懸案であったグランディスの足回り強化計画が無事終了し、純正の足回りと強化後の足回りを、私の独断と偏見で評価してみました。

 

<このページの目次です>

タイトル 内    容
足回り強化計画の趣旨 なぜ純正のグランディス足回りが私にマッチしないのかを説明しています。
グランディスに求められたもの 計画実行に当たっての優先事項についてです。
基本コンセプトの比較検証 改善のためのアプローチを方式別に検証しました。
計画内容決定! 最終決定の内容です。製品紹介もあります。
ヨッシー的足回り徹底(?)比較 独断と偏見の評価表です。

 

 

足回り強化計画の趣旨
GRANDISの足回りは、各雑誌にも評価されているとおりクルーザー的な足回り(浮遊感とどっしりとした乗り心地というのでしょうか)であると思います。

確かに昔のフレーズではないですが「とうちゃんカッコイイ」が意味するように、家族ユースのミニバンであることからいわゆる典型的な日本車のフワフワ感が強いのは仕方ないように思います。言い方を替えれば、ミニバンでセダンのようなステアリングフィールを求めるのであれば、オデッセイを購入するしか、今のところ方法はないようです。

しかしグランディスの居住性やキャラクターが好きで購入した以上、層簡単に乗り換えるわけに行かず(乗り換えるつもりもないですが)、いかに自分が求めている乗り味・操縦性にセッティングしていくかという別の方法を考えることを迫られました。

今回の計画は、あのフワフワ感とロールをどうにかしたいというのが計画を考えるパッションとなりました。たしかに乗り換え当初は、あの乗り心地が何故か高級車ぽくて良かったのですが、乗り慣れて来るに従い次第に運転時の不安材料になり、もう少し走れるミニバンにしたくなった訳です。

グランディスに求められたもの
現在の家族構成から次の点は重要課題となりました。

(1)同乗者が酔わない

私のグランディスは4WDモデルのため、FFに比べるとそれほど大きくはないはずですが、純正では明らかにハイペースでコーナーに入ると、大きなロールに襲われます。
同乗者が乗物酔いしないようにするには、ゆっくり走ればいいわけですが、それでは運転者にストレスがたまるような気がします。根本的に不快な揺れ(波長の長い揺れ)を抑えてあげれば問題ないではと考えました。

(2)同乗者が疲れない

波長の長い揺れをすぐに収束するようにするには、スプリングとショックアブソーバー減衰力の部妙な調整が必要でしょうし、そのコツを素人がつかむには技術的に難しいものがあります。
(減衰力調整機能付きの車高調やショックアブソーバーを用いれば、いろいろなセッティングから最適な設定方法を探し出すことが可能でしょうが、前後調整・乗車人数や乗車位置などからベストを探すのは余り現実的ではないような気がします)
ロールや揺れをすぐに抑える手っ取り早い方法は、硬めのセッティングにすることなのかなと思います。しかし同乗者が乗物酔いしなくなっても、ちょっとした段差を極端に拾うような硬さでは、長時間乗車できないどころか、疲労がたまり何のための改良なのかと言う話しにもなってしまいます。
よって、ロールや揺れを極力抑えつつ、乗り心地を悪化させない程度のしなやかさを求めることとなりました。(若干のスポーツ性はスポイルしても仕方がないと割り切り!)

(3)誰でも安心して運転できる

ローダウン、足回りの強化は、確かに路面情報を得やすくなりますが(走り屋でない私でも分かります)、反面、ハンドルが取られたり重くなったりする傾向にあります。
妻が運転する機会が多い我が家の場合、それを最低限に抑える必要がありました。

基本コンセプトの比較検証

今回の計画の基本コンセプト(サスペンション変更方式)は、4つに絞られました。

 

(1)ピロアッパー付き車高調

最もしっかりとしたハンドリングと調整能力を確保できる方式です。アッパーマウントに調整式のピロアッパーを組むことにより、ローダウン時のキャンバー調整、純正ゴムアッパーとは違うダイレクト感が魅力です。その分、乗り心地はスポイルされます。

 

(2)純正アッパー流用車高調

アッパーマウントに純正のものを流用することにより、過度に振動を伝えるのではなく純正に近いような乗り心地を目指している車高調です。キャンバーの調整は出来ませんが、車高調の中では最もマイルドなセッティングかもしれません。ちなみに組み込まれているスプリングやショックアブソーバーの減衰力をオーバーホール時に変更できるメーカーのものであれば、よりスポーティーなセッティングも可能です。

 

(3)エアサス車高調

現在のエアサス車高調は、エアバックを用いて車高を調整する方式と、エアシリンダーを使用する方式があります。エアバック方式は構造変更の申請が難しいという話しがありましたが、最近は実績のあるショップが増えてきたようです。耐久性にはまだ疑問点が残りますが、シリンダー方式だとその点は安心かもしれません。
乗り心地は不明ですが、最も簡単に車高を調整できるのが最大の魅力です。費用はこの中で一番高いでしょう。

 

(4)好みにあったスプリング&ショック交換

現在、アフターパーツの少ないといわれているグランディスでも、こと足回りに関してはメジャーなメーカーからは結構な種類のスプリング、ショックアブソーバーがリリースされています。
これらの中から自分の好みにあった組み合わせで、オリジナルのセッティング方法を見いだす方法です。以前はもっと残すとのかからない方法でしたが、最近は低価格の車高調が販売されており、コストパフォーマンスに優れているとは言い難い状況です。ただ、スプリングのみ交換やショックのみ交換などの方法ならば、非常に安くて経済的かもしれません。ちなみに車高調整は出来ず、スプリングレートや個体差で求めている車高を見いだすのは困難かもしれません。

計画内容決定!

