htm
参考文献:
『日本民俗文化大系』小学館
『日本風俗史事典』弘文堂
『日本絵巻物全集』角川書店
以上、提供は摩訶さん( Email:PXI10057@nifty.ne.jp )でした(^^)。
ありがとうございました。m(__)m
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