先日、『ふぞろいの林檎たち』のDVDを観た。『ふぞろいの林檎たち』は1983年放送のテレビドラマです。私は当時20歳で、東京外国語大学(留年して2回目の)2年生で、世田谷区野沢に住んでいた。高橋ひとみが東京外国語大学の学生で、手塚理美と石原真理子が研修している病院が野沢からわりと近い国立第二病院で、病院も通っていたがそばの「ブイトーニ」もよく利用していたので、いろんな素材が私には身近であのドラマはよく見ていた。すごくおもしろかった、という記憶ではなくて、すごく懐かしいドラマだ。
あたりまえだけど服装はザ・80年代でしたねえ。女性陣の服装は肩パッドが入ったビッグシルエットだったり妙に入り組んだ形のDCっぽい感じだったり。手塚理美と石原真理子は看護婦(パート1では看護学生)役で、制服の白と黒のストライプのブラウスに白いジャンパースカートのときはすごくかわいい。でも、私服になるとブカブカ服でガンダムみたいになって今見るとすごくヘンだ。当時はあんな格好をかっこいいと思っていたのだから流行っておそろしい。特に私がきゃあって思ったのは、メンズ風のコート。ホント、男物を借りて着たって感じ。たぶんメンズの仕立てや大きさほぼそのままのコートだったんじゃないかと思うんだけど、当時の美意識の低さを再認識すると同時に、流行とかなんとか思わされて単に男物を女物として再利用してただけじゃないのかと思ったりして。
好感が持てたのはデブのアヤコ役の中島なんとかいう女優さんの服装。マドラスチェックのシャツにチノのスカートにハイソックスにデッキシューズ。まあトラッドなんだけど、よく見るとスカートにラブリーな感じで飾りボタンがついていたり、クマのアップリケのバッグを持っていたりするニュートラ。そのへんのラブリー感は80年代的なんだけど、ベースのトラッドはビッグシルエット流行りの中で最もセンスよく見える。デブにトラッド、ベストな組み合わせだと思う。今どきのチュニックを着てしまうナチュリラデブも見習ったらいいのに。トラッドは、いつ見てもダサいから古くならないのがいい。
