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元祖大阪名物あほの会

2006年10月15日(日) 天満天神繁昌亭


9月に旗揚げをした「元祖大阪名物あほの会」。
噺家11名のメンバーが落語と大喜利などを披露する会なのですが、笑福亭鶴瓶さんと南原さんが「特別あほ(ゲストのこと)」として乱入するというので、急遽チケットを取って行きました。
夜6時30分開演で9時前に終演。
持ち時間は1番手と2番手が10分強、3番手以降は各20分でした。


1.林家染太 −「動物園」

トップバッターは「上方落語界のアンパンマン」こと染太さん。
トップバッターのお仕事である携帯の電源オフのお願いをして、某ハンバーガーチェーン店で働いていた時の話をして噺に入りました。
通常、「動物園」の園長の名前は「池田さん」の場合が多いのですが、今回は「安倍さん」。
ちなみに前の園長は小泉さんで、安倍さんは「美しい動物園」を作ろうとしているらしいです(笑)。


2.笑福亭右喬 −「平の陰」

2番手は右喬さん。
何故か、袴を着用して登場(笑)。
挨拶をした後、扇子と手拭はペンと手紙に代わると説明してすぐ噺に入りました。


3.南原清隆 −「仔猫」

3番手は南原さん。
出囃子は「巨人の星」でした。
「南原清隆」と書かれた名ビラが出た途端、場内はざわざわ。
芥子色とベージュの間の色に模様が入った着物を着て、羽織は無しで扇子と手拭を手に持って登場。
座布団に座って頭を下げた後、挨拶をしようとした南原さんに客席から「男前!」という男性の声が(笑)。
挨拶のタイミングを外して困ったようにテレ笑いをした後に、社交ダンスのホールドのポーズをして「いつもTVでこんなことをしています南原です。コントを始める前に高校の時に落研にいまして」と挨拶。
その後、「今回夢舞台(繁昌亭のこと)に立てて、これで引退してもいいくらいです。一生懸命頑張りたいと思いますので、よろしくお願い致します」と頭を下げ、拍手の後に「仔猫」に入りました。
最初に、蔵前が舞台だけどこちら(関西)でいえば船場あたりと説明をつけていました。
あと、「憚り」のことを今回は「雪隠」と言っていましたが、最初「トイレ」と言いそうになっていました(笑)。


4.笑福亭仁福 −「堀川」

中トリは仁福さん。
登場してすぐ、足が攣って正座ができないと笑いを取ります。
「今日は大入り満員なので緊張する。大入りが誰のおかげかというとナンチャンと鶴瓶のおかげで、昼間、外で切符を売ってたら『鶴瓶が出るなら買うわ』『ナンチャンが出るなら買うわ』と言われ、横にいて気ィ悪かった」と愚痴のような枕(笑)。
南原さんの落語を「すごいですな〜、『仔猫』でっせ。できまへんで、あんなん」と話すと、観客から拍手が。
「あんなネタだと初めて知った。怪談噺ということは噂でうっすらと知ってたんです。じっくり聞いてね〜、(自分には)できません!ね〜、ものすごいやないですか」と言った後、呟くような「ええ度胸してるわ〜、羨ましい」という言葉に場内大爆笑。
その後、「鶴瓶もね〜、今いくらウケても次に鶴瓶が出たら忘れられる」と言った後、「負けまへんで。芸じゃなくて貧乏では負けません」(笑)。
世の中にはいろいろな人間がいるという流れで、劇場に出演した帰りにいきなり知らない男性に自分の本名を呼ばれてビックリした話を。
その男性にサインをしてくれと言われてサインをしていたら、「すみません、おたく芸名何ていいますの?」とその男性に聞かれたそうで「おかしい!ありえへん」(笑)。
しかも、その男性は12色のペンを差し出し「好きなの選んで書いてください」と言うのですが、黒を選んだら「それ書けません」。
「ひょっとしたらウケないかもしれない、爆笑ネタなんだけど人情噺になるかもしれない。タイミングを外すかもしれない。でも、そういうのは得意」と話して大爆笑の後に噺に入りました。
持ち時間20分のうち10分近く枕をしたので、落語は途中で終了。
「サゲをどうしたらええんや」と慌てながらも見事にサゲていました。


−仲  入−


5.笑福亭鶴瓶 −「青春グラフィティ 松岡」

同期がたくさんいて、仁福さんも同期だけどロクな奴がいないと、枕は同期の噺家の話でした。
年間140試合野球をやってる仁福さんと相撲の話ばかりする桂文福さんなどいるが、同期は皆仲が良いと話した後、故・四代目林家小染さんの法事での焼香の話を。
「南原と今日こうやって出して頂けるというのも同期やから。頼んだら『おう、ええで』と言ってくれた」。
自分は今回落語をするつもりがなかったが、勧められてやることになったと言った後、「私落語というのをやっていて」と話している時に裏で誰かが転ぶ大きな音が(笑)。
それを聞いて「あほの会はネタを忘れたり緊張感がない」と言った後、前日作った「青春グラフィティ 松岡」という私落語に入りました。


6.露の都 −「都噺」

殆ど枕というか「都噺」(笑)。
今回は鶴瓶さんと南原さんのおかげで満席になった。自宅が角地にあり、壁に落語会のチラシをたくさん張っているので、前を通る子供に「あほ、あほ」と言われると、まずはあほの会の話を。
物を買った領収書なども名前は全部「あほの会」だそうです(笑)。
前日に山陰地方に仕事に行った時の話をした後、「鶴瓶さんに『おまえは落語をしなくていい。都噺でいい』と言われたけど、落語をやりますよ」。
でも、落語に入らずに仁福さんが心配という話に(笑)。
その後唐突に落語に入りますが、「いや、これと違うねん」とやめてしまいます(笑)。
そこから病院に行った話になり、「始末の極意」の導入部を披露して終了しました(笑)。


7.大喜利 −露の吉次、笑福亭由瓶、桂福矢、桂三若、笑福亭仁福(司会:笑福亭仁嬌)

なぞかけをしながら自己紹介をして、色画用紙を各自持って色作文を。
その次は数え歌で、お題は「大相撲の横綱になるまで」。
どちらもオチ担当は仁福さんでした(笑)。



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