2007年08月12日

『病の霊を縛る命令の祈り ― 気管支ぜんそくのいやし』  ピーター内田

たばこをやめれば治る?

 わたしは小さな子どもだったころの記憶があまりないのですが、聖会のメッセージで講師の方が吸入器を掛けられた話をされたのを聞いて、思い出しました。学校から帰るなり母にランドセルを捕まえられ、吸入器の前に座らされ、口を大きく開けて、水蒸気のようなものを当てられていました。
  その後、夜寝るとヒューヒュー、ゼーゼーと鳥の鳴くような音がしましたが、病気と親しんでしまって、過激な運動をしないかぎり気にならなくなっていきました。
  大学を2年で中退し、20歳で家具製造業の専務取締役になったころ、たばこを吸い始めました。そのころから病院に通うようになり、当時の医師にたばこをやめれば病気も治ると言われました。(後にそれは違うことが分かりました。)

「わたしもたばこをやめます」

 それから事業の範囲が刀剣商、居酒屋と広がり、38歳になったころにはたばこ3箱(60本)とパイプを吸っていました。
  39歳になって、札幌の大会社の社長である刀剣商のお客さんと、しばらくぶりに東京新宿の京王プラザで会う事になりホテルの部屋を訪ねました。わたしより11歳年上のこの社長も、わたしと同じくらいたばこを吸っていた人なので、あいさつの後に、わたしがたばこを吸い出したところ、いきなり「わたしの前で吸うとは、このばか者!」とどやされました。
  社長が3カ月前にたばこをやめたのをわたしは知りませんでした。いつもお会いした時は、お互いにたばこを吸っていたので、わたしにとっては自然の行動でした。そこでわたしも頭に来て、「 じゃあ、わたしもたばこをこの場からやめる」と、たんかを切りました。
  その時、地震が来ました。わたしはいすに座ったままなのに、その社長はベッドにしがみつきました。とても大きな揺れでした。その事が、いまも印象に残っています。

どやされたことがきっかけ

  たんかを切った以上、 やめないわけにはいきません。 クリスチャンであるなら 「愛する天の父よ。今、たばこを吸うのを、 わたしはやめたいのですが、やめる忍耐の力がありません。 あなたの聖霊の力によって、 忍耐する力が与えられ、 完全にやめることができますように。 イエス・キリストの御名によってお祈り致します 。アーメン」というように祈ればよいのに、まだ、クリスチャンでなかったわたしは、 自分の力と忍耐でやめなければならず、そのために、 たばこを背広にも車にも机の上にも、 ありとあらゆる所に置きました。 たばこが切れるとごみ箱まで探すからです。言う事はただ一つ、「わたしはたばこをやめたんだ」。そして、この言葉を繰り返しました。 知らないうちに、 口元にたばこを持っていく事があっても「たばこをやめたんだ」 と繰り返しました。
  本数減らしは駄目です。その場でやめる。社長にどやされた事を、 今は感謝しています。以前は「たばこをやめたい」などと考えたことは一度もなかったのに、 どやされたことがきっかけで、 完全にやめる事ができたからです。

やめても、いやされず…

  たばこをやめてから3カ月は大変でした。家族の協力が必要です。イライラします。
  その結果、たばこをやめても気管支ぜんそくはいやされませんでした。わたしは、クリスチャンになって21年になり、その時から祈り続けました。前の教会はペンテコステ派なので、いやしの祈りもしました。「求めなさい。そうすれば与えられます」(マタイの福音書7章7節)。この「求めなさい」は、祈り続けることを意味いたします。だから祈り続けてきました。

いやしの祈りは命令!

  いやしの祈りは、イエスさまの記事を見ると、天の父にお願いしますとは、一度も言っていないのです。いやしの場合は命令するだけです。従って、わたしも「お願い致します」とは祈りません。「愛する天のお父さま。気管支ぜんそくを起こしている病の霊を縛る!
  イエス・キリストの十字架の血潮によってこの体から出ていけ! イエス・キリストの御名によってお祈り致します」と命令の祈りをします。それは、「わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています」(マタイの福音書16章19節)と書かれている通りです。聖書には、悪霊を地上で縛るなら天においても縛る、と書かれているからです。(編集部注:聖書によると病気には悪霊による病と、いわゆる体や心の病の場合があります。)
  気管支ぜんそくのひどい時には、朝晩テオドール(気管支拡張薬)を飲んでいました。今年4月に薬を飲んでいないのに、ぜんそくが起きないのです。ハレルヤ!
  わたしは初め、生活環境が変わったからかな?と思ったのですが、違います。いままでこういうことは一度もなかったからです。そして、一緒に暮らす家内は、いまだにいやしを求めて祈っています。しかし、わたしは完全にいやされました。

2007・8・12

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