冬季湛水水田に集まる「小動物」達紹介

 俺の冬期湛水水田に集まる小動物達を紹介する。
 今回掲載する小動物の多くは、冬期湛水水田にだけ生息しているわけではなく、慣行水田にも普通に生息している。ただし俺の冬期湛水水田は無農薬で不耕起なので、細菌や微生物が多い。そのため生態系の頂点に君臨する小動物達も、それだけ豊かな暮らしができてるようだ。
 小動物俺のついでに俺の生活も豊かにしてほしいが、自然界もそこまで親切ではないらしい。それでも今年の農作業はいろんな自然の力に助けられたので、俺は自然の力に感謝している。冬期湛水水田に舞うツバメ達が「人間達はそこそこ貧乏なのがちょうどいい。」と俺に語りかけているようでもある。

[名称]

[一言]
アカトンボ

 俺の冬期湛水水田に限らず、どこの田んぼでも普通に見ることのできるトンボ。
 そんなトンボでも昔に比べて数が減っているようである。
(H15.9.23記)

[名称]

[一言]
ハグロトンボ

 田んぼの脇を流れている落堀川で撮影。図鑑で調べてみたら、ハグロトンボらしい。 田んぼより川沿いでよく見かける。
(H15.9.23記)

[名称]

[一言]
アジアイトトンボ

 ITを駆使し、書店で図鑑を立ち読みした結果、アジアイトトンボらしいと判明。写真は稲刈り後の水田で撮影したもので、生き物の少なくなった田んぼに寂しげに舞うアジアトンボの姿は哀愁を感じさせた。
(H16.1.19記)

[名称]

[一言]
イナゴ

 イナゴも普通に田んぼにいる。子供達にイナゴを捕まえさせ、それを売って、教材の購入資金にあてている学校もある。
(H15.9.23記)

[名称]

[一言]
キリギリス

 キリギリスにもいろいろ種類があるようだが、あまり区別がつかないので、アバウトながらも単純に「キリギリス」とだけ紹介しておく。
 「アリとキリギリス」の童話で、キリギリスは夏の間は遊び呆け、冬になると自己破産する。地道に稼ぎ冬に備えるアリとは対照的だが、なぜたが俺はアリよりもスチャラカなキリギリスのライフスタイルに愛着を覚える。
(H16.1.19記)

[名称]

[一言]
アマガエル

 カエルも普通に田んぼにいる。カメムシなど、稲に害を与える虫が増えるのを防いでくれている。
(H15.9.23記)

[名称]

[一言]
ニホンアカガエル

 稲刈り後の田んぼを歩いたら、このカエルが多かった。右の写真を生き物に詳しい岩渕先生に見てもらったところ「良く肥えたニホンアカガエルですね。」とお褒めの言葉をいただいた。絶滅危惧種に指定されているようだが、俺よりリッチな生活をしているようである。(H16.1.19記)

[名称]

[一言]
シマヘビ

 田んぼでよく見る蛇である。日向ぼっこが好きらしく、天気の良い日は陽の当たる場所でじっとしていることが多い。田んぼ付近の道路にも出没することが多く、車に轢かれた死骸を見ることも多い。
(H16.1.19記)

[名称]

[一言]
ドジョウ

 ドジョウだって普通に田んぼにいるが、この写真は凄まじい。田んぼから落掘川(写真下)に水が流れ落ちている場所があり、そこにドジョウが集まっていた。
 田んぼはドジョウの産卵場所に最適なので、ドジョウが田んぼに登れるように、川と田んぼをつなぐ簡単な水路を設置しようかと思っている。

(H15.9.23記)

[名称]

[一言]
タニシ

 通称「ツプ」と地元で呼ばれている。昔は食材に供されることも多かったが、農薬農法が広まるにつれてタニシを食べる人も少なくなってきた。
 冬期湛水無農薬水田で育ったタニシは食べても安全なような気もするが、とりあえず現段階で俺はタニシに食欲を感じてはいない。(H16.1.19記)

[名称]

サギ
 サギも俺の田んぼの周辺に多い。特に伊豆沼周辺には多いようだ。
 冬に飛んでくる白鳥を除けば、サギは俺の冬期湛水水田で最も大きい生き物である。
 田んぼの周りを歩いていると、サギの雛みたいのが飛び立つこともあるので、サギは俺の田んぼのどっかに巣を作っているかもしれない。
(H15.9.23記)


[名称]
ツバメ
 俺の冬期湛水水田の上空にはツバメが多い。それだけツバメの餌となる昆虫が多いようだ。これも冬期湛水水田の効果と言えるかもしれない。
 ツバメが巣を作る家には幸運が訪れると聞いた事があるが、俺の家の農機具小屋にもツバメが巣を作った(写真下)。おかげで、今年の稲は調子がいい。来年も巣を作ってくれるのを祈っている。
(H15.9.23記)


[名称]

タヌキの巣

 肝心のタヌキの写真はないが、家の脇の排水路の下(写真)に、タヌキが巣を作っている。タヌキは夜中に鳴き声を上げて俺をビビらせたり、俺のサンダルを持っていったりするので意地悪だ。
 タヌキは夜行性なので、姿を見ることも少ないが、いずれ、奴らの活動状況を写真に収めるつもりである。
(H16.1.19記)

 上記に掲載する生き物の解説は、既存の学術書を参考にしながらも可能な限り冬期湛水水田での観察結果に基づき記述しております。
 そのため通説とは相容れない部分や、解説の不足している部分、解釈の行き過ぎた部分もあるとは思いますが、自分の目で見た事実を感じたままに伝えるという本HPのコンセプトを重視した結果であるので、ご容赦願いたい・・・などと大上段に構えつつも、何かご指摘、御意見、御苦情、御助言、その他情報等ありましたら、今後の冬期湛水水田の営農方法を検討していくためにも大変参考となりますゆえ、下記メールまで投稿頂ければ幸いです。なお投稿いただきました情報につきましては本HPに掲載することもありますので、あらかじめご容赦願います。 


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