いよいよ「エメラルド・タブレット」です(^^:)。最終話のタイトル「三國相傳陰陽管轄ホキ内伝金烏玉兎緑玉碑文」のうち、「緑玉碑文」が「エメラルド・タブレット」というものであるのは本を持っていたので連載当初より気がついていた私ですが、先日の自由大学での岡野さんの解説を聞いたのち、また改めて調べた結果、新しい事実も知りました。こちらのWikipediaでわかるように、大きく分けて2つの「エメラルド・タブレット」があったのですね? 私の持っているドリール版の本は「第2のエメラルド・タブレット」とされている方でした。(ドリール版でない方を仮に「第一のエメラルド・タブレット」と呼んで以下進めます)
岡野さんは両方のタブレットの事を御存じのようでした。なぜなら先の自由大学で最終話のタイトルに触れた時に、「コミック陰陽師が結果的に全13巻になったのは、エメラルド・タブレットが13章に別れているから」という事および「タイトルのホキ内伝の中に緑玉碑文と入れた当初はその事に気がつかなかった」という意味のエピソードを話されていたからです。(※たしかに陰陽師は当初全12巻の予定でしたよね) 私は本を持っているので分かったのですが、「第2のエメラルド・タブレット」の方は、たしかに13章に別れています。(※より詳しく言うと発見された12枚のタブレットのうちまず10枚分が13章に分けて詳しく解説されていて、追加であと2枚分も付け足されてます)
一方、「第一のエメラルド・タブレット」とは何かというと、かの最終話のクライマックス(その18:結び)の場面の背景に、まるまる全文が文字で挿入されているもの、そのものでした。第13巻:P338「唯一なる奇蹟が為し遂げられるには」からP342「これによりて驚異すべき調和と共振が為されるだろう」まで。全文といっても意外と短いものです。(>全文抜き書きはこちら)
引き続き自由大学での解説で明かされた事で興味深かったのは、岡野さんはこの「
(第1の)エメラルド・タブレット」と「管公の詩(うた)」が、「語られている事が一緒だ」と思ったという事です。それは一言で言うと"魂を自由にする方法"
なのだとか。それゆへコミック第13巻のP334,5,6,7に管公の「魂魄をあらわせ」の漢詩が7巻以来の再登場した後、それに続いてエメラルド・タブレットの全文も登場するわけなのです。(※ちなみに、このP336,7の管公の扇をヒラヒラさせている動作は、死んだ晴明に命を吹き込んでいる動作で、かつP336右上のポーズはまんま1巻1話の扉と同じポーズの再来なのだとか、、)また、その"魂を自由にする方法"
は、普通「自分が持っているのに気がつかない」ものだとかも。(>謎謎の答えは各自考えましょう^^;))
ちなみに、P337の下、真葛が開いた手の中から出てきたものは、その4ページ前のP333で真葛に渡されたもので、晴明が死んで持ち帰ってきたものです。それを開いた時に手の中に見えたビジョンを描いたのが、P338で、地底にとらわれてた女神が蘇るイメージなのだとか。たくさんの手とかgoods(ホ・キや水瓶やシストラム)が描かれてますが、それは女神がいろいろな物にエネルギーを送り込んでいる様子。骨盤のあたりに見えるのは神秘のエネルギーの渦だそうです。そんな、「晴明が女神(ひめ)を持ち帰った」という事については、「ヨーロッパでも英雄(国の柱)が役目を終えた時、ごほうびに姫をもらう」という事と一緒で、その意味は、「姫(王妃)とは、その国の豊穣を果たせる力」なのだからとか。
最終的には白比丘尼(道満)は女神(よゆけひめ)としての本性を思い出して、内裏(天皇)に豊穣のエネルギー(変若水)を注いで万々歳とあいなる訳ですが、P348とP349、建礼門と承明門との門の間(はざま)にてその事(道満の本性の思い出し/疫病神から本来の姿への変換)が起こり、以後内裏へ向かう女神のせいで内裏内は次元が上がって(高い次元になって)花が咲いている、、の図がP354&355。(※ちなみに花のモチーフはボッティチェリの3美神の服のモチーフからとか) そして続くP336&7は、国の心臓(天皇)に活力(水)を与えるの図。P356&356、道満の帯びていた太刀を受けとった晴明(&内裏に刺さる太刀(^^*;?))。P360&361、男性原理:男子本懐を遂げるの図。P362&363、女性原理:豊穣(?)の図。P364.&5、女性原理と男性原理の統合。(→錬金術の過程でいうと、最終段階で水銀がフラスコを透過して爆発する!?とかで、それゆへ晴明も建礼門(フラスコ)を透過していたんですね〜〜!? ビックリ!)なお真葛も女神(女性)として全てを受け取る(?)そうで、それがP365左下およびP374の顔が、真葛と女神の中間のようになっている理由のようです。
P360&361、男性原理:男子本懐を遂げるの図の背後にはタブレットの「いやがうえにも剛毅である」が、P364.&5、女性原理と男性原理の統合による晴明の建礼門の透過の図の背後にはタブレットの「固体に打ち勝ち浸透する」がある点にも注目したいです。