日記一覧

2008/01/18

福袋

昨年12月、坪内祐三著『文庫本福袋』(文春文庫)が発売された。
この本は、
週刊文春で連載中の「文庫を狙え!」をまとめたもので、
『ポチ&コウの野球旅』(光文社/知恵の森文庫)も
収録されている。ということは、
週刊文春の連載の中でも取り上げてもらっているのだが、
その号は田中真紀子のクレームによって
発売を差し止められた例の号なのである。

『文庫本福袋』の帯の文句は「中は開けてのお楽しみ」である。
福袋という書名にかけたものだ。

「最近の福袋は中味を見せるんですよ」
と老舗のバッグ専門店に勤務する知人が教えてくれた。
理由は、福袋の中味を取り替えてくれという客が多いからだそうだ。

「やっぱりクレーマーって増えてるんですね」と私が言ったら、
「違うんです。常連客が取り替えてくれって言うから断れないんですよ」
と知人は言った。
でも、クレーマーには違いないのではないか、と私は心の中で思った。

福袋は作るのがけっこう手間がかかる。
洋服店さんは、中味を見せてまで福袋を売るくらいならと、
福袋自体を取りやめたところも多いんだそうだ。
お客さまは神さまです、と歌ったのは三波春夫だ。