 というわけで様々な点を念頭に入れ選定を行った結果、純正アッパー流用車高調+タワーバーに落ち着くこととなりました。(予算的な問題も絡みましたが)


このカンピオナートシリーズには5本スポークのSS5、6本スポークのSS6、今回私が購入したSS7の3タイプがあります。いずれもリムいっぱいまで伸びたスポークが足長感を発生させ、実際のホイルサイズより大きく見せる特徴があります。
またスポークデザインも中心部に向かって落ち込んでいくラウンドタイプと、フラットタイプがあり、私はラウンドタイプを購入しました。もちろん色はゴールドです


最近発売になったテインのtypeワゴンです。残念ながら車高調整はフロントのみで、かつアッパーマウントは純正流用となります。
しかし、家族ユースで考えるのならピロアッパーモデルのようなハードな乗り心地は必要ないと考え、typeワゴンで必要充分と判断しました。
リアにはSテクワゴンのスプリングが入ります。

ダンロップのコンフォート系タイヤです。ミニバン専用設計のRVモデルもありますが、デジタイヤでなかったため、却下しました。
ネームバリューはそこそこかと思いますが、偏摩耗、摩耗後のロードノイズがうるさいという評判もあり迷いましたが、価格の面で折り合いが付いたため、結局これにしました。

 

 


それでは、今回の足回り強化計画により私が感じた乗り比べ評価を以下の通り行いたいと思います。

 

ヨッシー的足回り徹底(?)比較

「注意書き」(言い訳ともいう)

以下の比較は基本として純正の乗り心地をベースに、独断と偏見で検証を行いました。それぞれのセッティングによる走行距離数は50Kmから200Kmとばらつきがあり、かつ路面状況や天候なども同一条件ではありません。
が、改造初心者である私が、精一杯頑張って検証した結果です。何かの参考にしていただければ非常にうれしいです。

 

 

組み合わせ ロール 車体の揺れ 乗り心地 ハンドリング 奥様評価
ノーマル+ロールバー
(インチアップ 17インチ)
不明 不明 不明 不明 不明
寸評) 済みません。車高調をさきに購入したためデータがありません。
    他車でのデータ取りをしてみたいと思います。
車高調(低)
(ノーマルタイヤ基準空気圧)
少ない 少ない ゴツゴツ感
ややあり
シャープ
ハンドル取られる
50点
寸評)ロールは結構抑えられています。揺れの収束は早いですが、ストローク不足のため、傾いた路面やうねりなどは逐一拾う傾向があります。ストローク不足によるゴツゴツ感もあります。何よりも車高が低いためスーパーのアプローチなどではアゴを擦ってしまい、実用性はほとんどないです。
ハンドルは結構取られるうえ、重くなった。
車高調(基準値)
(17インチ50タイヤ 空気圧2.6)
調査中 調査中 調査中 調査中 調査中
寸評) 現在タワーバーを外してインプレ中です。
車高調(基準値)
(ノーマルタイヤ基準空気圧)
少ない 少ない ゴツゴツ感
ほんの少し
シャープ
ニュートラル
75点
寸評) 車高調(低)とほぼ同程度です。基準シート位置では路面toフロントバンパーが9センチ程度。エアロさえなければ、メーカー推奨値だけあって問題はないようです。
車高調+ロールバー
(ノーマルタイヤ基準空気圧)
明らかに
少ない
少ない
リアは多少
ほとんどなし シャープ
ややハンドル取られる
80点
寸評) フロントはうねりなどを抑えるようになり、上下方向の揺れは改善される。反面リアはフロントに追従できず、ややバンプを拾うときのゴツゴツ感があるが、ほとんど気にならない程度。フロントの接地性が良くなった反面、ややハンドルが取られる傾向があるが重くはない。
車高調+ロールバー
(ノーマルタイヤ高め空気圧)
明らかに
少ない
少ない
リアは多少
ゴツゴツする シャープ
ニュートラル
75点
寸評) 空気圧高めのためかタイヤが弾む感覚があり、ゴツゴツ感が増しています。ただハンドリングには問題ありません。
車高調+ロールバー
(17インチ50タイヤ 空気圧2.6)
明らかに
少ない
少ない
リアは多少
ほとんどなし シャープ
ニュートラル
90点
寸評) ロープロタイヤのためタイヤのクッション性が気になったが、逆にノーマルタイヤで空気圧を高めるよりマイルドな乗り心地。ゴツゴツ感はほとんどなく、気になるのはリアがバンプをやや拾う程度。
また加重によるタイヤのたわみが少なくなったせいか、路面とのクリアランスも1pほど広がった。
実用性では現在一番問題なく、快適なセッティングです。

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