11日は福岡でカタログハウスのソーイング教室をやってきました。
10日の夜は、親富孝通りの『振子』でモツ鍋を食べました。
モツ鍋は80年代に流行った気がするけど、
私は今回が初モツ鍋。
鶏ガラスープなのかと思ってたら、かつおだし。
最後の麺も、細くてまっすぐなやつかと思ってたら太いチャンポン麺。
とてもおいしかったです。
さて、福岡教室。
コウコラムをチェックしたかのように、
ペランペランの薄い生地を持って来た人はゼロ!
白地に小花も、小花柄も、綿ローンも、綿ボイルも、リバティもゼロ!
みなさん、事前の案内書どおりの理想的な布地を持ってきてくれました。
福岡のソーイング偏差値は高いと聞きますが、
確かに、裁断、縫いの感じも、わりと慣れている感じ。
「はじめてです」と言ってた人も、
基本的な知識は心得ているように見えました。
縫いやすい布地を見分ける目も持っているんでしょうか。
「案内書を見せたらこの生地がいい」と
店員さんが選んでくれたという人もいたし、
手芸店の店員さん偏差値が高いのかもしれません。
これで東京、大阪、名古屋、福岡と教室を経験したわけですが、
ソーイング偏差値の高さは、
1福岡 2名古屋 3大阪 4東京 の順で高い感じ。
ただし、
ソーイング偏差値と布地選びのセンスのよさは比例しません。
あくまで、私の判断によるセンスのよさですが、
布地選びのセンスのよさは、いい順に、
1福岡 2東京 3大阪 4名古屋。
まあ、たったいちど、
ソーイング教室をやっただけでの勝手な感想ですが、
福岡はなんか、独特の感じがありますね。
ほかの都市での教室で見られなかった現象を挙げます。
1 携帯電話のカメラで「いっしょに写真を撮ってください」
2 「先生の本はたくさん持っているんですよ」
3 「時間がかかってもおもしろい本を作るほうが絶対いいと思います」
1に関しては、ポイントは「携帯電話のカメラ」。
ブログに載せたいからとか言って、デジカメで、
という人はほかの都市でもいるんですが、
簡単に撮れて簡単に他人に見せられて簡単に捨てられる
「携帯電話のカメラ」ばっかりだったのは福岡だけです。
2に関しては、「たくさん」がポイントです。
私は、「たくさん」は本を出していません。
3に関しては、今、言われて最もうれしい言葉です。
この3つの現象から私が感じたことは、
やっぱり福岡は、チェッカーズや松田聖子を生んだ土地だ、
ってことであります。
ちょっと目立つ人を、
その人の才能やよさを本当に理解しているわけじゃないのに、
持ち上げて、気持ちよくさせて、スターに育て上げてしまう、
そういう土地柄を感じました。
あ、もうひとつあった。
教室では、ポイントの箇所で私が実演して説明するんですが、
たいていどこでもそんなに熱心に聞いてないんですね。
男性教室をやったときは、
私が生徒さんにつぶされるんじゃないかってくらい
男性のみなさんがおおいかぶさるようにして説明を聞くんで、
真剣に聞かないのは女性だからだと判断してました。
でも、女性だから、じゃないのかもしれない。
ただでさえもつまんなくてわかりにくいソーイングなんで、
実演説明のときは、
私なりに笑いをとろうと工夫して話すんです。
でも、ドッと笑ってくれるのは稀で、
まあ私もそれが本筋なわけじゃないし、
ウケなくてもそんなに落ち込まないんだけど、
福岡教室では、
すごく熱心に聞いてくれるだけじゃなくて、
ちゃんとしっかり笑ってくれるんです。
ものすごくキモチいいんですよ……。
芸能人を生み続ける国のコワさを感じると同時に、
その快楽におぼれてしまいそう、福岡教室。