日記一覧

2009/07/16

リネンとラミー

タンクワンピの半袖版に使った黄緑の麻↓、
http://park17.wakwak.com/~gen/cgi-bin/koucolumn/diary.cgi?no=367
完売したあともご好評いただきましてありがとうございます。

「どこで買えますか?」というお問い合わせを多くいただきました。
無地の麻なんで、定番ものっぽいというか、
手に入りやすいと思われた方が多かったのかもしれません。

作品に仕立てる生地はわりと以前に買ったものが多くて、
あの黄緑の麻も5年以上前に買ったもので、
ユザワヤ以外なことは確かなんだけど、
いったいどこで買ったものか、
日暮里のどこかだったような気もするんだけど、
思い出せません。

でも、たぶん、同じものはもうどこにも売っていないと思います。
というのは、
一応私は長年、自分の基準で生地を見分けてきているわけで、
今でもフツーの人よりは頻繁に生地店さんに行くし、
そういう私が買った生地のほとんどは、
わりとどこでもいつでも売っている生地ではありません。
「おっ、これは」と思うから買っておくわけですね。

それと、前なにかで読んだんだけど、
麻って流行に左右されやすいから、生産する量が一定しないだか、
少量ずつ生産するだとかで、定番っぽく見えるやつでも、
わりと毎年違うやつが出回るらしい。

私も麻はわりといろいろ在庫しているけど、
ホント一見同じ風に見えて、織り糸の太さとか織りの粗さとか重さとか、
ちょっとずつ違います。
そのちょっとずつの違いをどういう形の服にしようかと
考えるのがまた楽しいんだけどね。

あの黄緑の麻は、まず色が気に入って買いました。
麻じゃないと出せない色じゃないでしょうか。
タグには「麻」としか書いてなかったんで、よくわかんないけど、
麻の種類はラミーだと思います。

洋服に使う麻の種類にはおおまかに分けて、リネンとラミーがあって、
最近ナチュラル系で流行っているベージュのやつはリネンで、
ラミーはリネンよりも軽くてざっくり織られたシャリッとした感じの麻です。
値段はリネンのほうが高い。
で、もちろん、リネンにもラミーにもその中でさまざまな種類がある。

ラミーの特徴としては、色がきれいに染まって発色がいいこと。
という知識は、黄緑の麻を探す以前に持っていて、
きれいな色の麻が欲しくてつねづねラミーを気にしていたんですよ。
でも、そもそも「ラミー」って表示で売ってる麻ってあんまりなくて、
「ラミー」って表示されてると薄いペランペランのやつだったりする。
カラーが数色あることも多いんだけど、
どぎつい色のものが多かったりして、
私が予想するにインテリア用として売られているのでは。

そういう中で見つけたのがあの黄緑の麻。
スミっぽい黄緑がなんといってもいいし、
適度に織り目もつんでいて厚さがあるし、
重さもわりとあってしっかりしている。
150センチ以上ある幅からいってもたぶん既製服の流れ反だったと思う。
リネンはダブル幅のが多いんだけど、
ラミーって90とか110くらいが多いんですよね。