まなざし       広告写真業・幸田 青滋

 私は,川内町にありますペアーレ徳島で写真講座を持っています。受講生は現在10人ちょっとでとてもコンパクトな人数です。講座の名称は「まなざしの写真講座」と申します。
 今年の夏ちょっとしたきっかけが有り使用目的を限定せずに阿波おどりを写真撮影致しました。対象を特定せず「見る事」=「写った事」を試みてみようと思い立ちました。いい年こいて,ちょっとした意気込みを自分で感じながら11日の鳴門を皮切りに12.13.14.15日と徳島市の阿波おどり,16日は貞光町にまで行ってみました。
 「己のまなざし」=「写った」の実践を講師自らトライしてみることに致しました。手っ取り早く言えば「盗み撮り」,アカデミックに言えば「絶対非演出撮影」であります。まなざしの写真は双方の要素を内包しているものの根っこは部分の別物と思っています。何はともあれ講座を持っているおかげでいつでも初心に戻れる事(リセット)を再確認致しました。
 受講生の皆さん,ありがとう。

思い出のスケッチ         森 直哉

 このスケッチは,僕が千葉で住んでたときに,大学からバイト先に行く往復の電車の中でスケッチしたものです。
 ほとんど寝ている人を描いていましたから,いつ,そのモデルが動くのか・・・思うと,急いで描かなければいけませんでした。

 今回の2点は,比較的全体を描けているものをピックアップしました。

 これを見るとあの時はいつもこうだったなぁとか,いろいろ思い出す,思い出のスケッチです。


「高尚なんが好き」        三村 美知代

  (お母さん,「阿波風」に載せるで〜)

「載せてもらいます。」
「しかし,ほんなん今言えいうて,すぐに言えん。テープ録ったろうとおもて,テープ買うたけどどこに入れてか,わからんようになってしもた。」
「目も白内障になってしもたのか,ボーッとして字が読めんようになってしもた。しょうがない。」

  (お母さん,今言うたこと書いておいたけん「阿波風」に載せるでよ。)

「ほんなたっすいこと書いたら,みなに笑われる。もっと高尚なこと書かんと・・・」
「私は,高尚なことが好き!」

  (ほな,最初から高尚なこと話したら,それを書くのに)

「ほな,これからテープに録っとくからな。」

楽しみ〜                坂東 孝代

 皆さんの原稿を楽しみに読ませていただきます。