夢を見た。
ヒコイチとふたりで雑貨店を開店していた。
陳列棚を職人に頼んで作ったようだった。
棚の戸にはわりと細かい桟があって障子がはめられていた。
私は怒っていた。
「これじゃ中の商品が見えないじゃない」
どんな商品を扱う店なのかはわからなかった。
「ガラスがいいに決まってるでしょ」
私は階段を上りながら怒っていた。
店は2階のようだ。
店にはベテランの女性店長と若い女性店員が2人いた。
店長はピンタックの入った白いゆったりした
スモックみたいなワンピースかチュニックを着ていた。
店員2名はなにか英語の文句が書いてあるTシャツを着て
細いジーンズをはいていた。
私が障子について意見を求めるとベテランの店長は
「障子の戸なんて見たことがありません。
ガラスのほうがいいですよ」と答えた。
2名の店員も同意していた。私はすごく満足した。
「ほら、みんなが障子じゃないほうがいいって」
とヒコイチに向かって言ったのだと思うけれど、
ヒコイチの姿はない。
そして、私は階段をトントントンと降りて行く。
2階にしてはちょっと長い階段だ。
店は3階にあったのかもしれない。
長い階段をトントントンと下りながら私は考えていた。
ヒコイチがわざわざ障子にしたのには理由があったんじゃないだろうか。
あえてみんながいいと言うガラスにしなかった理由があるのだ。
ベテランの店長は私となにやら親そうだった。
過去のデータからガラスのほうがいいと言った。
2名の店員は経営者である私や店長に異を唱えるはずがない。
障子のトビラなんて商品も見えないし絶対にヘンだ。
それでもヒコイチが障子にした理由はなんだろうか。
私はいつまでも階段を歩いていて階段はいつまでも終わらなくて、
階段を下りているはずなのにいくら足を動かしても
フワフワしてヘンな感じになって目が覚めた。
