日記一覧

2009/05/28

プロムナード

昨日の夕刊に中島梓さんが亡くなったという記事が載っていた。
中島さんには『Crazy Yang』本誌6号でインタビューしている。

『Crazy Yang』が面識のまったくない有名人に
インタビューを依頼するのはあれがはじめてだった。
面識もない上に、
『Crazy Yang』は一般の書店で売っている雑誌ではない。
そんなわけのわからない雑誌の依頼に応じてくれるもんだろうか。
断わられても仕方がない。
ダメもとでおねがいしてみようということになった。

中島さんは快諾してくれた。
指定の時間めいっぱい話を聞かせてくれた。
中島さんのインタビューがかなったことで
『Crazy Yang』を作り続ける希望と勇気をもらったと言ってもいい。

中島さんにインタビューをおねがいしようと思った理由は、
中島さんが日経新聞夕刊のプロムナード欄で
「自作のススメ!」というエッセイを書いていたからだ。

あの欄は筆者の人選がわりと私の好みで毎回楽しみにしている。
現在の連載陣で好きなのは最相葉月さんと鹿島茂さん。
最相葉月さんの先週のインタビューにまつわる話もおもしろかったが、
今日の「撤退」もおもしろかった。
編集者やライターとしての体験談なので、私の場合、
『Crazy Yang』という雑誌を作っていなければおもしろがれなかったと思う。

最相葉月さんと鹿島茂さんのエッセイを読んでいると、
雑誌や本を作るということがいかにおもしろい仕事であるかがわかる。
と同時に、出版業界が今いかに危機的状況にあるかがわかる。

わりと小さな出来事で希望や勇気を持つことは多い。
でもわりと小さな出来事で希望や勇気を失いそうになることも多い。