真朱(まそほ)(^^;)

『水銀を含んでいる土を丹砂(たんしゃ)とか真朱(まそほ)とか言うのだが、、』と晴明が言ってますが、きっと赤いんですよね?「青丹よし 奈良の都は咲く花の、、」という歌は、奈良の都の瓦が青で、柱が赤で、、という風に教えられましたし、「仏造る真朱足らずば 池田が朝臣の鼻の上を穿れ」という、赤鼻である池田朝臣という人へのからかい(^^;)の歌なんかも残ってたりしますし。「丹」も「朱」も赤い、、と。

で、真朱(まそほ) なのですが、とある本に『真朱(まそほ)という名には、水銀とイオウの化合物である丹砂の意味がある。』と書いてあったんですが、、、その本こそ「プチフラワー1984年10月号」だったりします(^^)。(10年以上前の雑誌なのよね〜、よくぞ捨てずに残っていた!)  で、どこにその事が載っていたかというと、岡野玲子(^^;)『ファンシイダンス:第1話』にだったりする(^^;;;)。いやはや、まいりました。いうまでもなく真朱(まそほ)とはファンシイダンスの主人公、塩野陽平君の彼女の名前です(^^)。その当時から岡野さんには今日の『陰陽師』を書く運命が予感されておったのでしょうか(^^;?)。表紙の主人公よーへー君は晴明みたいに右手に「扇」を持ってたりするし!(^^;)、坊主や仏教用語は出まくりだし、華麗なるスクリーントーン使い&いい味出している背景(バック)のタッチ等など、、、今と全然変わらないじゃないですか(^^)?

ところで「真朱(=水銀とイオウの化合物)」という名前&「塩」野陽平という名前で揃う、「水銀」「イオウ」「塩」の3点セットこそ、実は西洋の錬金術において、卑金属を金に変える「賢者の石」の代表的素材とされているものなのです。もちろん事は東洋、日本でも同じで、晴明も『不老不死になるための仙薬を金丹とか錬丹とか言うのだが、その丹薬をつくるのに水銀すなわち丹砂は必要不可欠なのだよ』と述べております。

「絶対、晴明って魔法使いの錬金術師だ」と思うワケです。(ただし、西洋で錬金術が広まったのは12世紀とされていて、晴明達より100年以上後です。どうやらアラビア経由でその知識が入っているみたいです。が、出どころはきっと同じで、東に伝わっては日本での不老不死術となり、西に伝わっては錬金術になったんでしょうね。) 「死すべき人間」(=卑金属)から「不老不死」(=金)への変容というテーマに、岡野さんは興味があるのだ、、と私は解釈しております。今後、コミック上で晴明を通してどういう展開があるか楽しみです。(このテーマの展開は原作には見られないのです。コミック上でだけ展開されているようです、、?)

余談:「プチフラワー1984年10月号」が捨てられずに残っていたのは、奇しくも佐藤史生さんの『ワン・ゼロ』の第一回目が巻頭カラーで載っていたからなのです(^^)。

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